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【先行レビュー】打倒フルサイズ機!「OM-1 Mark II」は最高峰の野鳥撮影機 -進化したAI被写体認識AF/プロキャプチャーモード-

【先行レビュー】打倒フルサイズ機!「OM-1 Mark II」は最高峰の野鳥撮影機 -進化したAI被写体認識AF/プロキャプチャーモード-

OM SYSTEMから新たなフラッグシップ機「OM-1 Mark II」が発表されました。
マップカメラでは先行してYouTube動画とフォトレビューサイト Kasyapaにて作例を交えたファーストレビューを行ってきましたので、そちらも是非ご覧ください。

913: 質実剛健、確かな進化。『OM SYSTEM OM-1 Mark II』

筆者も幸運なことに本機を使う機会がありましたので、早速レビューしていきたいと思います。
私は元々SONYのフルサイズ機を使用しており、一眼レフから進化した「鳥瞳AF」に魅了されて以降、たまに大きなレンズをぶら下げて野鳥の撮影を行っています。
今回フルサイズ機をメインに撮影を行っている筆者がOM SYSTEM、大きく括るとマイクロフォーサーズ機の最新機種でもある『OM-1 Mark II』を使用して、フルサイズ機では味わえない魅力に迫ってみたいと思います。

オススメポイント:何と言っても「軽さは正義」

まず一番初めに感じたのが「圧倒的な軽さ」です。
今回「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」の組み合わせをメインに2~3時間ほど撮影を行ったのですが、これが本当に凄い組み合わせでメリットを上げたらキリがありません。
機動力重視のため一脚もあまり使わない筆者にとって、軽さは正義。これはマイクロフォーサーズシステムだからこその強みです。


OMSYSTEMの望遠レンズは色々と出ていますが、どのレンズもフルサイズ機では実現できない「軽さ」が大きな武器となります。
望遠系をメインに野鳥撮影や動体撮影を行う際にマイクロフォーサーズシステムはかなりメリットがあると感じました。
フルサイズ機では400~600mmクラスとなると重くて高額なレンズが多い中、手が出しやすいレンズが多いこともうれしいポイントです。


特に今回使用した「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」は35mmフルサイズ換算で300mm-800mm F4.5(更に1.25倍のテレコン付き)
このレンズをフルサイズ機で実現しようとすると、
Canonであれば「RF100-300mm F2.8 L IS USM」に「エクステンダー RF2X」という、とんでもない重装備になってしまいます。金額も軽く100万オーバー。
Nikonからは「NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S」という銘レンズが出ていますが、明るさは「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」の方が上手です。

その他SONYの「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」やNikonの「NIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR」など鳥の撮影に便利なレンズは各メーカーから発売されていますが、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」には敵わないのではないか?と思うほど、本レンズは野鳥撮影に最高な一本。

本レンズが発売以降品薄が続くほどの人気となる理由が今回撮影していてよく理解できました。
※余談ですが300-800mmまで撮影できるズームレンズといえばSIGMAの「SIGMA APO 300-800mm F5.6 EX DG HSM」や「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」を思い出してしまいます。あのサイズ感がマイクロフォーサーズの現行レンズになるとこんなにも小さく…驚愕です。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 263mm(換算526mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 2000

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 263mm(換算526mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 2000

野鳥を撮影するにあたって明るくて軽いレンズのメリットといえば
・暗い環境下でもシャッタースピートが稼げる
・少し高い位置にいる鳥をじっくりと狙える
この2点は特に挙げたい部分です。

上記写真は早朝の薄暗い木陰にいたオナガを見上げて撮影したカットです。不要にISO感度を上げることなくシャッタースピードを上げることが出来たので、飛び立つ瞬間も綺麗に残すことが出来ました
鳥が活動を開始するタイミングを狙って撮影を行いますが、朝6~7時から撮影することも多く、冬場は特に日光が弱く薄暗い環境になりがちです。
更に木の上の高い場所にいることも多く、見上げて撮影するシーンも多いです。更に木の上にいる鳥は遠い…。
そんな環境下をすべて打破してくれるのが「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」でした。本当にこのレンズは銘玉です。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 263mm(換算526mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 2000
こちらも早朝のカット。くちばしに朝ごはんを加えてご満悦なシジュウカラ。

「OM-1 Mark II」のレビュー記事を執筆するつもりでしたが、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」のレビューをしたくなってしまうくらい本レンズに魅力を感じてしまいました。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を最大限活用するためにために「OM-1 Mark II」を使って欲しいです。
逆に言えば「OM-1 Mark II」の能力を最大限引き出すなら「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」と言い換えられるかもしれません。
野鳥撮りマストバイレンズです。現状お取り寄せとなってしまっておりますが、前に比べるとお届けしやすくなっております。是非このタイミングにご注文をご検討ください。
「OM-1 Mark II」が発売されてから、また手に入りにくくなってしまうと思います。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 378mm(換算756mm) F4.5 SS 1/60 ISO 1600

オススメポイント:常識を覆す「AI被写体認識AF」の進化

レンズについて熱く語ってしまいましたが、「OM-1 Mark II」を使って素晴らしいと感じたポイントがいくつもあります。
まず驚いたのが「AI被写体認識AF」の正確さ、圧倒的な判断能力の高さです。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO ※X1.25内臓テレコン使用」 500mm(換算1000mm) F5.6 SS 1/60 ISO 2000
カワセミの前に覆いかぶさる「枝」本来であれば不要物ですが、このシチュエーションが今回のポイントです。

野鳥の撮影において、今回の章の冒頭にあげた綺麗な鳥の写真のような「ベストな場所に全身が観察できる姿で野鳥がとまっている」という環境。
実際に撮影してみると分かりますが、そのような構図は非常に稀です。
木の枝や葉が生い茂った中に野鳥がいる。幾度となく遭遇するシーンです。そしてこう思ったことのあるカメラマンも多いのではないでしょうか。

「鳥の前にいる枝にピントが合ってしまう」
「家に帰ってデータを見たら枝ばかり解像している」
「ピント調整している間に逃げてしまった」

それが更に希少な渡り鳥であったり、遠くから探しにきたお目当ての野鳥だったと考えると…。
野鳥に限らず、様々な環境下で誰もが通る道かもしれません。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 335mm(換算670mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 1600
枝の先に付いた種をついばむアトリ。小枝が多い環境下でも的確にピントを合わせます。凄いの一言。

「綺麗な環境下で綺麗に撮る」
だけでなく
「難しい環境下でも瞬時に撮影できる」
という事を成し遂げてしまうカメラ、それが「OM-1 Mark II」です。

「OM-1 Mark II」+「 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS 」+「MC-20」 800mm(換算1600mm) F12 SS 1/2500 ISO 6400
かなり遠くから葉がガサガサしている気配を察知し、新型レンズ「 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS 」+「MC-20」を付けて単眼鏡替わりに。
半押ししながら探しているとカメラがメジロを見つけて被写体検知。ツバキの花をついばんでいる姿を収めました。このような使い方もできます。

今回様々なシーンで撮影を行いましたが、「AI被写体認識AF(鳥)」の正確さと俊敏、そして鳥を認識する速さに脱帽しました。
特に枝木が被るような環境下において、その違いは顕著に表れているように感じます。
「OM-1 Mark II」で進化した点の中に「被写体の手前にあるものにピントが引っ張られにくくなった」という項目があるのですが、野鳥撮影にとってこれはかなり大きな進化ポイント。
この機能だけでも「OM-1」から買い替えるメリットはあるように感じます。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 400mm(換算800mm) F4.5 SS 1/4000 ISO 3200

こちらはウグイス。約15cmとスズメより小柄な小鳥。
普通であればボツ写真かもしれませんが、この環境下でも即座に被写体を判別してピントを合わせる「OM-1 Mark II」の性能を感じてください。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 400mm(換算800mm) F4.5 SS 1/4000 ISO 2500
先の環境下でも被写体に食らいく粘り強さ。その結果、茂みの中を飛び交う瞬間を捉えるが出来ました。

様々な機材を使用する上で鳥瞳AFに対応した各社フルサイズ機や、OLYMPUS/OM SYSTEMの先代モデル「E-M1X」や「OM-1」も何度か使用したことがあります。
その上で「OM-1 Mark II」を使ってみて「AI被写体認識AF(鳥)」の精度、判別能力は過去一番だと感じました。
数値化できるものではなく個人的な感覚ではありますが、本機を持ち上げるために盛っているわけではなく、筆者の率直な感想です。
AI関連の技術はここ1年間の間にも劇的に変化してきていますので、その時代背景を考慮すると納得の結果かもしれません。

