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Map Camera×Leicaトークショー「ライカQの世界」 ~プロカメラマンが伝授するQワールド~ Part.2

◆ここからは、松田忠雄氏がライカQで撮影された写真をスクリーンに写しながら、萩庭氏と松田氏のライカQトークが始まります。特別に松田氏からいただいたデータも掲載していますのでぜひご覧ください!

 
ライカQはちょっと固すぎる時もあるくらい、描写がきっちりしていますよね。
 
ライカQはローパスレスっていうところも、解像力の良さに繋がってくるんだろうね。
 
ローパスレスだとフリンジが出やすかったりするんですけど、それも無いんですよね。それがすごく楽。

RAWで撮って現像をする時に、フリンジを取り除くのがすごく面倒なんです。だけど、ライカQはそれが無い。

 
それはやっぱり、レンズとボディを一体で設計しているから、センサーに対してのフリンジが出ないようなマッチングをしてあるということでしょうね。
 
開放でもしっかりピントがきますからね。

更に、顔認識のAFで撮影をしてもしっかりピントが来るから「すごいねこのカメラ!」みたいな。

 
顔認識のAFでしっかりピントが来ちゃうって、ライカじゃないって感じだよね。(笑)
 
僕は普段からAFのレンズを使っていないので、AFが下手なんですよ。設定もよくわからないし。でも、ライカQはいわゆる「設定の難しいカメラ」では無いので。AF楽ですね。

AFで半日撮ってると、MFに戻った瞬間AFのボタンを押したくなる。指が覚えちゃってて。(笑)

◆ライカQは28mm単焦点レンズ(ズミルックス28mm F1.7 ASPH.)を搭載しているフルサイズセンサー搭載のコンパクトカメラですが、ライカQの特徴の1つとして「クロップ撮影」が挙げられます。

35mm相当(1.25倍/約1,500万画素)50mm相当(約1.8倍/約800万画素)の2種類があるのですが、クロップ撮影時もライブビューの画面がその画角に拡大されることはなく、デジタルブライトフレームが表示されるのがライカQの面白い所。

*DNG画像は28mmのフルフレーム画像で記録されるので、後で調整したい時に重宝します!

…そしてこの後、その魅力的な「クロップ撮影」について、お二人のライカQトークが盛り上がりを見せていきます。

「他のカメラだと出来ないけど、ライカQだから出来ること」って何かありますか?
 
ライカQだと、逆光青空とか凄く良いですよね。

僕はワイドをよく使うんですけど、なんでワイドをよく使うかっていうと、距離感が好きなんです。50mmだと微妙に距離感が違うし、女の子自身の目の距離感も変わってくるんですよね。

ピント合わせとかが違うから顔が変わってくるんだけど、それをそのまま(クロップ撮影で)50mmで撮影できるっていうのがライカQの強さなんですよね。

僕はもともとワイドが好きで、下手すると21mmでもクローズアップで撮ってしまうんですけど。その良さがありますよね。近くで押せるっていう。

 
でも実際に50mmを付けて撮るとしても、同じ距離は同じ距離なんだよね。

ただ、画面の中で見えてるっていう安心感があるから距離を引かないで撮って、なおかつ50mmにトリミングできるっていうことなんでしょ?

 
そう。しかも自由自在だしね。RAWの方は28mmで記録されているので、 後から「もうちょっと周り足したいな」もできるし、逆も出来るっていう。
 
だからライカMのレンジファインダーに近い感覚で撮れるということですよね。
 
そう。その設計が気持ちいいですよね。全部見えるっていう。逆に言うと、慣れないとっていう気持ちも良くわかるんですけどね。

一眼レフの光学ファインダーでばかり撮っている人からすると、周りに余計なものが見えてるから撮りづらいっていう人ももちろんいると思う。

だけど、これに慣れると素通しガラスで見ているようなファインダーが逆に撮りやすくなってくる。

 
そうすると、ライカMと併用して使っても気にならないってことだよね。両方とも28mmで見えてるから。歪みっていうかパースが付いたり付かなかったりっていうのはあるかもしれないけど。
 
ライカQの場合、パースが見えちゃうから良いですよね。ミラーレスだから。

M型だとアングルを上げて手前がデフォルメされて大きくなったりっていうのが素通しガラスだから分からないけれども、ライカQだと見たまんま。

だから光学ファインダ―と一緒ですよね。見たまんま写るっていう。ある種一眼レフと同じ。

◆その後も松田氏の撮影したライカQの写真と共に、お二方のライカQトークが続きます。

そして、なんと松田氏が実際にライカQで撮影したライブ写真の掲載許可をいただきました!

 
これは凄く「ライカのレンズありがとう」と思った写真です。ステージが白く飛んでいて、客席が暗いわけですよ。

でも拡大して見ると、客席の人の髪の毛の線まで写っているんです。これはもうレンズの素養が良いとしか思えませんね。

(※上の写真を拡大した物です。)

 
しかも、本当は暗いんだもんね。
 
暗いんです!凄く暗いんですよ。それが、ステージからの光が強いっていう状況でこのレベルで写っているんです。

こういう写真をよく撮るんですけど、いわゆる明暗の度合いの差でなかなかうまくいかないんですよね。

 
やっぱりローパスフィルターの入っているカメラはこういうのは苦手っていうか、無理なんだよね。

要するに一回像をちらして、それをもう1回電気的に形を戻してるから。だからこういうのが撮れないんだよね。

 
ライブ直後に画像チェックをしてた時、これはだいぶ嬉しかったですね。

フィルムの頃はこういうのもあったけど、これがデジタルで出来たのは凄く嬉しいなと思いました。

 
多分皆さんね、「カメラマンが上手い」って思ってるかもしれないけど、そうじゃないんですよ!これはカメラマンが上手いんじゃなくて、カメラが良いんですよ。

他のカメラで撮るとこうはいかないけど、ライカQで撮ったからこうなってますっていう写真を持ってきてますからね。

中には「プロなんだから凄いことをやってるんだろう」って思ってる方もいらっしゃるかもしれませんけど、意外と何もやらないんですよ。(笑)

何もやらないでもちゃんと撮れる道具を使うっていうのが実は一番楽が出来るので。そういう意味ではライカQは凄く良いな、っていうカメラです。

◆ライカQの良さを語るお二人の話を聞きながら、うんうんと頷く観客の方々。中にはメモを取られてる熱心な方もいらっしゃいました。

実際にプロのカメラマンの方がライカQを活用している様子を目の当たりに出来て、私もライカQの魅力にどんどんと引き込まれていきます…。

Part.3


[ Category:Leica | 掲載日時:17年02月02日 17時30分 ]

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