【SONY】Movie Beginner’s Blog Vol.5 -ビットレート-
Movie Beginner’s Blogでは、SONYミラーレスカメラを使用して、MENU項目や動画用語など、筆者が動画に関して分かりづらかった事や疑問点を中心にお伝えしていきます。
筆者のメインはスチル・写真撮影ですので、動画は初心者です。理解が大変だった点について、写真の設定に慣れている筆者目線で執筆していきたいと思います。
普段は写真しか撮らないが、これからミラーレスカメラや一眼レフカメラを使用して動画を撮影したいと思われている方へ、ご一読いただければ幸いです。
慣れている方にはお見苦しいところもあると思います。拙い文章であることにご理解いただければと存じます。
前回のVol.4は「記録方式」についてお伝えしました。
SONYミラーレスカメラには、記録方式が主に4種類あり、それぞれ得意不得意がありますので、動画の用途によって使い分ける必要があります。
また、選択した記録方式によって、選べるフレームレートと「ビットレート」という数値が変わってきます。
今回はそちらの「ビットレート」をご説明いたします。
フレームレート(〇〇p)の横にある〇〇Mという数値が「ビットレート」となります。
Mbps(megabits per second)という単位で表される「ビットレート」は、1秒間に何百万ビットのデータを送れるかを表しています。
同じ記録方式の場合、ビットレートが大きいほど、たくさんの情報を記録し、高画質になります。
ですが、ビットレートが大きいほど、たくさんの情報量を記録しなければならないので、容量が大きくなり、転送速度が遅くなります。
ビットレートの数字が大きいほど、きめ細やかで、色鮮やかな描写が可能です。
ですが、実際には違いは分かりにくいところがあります。激しい被写体の動きを撮影するときなど、画面内の変化が激しいときに著しく変化が見られるそうです。
実を申すと、今回ビットレートの違いの動画を作成しようとしましたが、顕著に違いが分かる動画を撮ることができませんでした。
それほどビットレートの差は分かりにくいと思います。
意味もなくビットレートの数値を大きくしてしまうと、ビットレートが小さくとも大きくとも映る動画の画質は変わらないにも関わらず、容量が大きくなり、転送速度が遅くなってしまった…といった懸念が想定されます。
ですので、静かな景色を撮影するときは無理してビットレートを上げる必要はありません。状況に合わせて最適なビットレートを選択する必要があります。
ただ、今回のこちらのブログでビットレートの違いが比較しにくいのも、SONYミラーレスカメラだからこその贅沢な悩みです。
例えば、これが「1M」と「100M」などどいった比較では、著しく違いが分かるかと思います。
SONYミラーレスカメラは、設定項目に合わせてビットレートの計算が既にされており、適切なビットレートの設定しか選べないようになっております。
そういった細かい配慮があり、動画設定に慣れていない方にも気軽に本格的な動画撮影が楽しめるのです。
ビットレートもフレームレート同様、選択した記録方式によって選べる項目が変わってきます。
はじめのメニュー画面はα7Ⅲの「XAVC S 4K」、上記の画面はα7Ⅲの「XAVC S HD」となります。
先ほどとビットレートの数値がそれぞれ異なるのも、記録方式とフレームレートを考慮し、サイズに対しての最適なビットレートしか選択できないようになっているためです。
ちなみに、実を申すとビットレートは2種類あり、「映像のビットレート」と「音声のビットレート」があります。
2種類を合わせたビットレートを「総ビットレート」と呼びます。
今回お話したのは「映像のビットレート」になりまして、SONYミラーレスカメラでは「音声のビットレート」の調整はできません。
ですので、今回は「映像のビットレート」のお話のみとさせて頂きます。
以上がビットレートのお話となります。
今回で「Movie Beginner’s Blog」は5回目でした。「モード設定」「シャッタースピード」「フレームレート」「記録方式」「ビットレート」と5つの項目についてお話いたしました。
これらの知識を合わせることで、状況に合わせた設定変更に関する最低限のことを学べております。
次回の「Movie Beginner’s Blog」では、今までの知識を合わせ、最適な設定をまとめたいと思います。執筆まで今しばらくお待ちくださいませ。