【Nikon】D850 と AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR の魅力と作例 その2 ~やさしいカメラ記事~
カメラをはじめようとお考えの方はもちろん、新しいメーカーへのお買い替えや機材選びなどで悩んでいる皆さまへ向けた「やさしいカメラ記事」を連載しております!
「わたしが使っているカメラ以外はよくわからない・・・」という方にもわかりやすく解説しておりますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
今回使用するのは、Nikonの「D850」と「AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR」です。
先日ご紹介した「【Nikon】D850 と AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR の魅力と作例 ~やさしいカメラ記事~」では、
使用したボディ「Nikon D850」をメインに取り上げてまいりましたので、今回はレンズ「AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR」にスポットをあててご紹介します。
「D850」は「FXフォーマット」で、一般によくフルサイズと呼ばれるセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラです。
高画素機として登場し、その有効画素数は4575万画素となっています。
昔は高画素モデルは書き込みに時間がかかり連写を不得手とすることもありましたが、「D850」は連写スピードも速いという特長があります。
そして「AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR」は5倍にもなるズームレンズ。
望遠域でも広角端と同じ開放値なので、明るく使いやすいのはもちろんのこと、焦点距離を直感的に決めることができるでしょう。
名前のアルファベットを説明しますと、まず「AF-S」はシングルAFサーボのことで、シャッターを半押ししてピントを合わせたあとに構図を変えても、合焦を保つことができるシステムのことです。
そして「G」は機械的にレンズ本体の絞り制御を行えること、「VR」は手ブレ補正機構付きであること、「ED」は色にじみや色収差を効果的に低減してくれることを、それぞれ意味します。
それではどうぞご覧ください。
街を歩いてみると飛行機が飛んできたので、新しくできたビルの一部と一緒に撮りました。
ビル全体を撮ると、それは建築家の作品になる気がしてしまうので、こうしてエッセンス程度に入れるだけにしておきます。
ハイライトから暗部まで青みがかっていて、さまざまなブルーを楽しめる感じがします。
それでも鏡のような素材や植物、そして雲などそれぞれの質感がよく表現されています。
近いものも遠いものも自在に捉えることができるので、まるで自分が身軽になったかのような気分になります。
イチゴの服を来たトルソー。
スーパーにイチゴが並ぶ時期ですから季節はぴったりです。
人の流れがあるのでサッと撮って立ち去りたいところ。
そんなときはシングルポイントAFにして素早くピントを合わせるのが有効です。
AFが優秀な「D850」と、スポーツや野生動物の撮影を得意とする「AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR」との組み合わせは、さまざまな被写体を優秀に捉えます。
モノがたくさんあるように見える夢のような空間が以前より気になっていたので、思い切って入ってみました。
アロハの文字が出迎えてくれたそこは、海沿いにありそうなおしゃれなお店でした。
近くには同じく海辺が似合うお店があり、ここ一帯が潮風が吹いているかのよう。
ちょうどツツジが咲いていたので、手前に入れて華やかな一枚にしました。
本レンズは24-120mmということでどう撮るか迷うところですが、今回は中域を使用しています。
こう写真を2枚並べると「コーヒーをどうぞ」がこの人のセリフのようにも思えてくるから不思議です。
どちらも街へと発するメッセージ。
思わず目が行く、気になる存在です。
大きなウォールアートから小さな看板まで、5倍ズームのレンズなら万能に対応できます。
テントウムシを見るなんて何十年ぶりでしょう。
しかもこんな都会でです。
柵のこちらに来てくれたら指にでも乗せようと思いましたが、向こう側にいてもその鮮やかな色は目立ちます。
子どもの頃には赤いと思っていましたが、けっこう朱色っぽいことに気付きました。
アップにし過ぎず、どんな場所にいるかも写す方が魅力的だと思い、今回は少し引いて撮りました。
前後には葉っぱなどがありますが、テントウムシにピンポイントでピントが合い、スムーズに意図通り撮ることができました。
本レンズの開放値であるF4は、このようにボケ味が自然で魅力的です。
美容院の椅子は革張りで銀色の足をしていることが多いように思いますが、木目と黒の組み合わせはこれまたおしゃれ上級者な感じがします。
暗めに撮ろうとあえて最低感度であるISO64に下げて撮りました。
逆に高感度側はISO25600までとなっており、高感度域でも画質があまり落ちずに実用的であると評判なのです。
いかがでしたでしょうか。
「D850」は撮っていて気持ちのいいカメラで、それは使い勝手のよさや安心感があるだけでなく、ピントを合わせてシャッターを切った瞬間の得も言われぬ爽快感が魅力です。
高画素で対応感度の幅が広く連写が十分にできることから、大事なシーンを高品質で残すことが可能です。
また「AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR」を使ってみて、開放F値が4で固定された5倍ズームというものが、いかに使いやすいかを実感できました。
マルチに活躍するレンズで、もしも一本しか持って行けないという状況になったとしたら迷わず選びたい一本です。
焦点距離が広いこととF4とおしであることはもちろんのこと、ナノクリスタルコートがゴーストやフレアを抑えてくれて描写が美しいというのがポイントです。
手ブレ補正機構もありますし、ニコンDシリーズのユーザーはぜひ持っておいていただきたいレンズです。
機材に任せられることが多いと、本来の「撮る」という行為に集中できます。
ぜひどちらもお試しください。