【マップカメラ情報】OLYMPUS E-P2 レポート

■ライブファインダースタイル

クラシカルな雰囲気漂うスマートな外観とミラーレス構造によるコンパクトデジカメのような小ささ。さらにはレンズ交換式による高画質性能やアートフィルターの搭載など、今までになかった多くの魅力で新しいユーザー層を開拓したOLYMPUS PEN E-P1。その発売から5ヶ月後の2009年12月に、早くも後継機にあたるOLYMPUS PEN E-P2が登場しました。

新たにライブファインダースタイルを掲げたE-P2はE-P1の基本的な性能、外観の形状を受け継ぎつつも、アートフィルターの追加など機能面の充実が図られています。さらに外付けの電子ビューファインダーの取り付けが可能になり、大幅な使い勝手の向上がはかられています。

また、E-P2から新たにブラックカラーのボディも登場。ユーザーの要望をしっかりと汲み取り、死角の無くなったE-P2はさらに幅広いユーザーに受け入られるはずです。また、E-P1とE-P2は併売されます。E-P2の登場により撮影スタイルやボディカラーの選択肢も広がりました。

■大きく見やすいビューファインダーVF-2

外付け電子ビューファインダーVF-2（別売）は約144 万ドット、視野率100%、倍率1.15倍というハイスペックです。微妙なコントラストや色の違いもはっきりと、かつ画像の乱れも少なくとても安定しています。なによりデジタル一眼レフの光学ファインダーにも決して劣らない大きさと見やすさは電子ファインダーの常識を覆すほどの完成度です。また、光学ファインダーとは違い、背面液晶モニターの映像が写し出されるので、メニュー設定はもちろん、アートフィルターの反映や撮影画像の確認もファインダー内で可能です。直射日光下など液晶画面ではどうしても見えづらいシーンでは特に役に立ちました。

■新たなアートフィルターの追加

E-P1の6種類のアートフィルターに加えE-P2では「クロスプロセス」と「ジオラマ」の2種類のアートフィルターが追加されました。

新たに追加された「クロスプロセス」は、大きく転んだ発色とハイコントラストで独特な写り方をする機能です。アート性の高い非現実的な演出と陰影が強調された、スタイリッシュで味わい深い仕上がりが好印象です。

もう一つの「ジオラマ」は極端に周辺のピントをぼかし、目の前の風景をミニチュアのように写し出す機能です。特に展望台のような高い位置から見下ろすように撮影すると気軽にその効果が得られます。以前は大判カメラやシフトレンズでなければ得られなかった写真がより身近なものになりました。また、各種アートフィルターで動画撮影が可能ですので、「ジオラマ」で動画を撮影するとコミカルな世界観も楽しめます。

■新仕上がりモード「i-FINISH」

アートフィルター以外の進化したポイントの一つとして、新仕上がりモードの「i-FINISH」が挙げられます。「NATURAL」や「VIVID」設定のように全体的な発色をコントロールするだけではなく、被写体に合った最適な色やコントラストを自動的に分析し再現する機能です。いわば被写体ごとに最適な画質に調整してくれる機能で、実際撮ってみると、色やコントラストにしまりが出て、レタッチの必要を感じさせない見事な絵作りが実感できました。青い空など鮮やかな被写体は「VIVID」以上に色のりが良く、シーン内の際立たせたい色をさらに印象的に仕上げてくれました。