このAI被写体認識AFは鳥以外にも
人物 / 車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車  / 動物 (犬、猫)
と幅広く対応しており、今回試していませんが、機能として更に「人物」も判別可能となりました。
動く被写体については「OM-1 Mark II」かなりおすすめできます。
スポーツやポートレート、ペットなどの撮影においても真価を発揮しそうです。

 

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 306mm(換算612mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 6400 ※等倍トリミング

オススメポイント:決定的瞬間を撮る!「最新AF」と「プロキャプチャー」の組み合わせで真価を発揮

先に挙げた「AI被写体認識AF」は素晴らしいのですが、これと従来から人気の高い機能である「プロキャプチャーモード」が合わさると本当に今まで撮れなかった写真が簡単に撮れてしまいます。
この「プロキャプチャーモード」を簡単に説明すると「シャッターを押したら少し前の状況を撮影できる」タイムマシンをカメラの中に搭載しているような機能です。
半押しAFを行っている間の写真を本体バッファーに書き込み続け、シャッターを押した瞬間にため込んだ写真の一部をメモリーカードに保存するような仕組みとなっているのですが、バッファーや処理エンジンに負荷がかかるので、結果的にハイエンド機に多く搭載されている機能となっています。


シャッターを押したタイミングがこの位置でも…。


その直前ピントを合わせ続けていた写真が自動で保存されます。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 250mm(換算500mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 5000
ちょうどキセキレイの羽が平がっているカットをセレクト。決定的瞬間も逃しません。

最近ではAPS-C機やフルサイズ機においても搭載されている機種が増えてきましたが、洗練された「AI被写体認識AF」を使用してプリ撮影が出来るカメラで「OM-1 Mark II」と同様の価格帯の機種は他に存在しません。
カメラを購入する観点は様々ありますので一概にこれがよい!と断定できるものはないのですが「AI被写体認識AF」×「プロキャプチャー」を使用する環境下では間違いなく実力、コスパ共にNo.1のカメラです。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 250mm(換算500mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 320 ※等倍トリミング

飛び立つコサギを 「プロキャプチャー」機能にて。足元の水飛沫をトリミングしてみました。
「プロキャプチャー」モードでもJPG/RAW共に選択可能となっており、写真の画質の劣化はありません。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO ※TC1.25有効」 500mm(換算1000mm) F5.6 SS 1/4000 ISO 2500

飛び立つ瞬間のカワセミも撮影することができました。止まっている状態であれば飛び立った瞬間にシャッターを押し込むことで簡単に撮影することが可能です。
どちらかといえばカワセミが止まり木から飛び立つ瞬間まで1~2分のこともあれば、数分間じっとしていることもあり、飛び立つ瞬間まで粘れるかどうかが撮影の肝だと感じました。忍耐が必要です。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 306mm(換算612mm) F4.5 SS 1/3200 ISO 6400 等倍トリミング

飛び立つ瞬間のシジュウカラ。シャッタースピード1/3200の設定にしても羽がぶれてしますが、これはこれで躍動感が感じられ好きな写真です。
「プロキャプチャー」機能という補助があるおかげで余裕をもって撮影に挑める分、シャッターのタイミング以外にも構図やシャッタースピードなどの表現に意識を向けることも

細かい部分ではありますが、「OM-1 Mark II」より「プロキャプチャー」機能 AF/AE追従高速連写設定(SH2)で「120fps」「50fps」に加えて「16.7fps」「12.5fps」が可能になっています。
25fps以下の連写時の最低シャッター速が1/160(従来機1/320)になり、より撮影シーンや表現の幅を広げることができるようになりました。
野鳥などの撮影においてはコマ数が多いメリットが大きいですが、人物のスポーツ撮影などはコマ数が多すぎても不要なデータが量産されてしまうことも。
今回の撮影では3時間弱で200GB(8000枚)もの写真を撮ってしまったので、必要に合わせて設定を柔軟に変えられる点は嬉しいポイント。
最低シャッター速が1/160となったので、流し撮りにもより活用できるようになりました。

ちなみに余談ですが、先にも書いた通り「プロキャプチャー」機能を多用すると撮影枚数が膨れ上がります。
満足に撮影するのであれ256GB / 512GBのSDカードは用意したいところ。書き込み速度についても高速タイプのカードを使用するようにしてください。
「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO ※TC1.25有効」 400mm(換算800mm) F5.6 SS 1/60 ISO2000

オススメポイント:さらなる進化を遂げた最大8.5段の手振れ補正

手振れ補正に定評のあるOMシリーズ、触れないわけにはいきません。
「OM-1」はボディ単体で7段分/対応レンズとの協調で8段分を実現していた手振れ補正が「OM-1 Mark II」における最大8.5段分の手ブレ補正に進化しています。
「手持ちで10秒、星空も撮れる」という衝撃的な内容を公式で謡っていますが、野鳥撮影においてもその恩恵を享受できます。
このカワセミの写真は800mmという超望遠の環境下で「1/60秒」という無謀な設定で撮影していますが、なんと全くブレていません。もちろん手持ち撮影、一脚使用もありません。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 400mm(換算800mm) F4.5 SS 1/250 ISO4000 2000
早朝の茂みに潜むカワセミ。通常の設定では真っ暗になってしまいますが、シャッター速度を落とすことで露出を確保。手振れ補正を信頼できるからこそ撮影出来た1枚です。

今回の500~1000mmという超望遠域を多用しましたが、ファインダー像が安定していたことでかなり快適に撮影を行う事ができました。
通常手振れ補正機能は夜景や低速でのブレを抑えるシチュエーションが想定されますが、望遠域の撮影においてもかなり大きな効果が期待できます。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO ※TC1.25有効」 500mm(換算1000mm) F5.6 SS 1/4000 ISO 3200
水を飲んでいたヒヨドリの頭上にカラスが飛んできて、一瞬警戒して顔を上げた瞬間のカット。足を縮めて屈伸運動をして、飛び立つ準備をしています。

手振れ補正に関係する部分の一つとして、露出を確保するためのISO感度耐性も触れなければならない要素です。
「OM-1 Mark II」については先代の「OM-1」と同じ画像センサーを搭載しているので、ISO感度によるノイズ感は大きく変わりませんが、感度を上げてもシャープな画質を維持しているように思えます。12800まで上げると明らかにノイズ感、ノイズリダクション感が出てくるので留意が必要です。
今回早朝での撮影という事もありISOは3200~6400まで上げることが多かったですが、破綻するほどのノイズは発生しませんでした。本ブログにおいてはすべての写真に撮影データを記載していますので、是非参考にしてみてください。

フルサイズ機で 800mm~1200mmでの撮影となってくると、テレコンを挟むイメージになるので合成絞り値がF11~13となることもザラ。
早朝の薄暗い環境化も相まってISO感度12800~も多用する環境の中で「OM-1 Mark II」だからノイズが多い、汚いというイメージを持つことはありませんでしたので、その点は安心していただければと思います。

 

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO ※TC1.25有効」 200mm(換算400mm) F4.5 SS 1/3200 ISO2000

オススメポイント:使えば使うほど野鳥撮影に没頭。撮影が楽しくなるカメラ

最後のポイントは抽象的になってしまいますが、一番大切でもある部分「使っていて楽しい!」カメラであること。
何も気にすることなく思う存分楽しめて、一つの被写体を撮影するために没頭できる。
そんな撮影体験を叶えてくるカメラ、それが「OM-1 Mark II」です。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」 280mm(換算560mm) F4.5 SS 1/3200 ISO2000
コサギがエビを捕まえた瞬間。小さな水滴まで逃さずに捉えます。

今まで野鳥撮影を行っていて「良い写真が撮れた!」という気持ちと同時に、あの時…あの瞬間…ピントが…という、あと一歩届かずという気持ちも生まれたことも事実です。
今回「OM-1 Mark II」を使っていてただただシンプルに「楽しい!」と思えたと同時に、あの時このカメラだったら撮れたのかな。というシチュエーションが沢山思い浮かんでしまいました。

長々と書いてしまいましたが「OM-1 Mark II」は野鳥撮影を行うにあたり自信をもってオススメできる一台となっています。
野鳥撮影のために「OM-1 Mark II」+望遠レンズを別システムで揃えてしまうのも一つの選択肢。
私も所有しているフルサイズ機と一緒に「OM-1 Mark II」を手に入れる方向で真面目に検討しています。

