今回扱う「TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD」はソニーのミラーレス一眼カメラ「αシリーズ」に装着できるレンズです。
「αシリーズ」は、α7などの「フルサイズ」センサータイプと、α6700などの「APS-Cサイズ」タイプがありますが、その両方で使えます。
(ただしAPS-Cサイズに付けた場合は、35mm換算で105-270mm相当になります。)
連載中の「カメラを愉しむ」vol.89は「街スナップの相棒 OM SYSTEM OM-1 の魅力」をご紹介いたします。
今回は最先端のデジタル技術を結集し、センサーサイズの常識を覆す高画質を実現した定番人気のミラーレスカメラ「OM SYSTEM OM-1」をセレクト。組み合わせるレンズはコンパクトなサイズながら35mm判換算で90mm相当の中望遠単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」で撮影に行ってまいりました。
筆者が日常遣いで愛用している「Panasonic LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.」と比較しても、倍近い画角となりスナップ撮影には少々長いと思われる方も多いかと思いますが、美しいボケ味と被写体がくっきりと浮き上がるその印象的な表現はとても魅力的。
OM SYSTEMの強みである高性能な手ぶれ補正 5軸シンクロ手ぶれ補正は、中望遠だからこそその有難さをより実感することができます。12年前のあの当時から「最大4段分の補正効果を誇るボディ内手ぶれ補正機構」を搭載していたことは画期的ではありましたが、その性能差は歴然。夜スナップ好きの方を存分に愉しませてくれる1台に仕上がっています。
OM SYSTEMのカメラボディは色味の調整が愉しく、こんなシーンはここを調整してみよう、ここは渋く引き締まった写りに仕上げたいから。などとカメラと向き合いながら表現を変えていくのも良いでしょう。敢えてモノクロームを選び、アンダー目に撮影。スバルの名車アルシオーネの特徴あるデザインを1枚の写真に収めました。
カメラーズハイな気分になり時を忘れて撮影をしてしまいます。いつものスナップ撮影がマンネリ化してきたらぜひこの組み合わせ「OM SYSTEM OM-1」「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」を手に取ってみてください。新たな世界観を見つけることができるかもしれません。
今回のこの動画を撮影するにあたり、使用した機材は
SONY α7CⅡとSONY FE PZ 16-35mm F4 Gです。
2023年の10月に発売されたα7CⅡは前モデルのα7Cから、パワーアップした機種です。
瞳AFやAFの追従性能の向上、よりしっかりとしたグリップ感、ファインダーがより見やすくなったなどパワーアップした箇所は多くありますが、動画性能でも機能が向上しました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
少し心配だった菜の花の咲き具合。思わずわぁっと声に出して喜んでしまうほど、満開をむかえていました。
本カメラは、有効画素数約2037万画素の4/3型Live MOS センサーと画像処理エンジン「TruePic IX」を搭載しています。この2つの要素が組み合わさることで、M.ZUIKOレンズの高い光学性能を引き出し、素早く高画質な撮影が実現されました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
レンズを変えてみました。「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」は35mm判換算で90mmの大口径中望遠レンズです。ポートレートに最適な焦点距離に加え、最短撮影距離50cm、最大撮影倍率0.1倍(35mm判換算0.2倍)と近接撮影にも優れた贅沢な仕様になっています。自動的に人物の顔・瞳を検出してピント合わせを行う顔優先/瞳優先AFは、被写体が近くても遠くても素早く検出・追尾してくれました。髪の毛一本一本までしっかりと描写しつつ、まろやかなボケがとても気にいっています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
準広角域である「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」。広角レンズで心配される周辺部の歪みは全く感じられませんでした。秘密は搭載されたED-DSAレンズにあります。ED(特殊低分散)レンズとDSA(レンズ中央部と周辺部の厚さの比が極めて大きい大偏肉両面非球面)レンズの両方の特性を持ち合わせたレンズです。この特殊なレンズのおかげで更なる軽量化、コマ収差や歪曲収差・画面周辺での色にじみを効果的に補正しています。ポートレートに限らず、風景やスナップ撮影にも使いたいレンズです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
F1.2大口径単焦点シリーズの初代、大口径標準レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」。個人的な画角の好みになってしまいますが、シリーズの中で一番好きなレンズです。カメラもレンズも手にすっぽりと馴染んで、時間を忘れて没頭してしまいました。OLYMPUSは複数本のレンズを持ち歩くことも、レンズの着脱も全てがコンパクト。手にしたら最後、極められたボケとミニマムなカメラライフの虜になってしまいます。
今が狙い目な「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III」。充実した性能のプロ機でありながら、お財布にも優しいカメラではないでしょうか。F1.2大口径単焦点シリーズでは、4月10日までキャッシュバックキャンペーンが開催されています。この機会に是非ご検討ください。