【カメラ初心者 招き猫#8】標準レンズが望遠レンズになる裏技!?【SONY α7III/OLYMPUS E-M1 Mark III】
初めてミラーレスカメラを購入される場合、標準ズームレンズ付きをご購入される方も多い事でしょう。
標準ズームレンズは便利ですが、もうちょっと大きく写したくなることもあります。
望遠ズームレンズがないと望遠の撮影はできないのでしょうか。
答えはノー!
実は望遠ズームレンズを持っていない方も望遠撮影が可能な裏技があります。
正確には疑似望遠撮影ですが、撮影するときの選択肢として覚えておいて損はないのでご紹介します。
「デジタルズーム」や「クロップ」という機能を使うと、望遠ズームレンズで撮ったときのようにアップで写すことができます。
メーカーによって呼び名は異なるのですが、本記事では「デジタルズーム」「クロップ」と呼ぶことにします。
カメラによって「デジタルズーム」だけ使えたり、「クロップ」だけ使えたり、両方使えたり、両方使えなかったりするので、お手持ちのカメラをご確認ください。
「デジタルズーム」は画面の中央をデジタル処理で拡大する機能で、「クロップ」は画面の周辺部を切り落として中央だけ使う機能という違いがあります。
難しいことはさておき、どんな風に撮れるか見てみましょう!
まずは「デジタルズーム」の例をご紹介します。
マイクロフォーサーズのカメラ『OLYMPUS E-M1 Mark III』に、標準ズームレンズ『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO』を付けています。
満開の彼岸花をまずは標準ズームの広角端12mmで撮影します。
35mm換算24mm相当です。
広角なので近くにあるビルなど周囲の風景も写ります。
続いて標準ズームレンズの望遠端40mmで撮影。
35mm換算で80mm相当です。
この標準ズームレンズで一番大きく写そうとすると通常はこのサイズ感になります。
ここからが裏技!
「デジタルズーム」機能の登場です!
カメラの設定画面を操作して「デジタルズーム」にあたる項目をオンにして撮影すると、こんなに望遠で撮ることができました!
続いて「クロップ」ではどんな風に撮れるのか見てみましょう。
壁に綺麗な絵が描かれていたので撮ってみます。
35mmフルサイズのカメラの『SONY α7III』に、標準ズームレンズ『SONY FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS』を付けて、広角端の28mmで撮るとこんな感じです。
続いて標準ズームレンズの望遠端の70mmで撮ります。
通常の使い方でしたらこれが精一杯の大きさです。
もっと大きく撮りたい時は裏技を使います!
カメラの設定画面を操作して「クロップ」にあたる項目をオンにして撮影すると、望遠端よりさらに大きく写すことができました!
SNS映えするように望遠撮影を取り入れてみたいとき。
望遠レンズを購入するまでの本格さは求めていないけれど、もう少し寄って撮影したいとき。
望遠レンズを持っていても、レンズ1本分荷物をコンパクトにしたいとき。
そんなシーンでぜひ活用してみてください。