今まで先代のOM機を使って野鳥撮影をされている方、フルサイズ機を持っているけど興味が沸いてきた方、野鳥撮影を行ったことがない方にもおすすめです。
是非ご検討いただければと思います。

『OM-1 Mark II』各種のご購入はこちら!
当社インターネットサイトからのご注文は【ネット限定 マップカメラ2年保証】付きです。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」のご注文も受け付けております。
「OM-1 Mark II」の発売日以降、注文が多くなると想定されますので
お早目のご注文をおすすめいたします。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 」の中古在庫がある場合は下記に商品が表示されます。
入荷が少ないアイテムとなっておりますので、併せてご検討ください。

[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:24年02月04日 19時24分 ]

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【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.3 ~ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.~

【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.3 ~ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.~

2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えます。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、
専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
今年の連載ではフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。
ライカの魅力を一人でも多くの方に知って頂けるれば幸いです。
ぜひお楽しみください! 
筆者は普段、『Leica M11』に装着するレンズとして軽量な『ズマール L50mm F2』を愛用しています。
オールドライカならではのフレアや滲みをまとった柔らかで味のある写りです。
今まで90mmの画角で重量級大口径レンズを使うなら、M型ライカでなくても
カメラの選択肢は他にもあると考えていたので使う機会を先送りにしていました。
そんな筆者がライカの新しい世界の扉を開くべく、短い間ではありますが
『Leica M11』と『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH』をお供に出かけて参りました。
適度に露出補正、ホワイトバランスの調整をしJPEG撮って出しで掲載しています。

質感や解像感の実力が出やすいシーンです。
一般的なレンズは開放から2絞り分絞り込んだところが収差も収まり画質が安定すると言われてます。
しかしこちらの『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』は開放から線が自然なシャープさが出ており壁の質感表現が上手です。
壁の白い部分に色収差が出ることもなく、総合的な描写力が高く今にも迫ってきそうな迫力すら感じます。

90mmの画角は人が一点を注視した時の視界と言われています。
明るい中望遠レンズは離れた距離から絞りを開けて撮ってもボケ感が出せるため、
ポートレート撮影はもちろんスナップに使っても楽しめるレンズです。
レンズのヌケが良く、奥側のベンチから後方の被写体に二線ボケが出ることもなく手前のベンチを立体的に表現してくれています。

川の奥に夕日が照らされ反射した様子に惹かれ、シャッターを切った1枚。
ピントは無限遠で画面最奥の鉄塔に絞り開放で合わせています。
こういったシーンは明るい空の中の電線に色収差が出やすいですが、
『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』は収差がよく抑えられているので安心して開放から撮影できます。
画面右手奥の白い建物前の看板に地名が書かれていて、写真を拡大すると
ハッキリと文字を識別できる解像感を持ちながら、画面手前の方は被写界深度から外れており、
画面全体が良い意味でシャープさを出しすぎず優しい風景写真となっています。

水のトーンが滑らかで曇り空が写り込んだ様子が美しく撮れました。
風がなく水が凪の状態だったので、反射して写り込んだ雲が立体的に画面全体に写りこんでいます。
左端のオブジェの白い球の部分にピントを合わせていますが、緑色の収差が縁に出ることもなく自然に描写しています。

葉っぱの高い質感、人が見たままの自然な色再現、土のサラサラとした粒状感に感心しました。
写真を拡大すると野菜を覆っている白い生地の網目が1つ1つ見え、情報量の多さに驚かされます。
『Leica M11』は6000万画素あるので、網目のようなパターン状の細かい部分を写して拡大してみると
モアレが見えることがままありますが、それが全く見当たりません。
ただただ『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』の総合的な表現力に目を見張ります。

ライブビューを使用すると、絞りの開け具合で玉ボケの大きさがどれくらい変化するか撮影前に
確認できるのがメリットです。明るい大口径レンズは周辺部にレモン状の口径食が出やすいですが、
『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』は口径食すら上品な綺麗な形を作っているので
写真として見た時に違和感をあまり感じさせないところが上手だと感じました。

筆者が今回特にお気に入りの1枚です。この日は何かの演出で川にミストやライトを当てており、
とてもドラマチックになっていました。明部から暗部までのつながりと手前の草を柔らかに照らす光、
川にたちこめるミスト、街灯の玉ボケ等、どの被写体も繊細に画面を構成しています。
ここに人が立てばドラマの1シーンが出来上がってしまいそうです。

カヌレが入ったガラスの器を照らす光と器そのものの質感がよく出ています。中のカヌレのしっとりさも伝わってきます。
『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』は絞り開放でピントがとても浅いので、前後に計4つカヌレが入った器がありますが、
撮影者の意図次第で同じ構図で撮っても全く違う写真になることが面白く撮影の意欲をかきたてられます。

日頃、ライカに興味を持たれているお客様とお話をさせて頂いていると、
ライカはボディの厚みが薄くレンズがコンパクトなところが魅力、レンジファインダーでピントを合わせる操作が楽しい、
何十年も前に作られたオールドレンズが現代に設計されたレンズとは違った味がある等、ライカの魅力について多くのことを語られます。

だからこそ、この『ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.』はライカの新感覚を体験できる1本としておすすめさせて頂きたいと思います。
ライカの自然な色再現、繊細な細部の表現、豊かな階調と明暗の広さ、立体感を生み出すボケ味等、
現代設計の明るい大口径の中望遠レンズならではの楽しめる様々な魅力を秘めています。
M型ライカにはピント合わせを助けるビゾフレックスやカメラをホールドしやすくするハンドグリップにサムレストなど、
明るい中望遠レンズを使いやすくする様々なアクセサリーが用意されています。
また、ライブビューでのピーキング機能なども活用できます。
このブログを読んで頂いた方に少しでも魅力が伝わりレンズを試すきっかけになって頂けましたら幸いです。

その他の『ライカ好きスタッフが語るライカの魅力』はこちらから。どうぞご覧ください。

 

 

 

[ Category:Leica | 掲載日時:24年02月04日 18時35分 ]

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【Canon】快晴の上野、Kiss散歩

2024年が明け、あっという間に1ヶ月が過ぎました。

東京ではまだ積もるような雪には出くわしていませんが、今日はよく晴れている!と天気予報を確認せずに家を出ると日差しの強さに反して気温が低く、落胆することもしばしば。それでも、深く息を吸うとよく冷えた空気が体内を駆けまわっていくような感覚は嫌いではありません。

さて、この日も快晴に恵まれた1月のある日。

カイロを握りしめて上野を訪れました。

持ち出したのはCanon EOS Kiss X10 + EF-S24mm F2.8 STM

スナップ撮影ならやはり、小型軽量。

EOS Kiss X9の後継機種EOS Kiss X10は、可動式液晶モニター搭載のデジタル一眼レフカメラにおいて世界最軽量となる質量約449gを実現、エントリーユーザーにも抵抗なく使える一機となっています。

また、合わせたレンズはEF-S24mm F2.8 STM。こちらも最薄最軽量のパンケーキレンズです。35mm 判換算で約38mm 相当の焦点距離はスナップなどの持ち歩きにぴったりの1本です。

 

頭上には白く小振りな花がちらほら、雲一つない空によく映えます。

また、青空に目立ちやすい周辺減光なども特段気になりません。

花にぐっと近寄ってみました。桜でしょうか、冬の寒い時期にも咲く桜があることを聞いたことがあります。

本レンズの最短撮影距離は16cm、レンズ表面部から約9cm まで近づいて撮影をすることが可能です。

今回のように草花に近づいてみるのはもちろん、物撮りやテーブルフォトまで万能に活躍してくれます。

不忍池の近くでは骨董市が開催されていました。

人も多かったのでシャッターを切ることはしませんでしたが、代わりに案内のテントにぶら下がっていたランプにフォーカスをあてました。

小型ながらも有効画素数約2410万画素を持ち、上位機種に負けず劣らない描写力を持つEOS Kiss X10。今回の撮影を通してピント面の解像力の高さに感心させられます。

柵と柵の間から鮮やかな橙色を見つけました。前ボケと後ボケ、また日の当たっている部分と影の部分が良い対比になってくれています。

動物園や美術館にはじまり、アメ横などの名所が数多く存在し来訪者も多い賑やかな印象のある上野ですが、実際訪れてみると喧騒とは離れたおだやかな時の流れを感じます。

散策中の家族連れの方たちや海外からの観光客の方々が足を止めるのは、路上で行われているパフォーマンス。偶然的に見かけることがほとんどでしたが、都のHPでその日の活動予定が確認できるようです。筆者も人だかりにまぎれてシャッターを切りました。

今回のような場面に限りませんが、コンパクトな機材であることは撮影者にとって重さや持ち運び面でのストレスが軽減されるのはもちろんのこと、被写体やまた周囲にいる人間にとっても威圧感がなく大きなメリットだと言えます。

いかがだったでしょうか。

今回はCanon EOS Kiss X10 + EF-S24mm F2.8 STMの組み合わせで平日の上野を歩いてみました。

普段ミラーレス機をメインで使用することの多い筆者にとって、軽く手にすっぽりと馴染むような本機たちはかなり使いやすいものでした。

まだカメラに慣れていないエントリーユーザーの日常にもすぐ溶け込むようなそんな組み合わせ、ぜひ1度試してみてください。


[ Category:Canon | 掲載日時:24年02月04日 17時17分 ]

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【TAMRON】人気レンズ、28-75mm F2.8 Di III VXD G2を使ってみる。

【TAMRON】人気レンズ、28-75mm F2.8 Di III VXD G2を使ってみる。

SONYのカメラを使い始めてまず最初に考えること。
「まず、標準ズームを一本買いたいけど、どのレンズを選んだらいいのか」
SONYの純正の中では、FE 24-70mm F2.8 GM IIやVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSがあげられます。
FE 24-70mm F2.8 GM IIでは少し最初のレンズでは敷居が高いと感じるかもしれません。
Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSの場合、レンズ内手振れ補正がついているところが魅力的ではありますが、欲を言えばもう少し明るいレンズが欲しいと思う方も多くいらっしゃるかもしれません。

そういった中で、サードパーティ製のレンズが候補にあがってきます。
SIGMA Contemporary 28-70mm F2.8 DG DNやTAMRON 28-75mm F2.8 Di III VXD G2のどちらかになることが多いです。


今回は、その内の一本であるTAMRON28-75mm F2.8 Di III VXD G2で撮影に出かけました。
使用したボディはα7CR。
コンパクトながら高画素というわがままを実現したカメラボディです。
シングルスロットではありますが、日常使いをメインでする、そこまで多く枚数を撮らない、RAWとJPEGに分けたいといったことがなければシングルスロットでも問題無いのではないかと思われます。


素敵なおとぼけの表情をした狸を見つけました。
TAMRONのレンズの特徴は、素直な色味ではないかと思っています。
SIGMAはどちらかと言えば実物よりもクリアな描写になることが多いです。
それに対して、TAMRONは暖色系が得意なレンズです。素直で柔らかい色味です。ピント面も大げさすぎるほどシャープになっていることはなくその面でも自然な立ち上がりとなっています。


都内の神社でお参りをしたあとにおみくじを引きました。
この神社には神馬が奉られています。その神馬にちなんだおみくじがありました。早速引いてみました。
この、TAMRON28-75mm F2.8 Di III VXD G2はワイド側0.18mがテレ側0.38mの最短撮影距離となっています。
そのためこのように手を持ったおみくじも問題なく撮影出来ました。
おみくじは大吉。幸先のよい2024年です。


おみくじを結ぶためのハート型のモニュメントがありました。
多くの人が縁を結ぶため、おみくじを結んでいきます。
レンズの重量は540g。α7CRの重さは約515g。合わせても約1㎏弱の重量です。
おみくじの文字も潰れることなく描写が保たれています。
描写力も文句のないレンズです。


黒い点々が並んでいると思ったら鳩でした。
鳩が一列に並んで昼寝していました。
狭い幅によくここまで並んで寝ているな、と感心してしまいました。
首から下げて歩いていても苦にならないサイズと重量のため、気になるものを見つけた時にすぐにカメラを構えて写真を撮ることができます。
純正レンズに引けを取らないAFスピードとなっております。
スナップ撮影でもオススメしたいレンズだと感じました。



昔は「万世橋」という駅がありました。
神田駅とお茶の水駅の間に万世橋という駅がありました。
今はショッピングモールになっていますが、一部元の駅舎の壁や階段が保存されています。
階段を上り下りしながら昔に思いを馳せます。
適切に保存していけば、昔のものを現在まで使っていくことができるのだと思います。


まだ、万世橋駅が活躍していたころのレプリカが展示されていました。
電車にピントを当てて写真を一枚写真を撮りました。
最短撮影距離で撮影を行ったのでピント面が薄く、すぐにボケています。
レプリカが展示されていた向こうは現実の風景でした。そのため、レプリカの写真を撮った時に向こう側に現代の風景が見えてしまうと興ざめだと思いました。F2.8で撮影したところしっかりとボケてくれました。
ボケ感はグルグルしていたりということもなく、スッとした素直なボケです。
クセのあるボケも面白いですが、素直なボケの方が日常使いしやすいと思います。
そういった面でも、このレンズは最初のズームレンズでもおすすめの最適な一本と言えます。



少し歩き疲れたのでカフェで一休みです。
ここのカフェは海苔トーストという焼きのりをはさんだトーストが名物です。
絶品で近くを訪れる度に必ず立ち寄るお店です。
美味しいものは美味しいうちに食べたい。そんな時に必要なのは、テーブルフォトを座ったままとれる最短撮影距離があることと、素早いAFがあるかということです。
こんな時にもTAMRON 28-75mm F2.8 Di III VXD G2は大活躍です。

テーブルフォトからスナップまで。今回は撮影しませんでしたが、75mmまでの焦点距離のためポートレートも。
この一本さえ持っていれば間違いのない、自信をもってオススメできるレンズです。

▼新品はインターネットからのご購入でマップ2年保証!▼

▼今ならネット限定中古全品ポイント5倍!▼



[ Category:SONY TAMRON | 掲載日時:24年02月04日 12時00分 ]

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【Panasonic】超望遠ズームレンズは野鳥撮影の強力なサポーター!!

【Panasonic】超望遠ズームレンズは野鳥撮影の強力なサポーター!!

望遠レンズを使って遠くの被写体を狙うときに「距離が足りない」、「もっと近づきたい」と感じる瞬間が多々あります。

PanasonicやOM SYSTEMのカメラに搭載されている規格のセンサーはマイクロフォーサーズ。フルサイズやAPS-Cセンサーに比べて小さいのが特徴です。そしてレンズの焦点距離が35mm換算で2倍になるのが何よりの強みです。今回使用した「Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 Ⅱ ASPH. POWER O.I.S. 」は 35mm換算で 200-800mmになります。重さは985g。これほどの焦点距離のレンズを考えるとかなり軽量といえると思います。

今回は野鳥撮影にチャレンジして、この超望遠ズームレンズの良さを肌で感じてみたいと思います。これまで撮ったことのある野鳥はせいぜい行った先々でたまたま目に入ったカモとかサギくらい。野鳥目的の撮影は今回が初めてです。今回、カメラはLUMIX DC-GH6を使用しています。

まず南池にきました。人もいないですが鳥もいません。早くも不安になってきました。鳴き声は聞こえます。とりあえず歩くことにしました。

撮影ポイントのようなものがあるのかわかりませんが、木々の生い茂っているところなら何か見られるかも、と期待しながら歩きます。

清正井(きよまさのいど)に着いてあたりを見渡すと、数メートル先の小さな木が少し揺れていました。小さな鳥が、小刻みにぴょんぴょん跳ねるように遊んでいるところを捉えることができました。シジュウカラを撮ったのは初めてです。野鳥をこのような緑に囲まれた場所でフレームに収めることができてとても嬉しいです。400mm(換算 800mm)で撮影しています。小さな被写体を大きく撮れてこそ望遠レンズ撮影の楽しさを実感できる、という意味でお気に入りの1枚です。

南池に戻る途中、歩道わきにヤマガラが遊びに来ていました。撮影はもちろん、見るのも初めてです。焦点距離は100mm(換算 200mm)、距離にしてせいぜい2mくらいだったと思います。人慣れしているのかわかりませんが、すぐそばで私がシャッターをきっていることもまるで気にしていない様子でした。

鳥のよくやる仕草を捉えることもできました。このあとロープの上を跳ねながら少しずつ筆者から離れていきました。野鳥をこんな至近距離で撮影できる瞬間があるとは思っていなかったので嬉しかったです。

南池に戻るとダイサギが餌を探していました。距離があったので400mm(換算800mm)で撮影しています。こういう的の大きな被写体は比較的ピントも合わせやすくまた、鳥の前に木や葉っぱなどの障害物のない撮影環境なので助かります。というのも超望遠レンズでは当たり前のことですが、望遠端での撮影はファインダー像が揺れるので構図やピント合わせは少々難しくなります。ですから今回、私は望遠端で撮る際は、構図は無視してできるだけ被写体をファインダーの中央付近に収めてピントを合わせることだけに集中しました。

誰もいない南池の前のベンチに座って「そろそろカメラを片づけようかな?」と思いながら向こう岸に視線を向けると、横たわる枯れ木の先に何かついているのが見えました。距離もあったのですが、初めて見るカワセミは肉眼だととても小さく、ファインダーを覗いてズームしていくことでようやく確認できました。この池に生息しているという情報はネットで目にしていたものの、そんなに簡単にお目にかかれないだろうと思い込んでいました。この日訪れた数あるシャッターチャンスの中で最もドキドキしながらシャッターをきった瞬間です。400mm(換算 800mm)で撮影しています。

小さいですがこのレンズだからこそここまで近寄れます。カワセミを見れたおかげで「もうちょっと野鳥を撮れるかな?」なんて期待してしまいました。

もう一度池周辺を歩きはじめるとメジロが遊んでいる場面に遭遇しました。動きはものすごく速かったのですが、結構木の枝などに止まってくれたのできれいに撮ることができました。180mm(換算 360mm)で撮っています。このあたりのズーム域は全体的に描写が安定していてこれ以外の写真も被写体がくっきりと浮かび上がっていました。

動きの予測がつかない鳥の撮影はスリリングな瞬間が多くて楽しいです。そしてこのレンズを使ってみて、被写体により近づける場面が増えることで野鳥撮影がさらに楽しいものになるんだということを実感しました。

「Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 Ⅱ ASPH. POWER O.I.S.」 は野鳥撮影の強力なサポーターです。

 

 

今回使用した組み合わせです。当社インターネットサイトからのご注文で「ネット限定 マップカメラ2年保証つき」です。

中古商品はこちらからご覧ください。
 
 
[ Category:Panasonic | 掲載日時:24年02月03日 17時01分 ]

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【FUJIFILM】雨の奈良をゆく

言わずと知れた古都、奈良。
私が関西方面に行く時はなぜだかいつも雨が降ります。
昔京都に行った時は土砂降りの雨で、銀閣寺の片隅で雨宿りをした覚えがあります。

昨年もちょうど今と同じころに奈良へ行ったのですが、
気づけばもう一年。年々時間が過ぎるのが早くなっていきます。

今回はX-E4を片手に散策をします。

レンズはXF18-55mm F2.8-4 R LM OISを使いました。
X-T2で使用していたレンズです。

X-E4につけると少し大きく感じますが、
少しくらい明るさが足りなくても手ぶれ補正が補ってくれるので傘片手に撮影していてもそこまで不自由は感じません。
ただ、そろそろX-E4用の広角のパンケーキレンズがあってもいいかも、と思ったり。

今回のフィルムシミュレーションは主にクラシックネガを使用しています。
平凡になりがちな室内の写真や雨曇りのもと撮った写真も、どこか味のある一枚に変えてくれます。
雨に濡れた石の質感とも相性がいいように感じます。

鹿、そして柿の葉寿司。
絵に描いたような観光をしてみるのもまた良いものです。

電車で乗り換えをする途中、1つからバラ売りで購入できる柿の葉寿司のお店を見つけました。
よく見かける鯖や鮭にくわえて大根や鯛、合鴨など初めてみるネタのものがあり、
お言葉に甘えて一個ずつ注文をしました。小腹がすいたらちょっとずつ食べることにします。

雨に濡れる柿たち。
個人的に柿は好んで食べることがあまりないので、これが食べて甘い柿なのか
よく聞く渋柿というものなのか、まったくわかりません。

ズームレンズなので余裕のあるやわらかなボケとは少し異なりますが、
XF18-55mm F2.8-4 R LM OISは誠実で良い写りのレンズ、と私は思います。
なんだかんだで一番よく使うレンズです。

久しぶりの雨の撮影も悪くないな、と思いながらこの日は新酒を目当てに、
そのまま奈良公園の近くの酒蔵へと向かいました。

翌日、雨があがり少しだけ太陽が顔を出しました。
同じくクラシックネガで撮影してますが日が差すだけでやはり写真の雰囲気はがらりと変わります。

一泊の短い旅だったので翌日は京都を、せっかくの辰年なので
京都でしか見られない龍を求めて歩きます。

冬になると肩こりに悩まされる筆者。
ついついカメラを持ち歩くのが億劫になります。

そんなときX-E4の軽さは非常にありがたいもので、フルサイズのカメラにも負けない描写を持ちながら
いわゆる「コンデジ」の感覚で持ち出すことができます。

今までメインでX-T2を使っていたため、ボタン操作の違いについては少しもたつくこともあります。
しかしX-T2にはないクラシックネガやETERNAといったフィルムフィルムシミュレーションは
JPEGで撮影するには非常に魅力的で、撮影はもちろん旅行や日々のお散歩を彩ってくれます。

雨天だとついつい撮影を諦めてしまいがちですが、
そんな日だからこそ一日のおともにカメラを添えてみる、というのはいかがでしょうか。
土砂降りの雨の日も、分厚い雲の広がる日も、撮影日和となりますように。

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:24年02月03日 11時00分 ]

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【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.2 ~ズミルックス M28mm F1.4 ASPH.~

2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えます。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
今年の連載ではフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。
ライカの魅力を一人でも多くの方に知って頂ければ幸いです。
ぜひお楽しみください!

・・・

古いレンズの写りが好きで、デジタル機M8.2、M10-Pを手に入れてもなおレンズは30年代と50年代。現代レンズの写りが嫌いというわけではありませんが、自分が見たままに近い、言い換えれば正しい描写からできるだけ離しつつ必要な情報は残す事を好んでいます。景色を作品に換えるのではなく、景色をエッセンスに作品を作るイメージ。そんな私が珍しく現行レンズを使ってみます。「Leica ズミルックスM28mm F1.4 ASPH.」程良い非現実感を伴って。

私にとっては普段より重く大きいレンズなので持ち歩こうにも少し気合いが必要だったのですが、試しに数枚撮ってみれば急に軽やか。流石にこの明るさを誇る広角レンズともなれば周辺減光や独特なボケ感、表現は少なからず出てしまうもの。私にはこれがエネルギーとなるのです。

写真全体を見た時の印象として少しオールドレンズっぽさを感じるほどの特徴を持っており、かと思えばピントが合っているかつ中心に近い部分を注視するとオールドでは説明がつかない解像感。中心に被写体を据えた中距離のポートレートなどにも使ってみたい1本。

またこういったクセももちろんそうですが、そもそも28mmという広角レンズでF1.4ともなるとピント面とボケとの乖離が想像以上に大きくて驚かされます。特に、芯を持った後ボケからぐーっと視線を戻して来て手前の被写体に行きつくまでの立ち上がり方は分かっていても唸ってしまうもの。ものの例えとして「いちごをヘタの方から食べると先がより甘く感じる」というものを連想しました。伝わると嬉しいのですが。

中距離から遠景にかけての描写は申し分なし。厳しめに見ても開放の歪みは目立たない程度であり、無限遠に近い景色もはっきりと表現できています。いくら明るいと言っても風景にも使いたい広角レンズの画角。まだ暗い朝方や夕方の風景スナップにも存分に活躍できるレンズである事は疑いようがありません。

スマートフォンカメラの標準レンズは換算28mm付近が多いと聞きますが、そのせいもあってか現代人の我々にとって否応なく慣れた広さ。同じ28mmのこのレンズで行うスナップ撮影も軽快そのもの。冒頭でも書いたように少し大きく重いことがネックとなるかもしれませんが、強いボケ感とレンズの存在感は十分“もうけ”があるトレードオフと捉えられるはずです。また、今回の撮影はM10-Pを使用しましたがM11以降のブラックボディは軽量化がなされている為、その組み合わせであれば重さもあまり気にならなくなります。もしレンズ側が重すぎるフロントヘヴィを懸念するのであればハンドグリップ、サムレストもオススメです。
ちなみに私はハンドグリップ派です。

後ボケに相当する写真下部、芝生の部分がブレたような滲み方をしていますがこういうのが堪りません。
贅沢レンズ構成図を確認しながらここがこうやって光を導いているんだろうか、と想像するとなお良し。光学のプロではありませんから構成から読み解ける情報が多くはありませんが、分からないなりに勉強しつつ楽しむのが日課です。ズミルックス28mmは7群10枚、一枚だけ非球面レンズを使っているそう。フローティング機構も採用されていて近接撮影が安定するのも頷けます。

また少しアクセサリーの話に戻りますが、このような縦写真を構える際は特にサムレストがあると一気にホールド感アップ。
M10用、M11用ともに形は同じで、M11用ブラックはボディと同じく素材の見直しによって軽量化済み。合うカメラをお持ちの方はお好きな方をどうぞ。

・・・

妻には「オールドレンズが好きなら現行は要らないんじゃない?」と言われているのですが、当然首を縦に振ることはできません。
ライカMマウントカメラ、レンズの特徴としておよそ100年近い歴史の大半を今でも組み合わせ、使えるという良さがありますが、だからと言って最新を使わないと言う手はないのです。古くても新しくても等価であることはすごい事実、そして最新モデルに関しては積み上げたノウハウの集大成を味わっているとも言えるでしょう。オールドレンズ好きであることは変わりませんが母艦を最新にするのも、レンズを新旧と見比べるのも、無視はできない欲求のまま。

ライカの怖いところは、沼にハマるとオールドレンズが待っていること。
もっと怖いところ、実は現行機種も沼であること。

集めて良し、使って良し、私にとっては家計を脅かす「新感覚」を味わってしまいました。

その他の『ライカ好きスタッフが語るライカの魅力』はこちらから。どうぞご覧ください。

[ Category:Leica | 掲載日時:24年02月02日 19時00分 ]

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いつもとなりにきっと vol.3【SONY】FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS この季節に咲く花(78)

すでに何年もカメラで撮影を楽しんでいる、つい最近カメラを購入した、これからカメラの購入を検討している。様々な状況があるかと思いますが、レンズ交換式のカメラで本当にはじめての購入という場合、多くはレンズキットを購入するパターンが多いのではないでしょうか。

レンズキットは別々で購入するよりもお得に入手でき、使いやすい標準ズームレンズが一緒であることが多く、どのようなレンズを購入すべきか分からない時には大変ありがたい存在です。
今回の連載ブログでは、はじめのパートナーともいえる所謂”キットレンズ”にフォーカスし、改めて”キットレンズ”の魅力をお伝えできればと思います。

第3回目ご紹介するのはSONYα7~α7Ⅳのセットについている、 FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870を取り上げます。

千葉の自然公園で散歩観察レンズとして、SONY α7RIV ボディ ILCE-7RM4Aにつけて行きました。

私は普段、このようなレンズを使う機会がほとんどないのですが、これまで通りの被写体に迫って撮っていきたいと思います。

今回は、この群生した植物です。

28mm側で撮影。

寄って、70mmで。

花も見かけない季節ですが、この緑色が凄く目立ってましたので取り上げました。

「トクサ・砥草」です。

トクサ科、トクサ属、シダの仲間です。

そして、【SONY】この季節に咲く花(66)カメラで二刀流?で載せた、スギナの仲間です。

更に寄って、70mmの最短撮影距離0.45mぐらいで。

茎には珪酸が蓄積して、ざらつき、紙やすりの様に物を磨くことができるので「砥草」と名が付きました。

磨くだけではなく、地上部は「木賊」と言う生薬で血止め、下痢止め、解熱に効きます。

28mm側で全景を撮りました。

何の花芽でしょうか。

70mm側にズームで寄って撮りました。

「コブシ・辛夷」の花芽です。

春になって咲いたら、取り上げたいと思います。

重さ:295gほどのレンズ、軽くズーミングが出来るのが良いです。

長く持ち歩いていても負担にならないので、入門レンズには打って付けでしょう。

東京の私には久しぶりに見ました。

28mm、最短撮影距離0.3mぐらいで撮影。

更に寄って、70mmの最短撮影距離0.45mぐらいで。

ミノムシです。

正確には、チャミノガのミノ、幼い頃、秋、冬になると当たり前に見られました。

今は、ほとんど見られなくなり、懐かしく思わず撮りました。

文献によると、同種で、どこでもいたオオミノガが外国からきた寄生バチによって1995年頃からいなくなり、

1997年には日本全国でほとんどいなくなってしまいました。

その為、宮崎県・徳島県・神奈川県・山口県・福島県では、オオミノガを絶滅危惧種に指定しているほど、事態は深刻になってます。

ちなみに、チャミノガとオオミノガの判別方法は、ミノの素材で分かります。

チャミノガのミノは主に小枝を使います。

オオミノガのミノは枯れ葉を使い、風が吹くと大きく揺れます。

もし、オオミノガのミノを見かけたら、そっとしておいて下さい。

使ってみて、軽く、被写体に汎用性のあるレンズである事がと分かりました。

あまり機材が持ち込めないとき、選択するレンズの一つだと感じました。

最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。

【参考文献】

フィールドベスト図鑑17巻 日本の薬草  監修: 矢野 亮 出版社: 学研

フィールドベスト図鑑 4巻 花木・庭木 学研

大きくて見やすい! 比べてよくわかる! 山野草図鑑 (朝日園芸BOOKS) 金田/洋一郎(著)  朝日新聞出版

昆虫の図鑑 採集と標本の作り方福田 晴夫 (著), 山下 秋厚 (著), 福田 輝彦 (著), 江平 憲治 (著), 二町 一成 (著), 出版社 ‏ : ‎ 南方新社

くらべてわかる シダ (くらべてわかる図鑑) 桶川 修 (著), 大作 晃一 (写真)出版社 ‏ : ‎ 山と渓谷社

樹皮と冬芽: 四季を通じて樹木を観察する 431種 鈴木 庸夫 (著), 高橋 冬 (著), 安延 尚文 (著)出版社 ‏ : ‎ 誠文堂新光社

スタッフが”キットレンズ”の魅力をご紹介する【 いつもとなりにきっと 】次回もぜひお楽しみに。

■■■■■■■ 現在マップカメラでは創業30周年 特別なフォトコンテスト開催中 ■■■■■■■■

はじめてでも「最短5分」で参加できるフォトコンテスト!
一般的に「フォトコンテスト」というと作品をプリントして事務局へ郵送。応募できる枚数に制限があるなど参加するだけでも一苦労などという経験はございませんでしょうか。マップカメラで開催している『フォトコンテスト』はそんなお悩みは一切不要!最短5分程度で会員登録を済ませれば、枚数を気にすることなくお気に入りの作品を無料でご投稿いただく事ができます。

■ 無料会員登録と作品投稿はこちら
https://www.every-photo.com/


現在マップカメラ 創業30周年を記念して特別なフォトコンテストを開催中。グランプリ賞品はなんと「FUJIFILM X100VI」「Z f Z 40mm F2(Special Edition)レンズキット」「SONY α7C II ズームレンズキット」「Canon EOS R8 RF24-50mm IS STM レンズキット」などの人気カメラがお選びいただく事ができます!

そして募集強化中の作品はズバリ「ネイチャー写真」。ネイチャー写真と耳にするとどんな作品を投稿したらよいのかわからない、、、という方も多いのではないでしょうか。ということで今ご投稿強化中のネイチャー撮影について解説してまいります。

簡単にいうと「自然を存分に感じさせてくれる作品」のこと。海・山・昆虫・動物・植物・晴れ・雨・雪・紅葉・新緑などなど日本国内はもちろん、海外の季節感あふれる作品ももちろんOK!例えば夕焼けの海岸や登山をした時の風景写真。街中に咲く植物や花、ゴールデンウィークや夏休みに撮影した新緑やドライブ風景などみなさまのフォトライフで撮影したネイチャー写真を心行くまでご投稿ください!みなさまのご投稿をお待ちしております! 

[ Category:SONY | 掲載日時:24年02月02日 18時30分 ]

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【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.1 ~Q3とLeica Look編~

【Leica】ライカ好きスタッフが語るライカの魅力 vol.1 ~Q3とLeica Look編~

2024年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは11周年を迎えます。
THE MAP TIMESでは引き続き、ライカの世界を楽しんでいただけるよう、専門店スタッフによる関連記事や動画コンテンツを順次掲載してまいります。
本日より始まる連載ではフォトコンテストのテーマ『新感覚』にちなみ、ライカ好きスタッフが普段と違った機材に挑戦していきます。
ライカの魅力を一人でも多くの方に知って頂けるれば幸いです。
ぜひお楽しみください!

 

「ライカの新感覚」と聞いて、いの一番に思いついたのはLeica Lookでした。
2024年2月1日現在、Q3だけが搭載しているこの機能を簡単に説明しますと、シャッターボタンを押すだけでエモい写真が撮れる機能です。
写真産業の中で長い歴史を誇るライカが自ら打ち出した「Leica Look(ライカらしい色味)」を、誰でも手軽に味わえる素晴らしいこの機能を、都市部で堪能して参りました。
今回は5つ公開されているLeica Lookの中から、カラーで撮れる2つ(ContemporaryとClassic)をピックアップしてご紹介します。

(新品購入時のQ3にはLeica Lookが入っていませんので、スマホアプリのLeica fotosと接続して転送しましょう)

まずはContemporaryで撮影した写真を見ていきましょう。

木枯らしのビル風に吹かれ葉を落とした木を、深く重い発色で見事に再現しました。
コントラストが高く写ることがこのLookの特徴で、ある程度暗い場所はストンと落ちています。
沢山植えられた街路樹の中の一本に過ぎないのに、何か意味ありげに見えるのは気のせいでしょうか。

 

先ほどとは打って変わり、明るく生命感を感じさせる写りになりました。
Contemporaryは「被写体の雰囲気を良い意味で誇張してくれる」ので、暗く寂しいものを写せばもっと寂しく、明るく鮮やかなものを写せばもっと鮮やかになります。

 

路に差す一筋の光も美しく。
こちらは全体的に硬調に表現してくれました。

 

次はClassicを見ていきます。
こちらはフィルムっぽさのあるオールドライクな写りが特徴です。

木やビルそれぞれの色味が、大胆に変更されているせいでしょうか。
年月を経たネガフィルムの写真のような、何とも言えない渋さがあります。
「これぞライカの写真だ」と思わせる、素晴らしい雰囲気です。

 

デジタルカメラの撮って出しとは思えない、この光。
1970年代に撮られた写真と言われれば、そのまま信じてしまいそうです。

 

 

 

街角にあるただの電話ボックスなのに、まるで「もう二度と会えない大切な人と最後に話した思い出の電話ボックス」のように見えます。
Leica lookは写真に物語性を付加することができる、素晴らしい機能です。

 

この日はディスプレイに写し出される写真を見るたびに、驚きの連続でした。
今まで使ってきたどのカメラよりも美しい色再現で、飛び切りのエモさを持って映し出されるのですから。
一度これを味わってしまうと、もう他のカメラには戻れません。
正直それほどの破壊力を持った機能だと思います。Leica lookは。

願わくば、これから発売するカメラは勿論、旧機種にもアップデートで搭載できる様になる事を願ってやみません。

次回はどのようなスタッフがどのような機材に挑戦するのでしょう。ご期待下さい!




 

 


 


 


[ Category:Leica | 掲載日時:24年02月01日 18時00分 ]

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【SONY】総重量859g!α7Cに合わせたいオススメレンズ!~Part.11~

【SONY】総重量859g!α7Cに合わせたいオススメレンズ!~Part.11~

もっと自由なフルサイズへ。

本体重量はバッテリーとメモリー込みで509g!
ボディ内に手ブレ補正を搭載しているフルサイズカメラの中では最小・最軽量であるSONYのα7C

そんな小型・軽量のα7CにピッタリなレンズをSONYスタッフがご紹介いたします。
気軽に持ち出せる!軽くて使いやすい!をテーマにレンズを選びましたのでカメラデビューやレンズ選びの参考にしていただければと思います!

今回私がオススメさせて頂くのは、SONYのEマウント用のSIGMAのレンズです。
SIGMAの人気ラインのIシリーズ「50mm F2 DG DN」です。重さは350g。ボディと合わせると859gです。

『小さな標準に、大きな驚きを』というコンセプトで発売されたこのレンズ。本当に驚くほど小さく軽いです。

今回はこの軽さを生かし、α7Cでスナップ撮影での作例をご紹介させていただきます。

まず驚いたのが、この立体感、目で捉えた被写体を何気なく撮るだけでも、奥行きを感じられる写真が撮影出来ました。

竹林の小道を少しローアングルからパシャリ。

レンズとボディの総重量も軽く、レンズとも重さでもバランスが取れているので、小回りが利いて扱いやすいです。このような細かな動きでもストレスを感じない重さや形は、スナップ撮影では大変重宝します。

また、レンズ本体に絞りリングが付いているデザインがとてもいいです。

被写体によってはなるべく素早く、被写界深度を深く設定したいタイミングがあると思います。

絞りリングがレンズ側にあるとファインダーを覗いた状態でも難なく調整ができるので、個人的には使いやすいポイントの一つです。

α7cはスマートな外観も魅力の一つですが、他αシリーズと比べると前側にダイヤルが付いていないので、SIGMAのIシリーズとの相性がピッタリです。

そして何より見た目がかっこいい!

レンズ構成にはSLDガラス1枚、非球面レンズ3枚が採用され、各種収差がっしっかり補正されています。

開放絞りの逆光でも紫フリンジが最大限抑えられています。

SIGMAのレンズは、細かなデティールの表現が強みです。その分ボケも他メーカーと比べても少し硬い印象がありましが、このレンズはF2でありながら柔らかいボケを実現してくれています。

柔らかなボケと、綿毛の繊細なのデティールをご覧ください。スナップだけでなく、ポートレートでも活躍すること間違いなしです。

F2という明るさでありながら、常用レンズとして付けていてストレスのないサイズ感でスナップ撮影に大活躍でした。

Iシリーズの特色である全金属製のボディが重厚感を引き立ててくれます。

 

 

[ Category:etc. | 掲載日時:24年02月01日 18時00分 ]

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【Leica】SL2-Sで撮影された「美しい日本の風景写真」をご紹介!

【Leica】SL2-Sで撮影された「美しい日本の風景写真」をご紹介!

マップカメラが運営するフォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」では毎日たくさんのお客様に作品をご投稿いただき、その数なんと約40万枚にも上ります!
年間を通してさまざまなフォトコンテストも実施しておりますので、お気に入りの作品を是非ご投稿ください。

本日2024年2月1日より「Leica Boutique MapCamera Shinjuku Photo Contest 」がスタートいたしました!
ご投稿の対象となるのは「全メーカー」のカメラとレンズ!参加条件はエビフォトに投稿するだけなのです!
グランプリ受賞者には「Leica SL2-S」と「Leica ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」のセットをプレゼント!!
投稿枚数に制限はありませんのでぜひ奮ってご参加ください!

今回はご投稿いただいた『Leica SL2-S』の作品の中から9作品をご紹介! 先進技術を駆使してつくり上げた堅牢性の高いフルメタルのボディの中に、静止画と動画の両方を高画質に撮影できる機能を凝縮した一台で撮られた、皆さまの素敵な作品をどうぞご覧ください。



【作品名】We are the world.~cu-mo箱根・展望テラスにて <投稿作品を見る

【投稿者】 Coccon Ando 様

【投稿者コメント】いろいろな国の方が日本の自然に触れています。
長い時間、動こうとはしません。
世界がもっともっと平和になりますように…

【使用機材】Leica SL2-S + SIGMA Contemporary 28-70mm F2.8 DG DN



【作品名】炎 <投稿作品を見る

【投稿者】 nobu 様

【使用機材】Leica SL2-S + ズミルックス M35mm F1.4 ASPH



【作品名】風にまかせて <投稿作品を見る

【投稿者】 mayugoro 様

【使用機材】Leica SL2-S + アポズミクロン SL35mm F2.0 ASPH.



【作品名】三乱の流れ <投稿作品を見る

【投稿者】 phototez 様

【投稿者コメント】さみだれのながれ

【使用機材】Leica SL2-S + SIGMA Art 50mm F1.4 DG DN



【作品名】one day 改 <投稿作品を見る

【投稿者】 YUTA録 様

【使用機材】Leica SL2-S + アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.



【作品名】 <投稿作品を見る

【投稿者】 YUTA録 様

【使用機材】Leica SL2-S + アポズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.



【作品名】Sky <投稿作品を見る

【投稿者】 YUTA録 様

【使用機材】Leica SL2-S + バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.



【作品名】瑞々しさ <投稿作品を見る

【投稿者】 YUTA録 様

【使用機材】Leica SL2-S + バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.



【作品名】里山の春 <投稿作品を見る

【投稿者】 Zap 様

【使用機材】Leica SL2-S + バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.


日々たくさんの素晴らしい作品をご投稿いただきありがとうございます!

日本や海外の風景写真はもちろん、ポートレートからストリートスナップ、飛行機や鉄道、モータースポーツまであらゆる作品とともに「世界地図から撮影したスポット」がシェアされているので様々な楽しみ方ができるコンテンツ。
年間を通してさまざまなフォトコンテストも実施しておりますので、お気に入りの作品を是非ご投稿ください!

特に「Leica Boutique MapCamera Shinjuku Photo Contest 」にご注目ください。
Leica製品以外でもOK!フィルムカメラでもOK!何枚投稿してもOK!
グランプリ受賞者には「Leica SL2-S」と「Leica ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.」のセットをプレゼント!!
ぜひご参加ください!


現在開催中のフォトコンテストはフォトコンテスト一覧でご確認下さい。

Leica製品以外で撮られた作品もご参加いただける「Leica Boutique MapCamera Shinjuku Photo Contest 」開催中!

累計投稿枚数40万枚突破記念!「カメラを楽しもう!ストックフォト コンテスト」開催中!


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[ Category:Leica | 掲載日時:24年02月01日 11時59分 ]

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【Canon】一部ボディが価格改定!値下がりした分の金額でオススメのレンズをご紹介します!

【Canon】一部ボディが価格改定!値下がりした分の金額でオススメのレンズをご紹介します!

本日2月1日より、Canon EOS R3とEOS R5の価格改定が行われます。

今までキャッシュバックキャンペーンなどは行われてきましたが本体価格が値下がりすることは稀です。
EOS Rシステムでは代表的な機種となるこの2台についてご紹介したいと思います。

まずは値下げ幅の大きいEOS R3からご紹介します。


「EOS R3」は、最高約30コマ/秒の高速連写と高画質を両立し、「EOS-1」シリーズのように縦位置グリップを一体化したフルサイズミラーレスカメラです。静止画撮影時における視線入力AFや、追従性に優れた高速・高精度・広範囲なAFによる快適な撮影を実現します。
やみつきになるほど早いAFで、ストレスなく撮影を行うことができます。

Canon EOS R3 + RF135mm F1.8 L IS USM

Canon EOS R3 + RF28-70mm F2L USM

今回の改定でEOS R3の値下がり幅は約6万円
かなり大きな額の価格改定となります。
この価格ともなれば価格が下がった分、レンズの購入も考えてしまうのがカメラユーザーの性、筆者もその一人です。
今回6万円台でお勧めしたいレンズは「RF35mm F1.8 マクロ IS STM」です。


コンパクトながらマクロもこなせる35mmの単焦点、EOS  R3と共に持ち歩けば活躍の幅が大きいはずです。


大ぶりなEOS R3も比較的気軽に持ち出すことができそうです。

RF35mm F1.8 マクロ IS STM

スナップ撮影にもピッタリのレンズです。

お次はEOS R5について…


EOS R5は約4500万画素と電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッター/電子先幕による撮影時は最高約12コマ/秒の高速連写を実現しています。
レンズ側の光学式手ブレ補正機構との協調制御による最大8.0段の手ブレ補正を実現しているため高画素機ならではのシビアな手振れにも余裕を持つことができます。

Canon EOS R5 + RF50mm F1.2L USM

Canon EOS R5 + RF50mm F1.2L USM 

EOS R5の値下がり幅は約3万円
こちらもレンズ1本買えてしまいそうな価格調整です。
今回3万円台でお勧めしたいレンズは「RF50mm F1.8 STM」です。


Canonの50mm F1.8といえばCanonユーザーなら誰しも通るレンズかもしれません。
必要最低限、しかし最新のRFマウントに最適化され描写も良好、何よりもとてもコンパクトです。
自分の腕を磨くのにはもってこいのレンズです。


長くカメラを続けている方の中にはEOS 5Dシリーズや6DシリーズにEF50mm F1.8 STMをつけていた方も多いのではないでしょうか。
このレンズはいつも初心を思い出してくれます。

今回は値下げとなった2機種をご紹介しました。
どちらも自信を持っておすすめできるボディです。
お安くなった分、レンズやアクセサリーを求めるか、はたまた憧れのレンズへの資金とするか、悩みは絶えません。

▼ご注文はこちらから▼
当社インターネットサイトからのご注文の場合、【ネット限定 2年保証】が対象です!

▼EOS R3/R5の中古品も取り扱っております▼
よりお安くお求めになられたい方はぜひ。

▼今回ご紹介したおすすめのレンズはこちら▼


[ Category:Canon | 掲載日時:24年02月01日 11時30分 ]

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【SIGMA】愛機fpで撮るレトロな一日

【SIGMA】愛機fpで撮るレトロな一日

先日、愛機のSIGMA fpとVoigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 MC VMを持ってレトロな建物がある場所へ出掛けてきました。

一緒に行った友人が古典的な着物を着ていたので、これまた絵になります。マニュアルフォーカスのレンズだったので若干ピントを外し気味ですが、これもまた味ということで。

茶筒に描かれたかわいらしいお花たち。梅に椿に菖蒲でしょうか…。四季折々のお花はモチーフを見るだけでも気持ちが和みます。

今回掲載している写真はアイキャッチ以外は、すべてfpで使用できるカラーモードのウォームゴールドで撮影しています。ほんのり黄味がかってあたたかみのある色合いになるので、レトロな写真を撮りたいこの日にぴったりなカラーモードです。

 

次第に陽が傾いて西日が射しこんでくる時間になってきました。冬の間のこの時間帯が一番好きだなぁと感じます。

友人に窓辺に立ってもらい撮った一枚。昔のガラス特有の、ゆらぎのある感じが伝わる写真が撮れました。ボケている外の風景がまるで水彩画のように滲んでいます。

この日は筆者も着物を着てのお出掛けでしたが、コンパクトなカメラとレンズのおかげで動きづらいということもなく、パシャパシャ写真を撮ることができました。

 

↓本日使用した機材はこちら↓

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander SIGMA | 掲載日時:24年02月01日 11時14分 ]

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【M.I.Star】 ラウンドステアレザーポーチ発売!

マップカメラのオリジナルブランドで、ライカ向けアクセサリーを生み出してきたM.I.Starより新製品が発売となります。

その名も・・・

M.I.Star ラウンドステアレザーポーチ

こちらの『M.I.star ラウンドステアレザーポーチ』は、今までにない円形デザインを採用したカメラ用のレザーポーチです

外装のレザーにはオイルソフトステアを使用。
100%オーセンティックレザーで適量のオイルでしっとりとさせながら、染料仕上げでさらりとした気品のある触り心地です。
コレクションブランドの高級レザージャケットにも使われる最高級品で、使うほどに表面が磨かれていき光沢が増していきます。
こちらのレザーを質感が損なわれない0.6mmの厚さまで極薄加工を行うことで保護性を確保しながら、ポケットに入るほどコンパクトに折りたたむことができます。

裏地には、多分割型の特殊断面超極細繊維「ユニチカ ミューフェス」という高級マイクロファイバースウェードを使用。

特殊な起毛加工により触れると指の跡が残るほどに、とても繊細でソフトなタッチ感が得られる逸品で、本革のスウェードのような質感を味わえます。
本革と違い、触っていても全然カスが出ません。個人的には本革よりこちらの方が好きなくらいです。
罪悪感なく触っていられます。

また、円形のデザインを採用することで機材を包み込んだ際のフィット感もよく
ポーチの留め口はエンベロープ(封筒)巻きを採用しており、大切な機材を撮影の際に素早く出し入れが行えます。
磁石や金具を使わないのも、こだわりポイントのひとつです。
紐部分にはリサイクルポリエステルコードを使用。

再利用されたポリエステル糸からつくられたリサイクルコードで、しっかりとした織りでありながら、エンベロープ(封筒)巻きに馴染むような、しなやかさも併せ持っています。
このカメラポーチの為にオリジナルで製作された国産の高品質コードとなっております。

それでは早速カメラを入れてみましょう。
まずは、M11-PにアポズミクロンM35mm F2 ASPH.
こちらはかなり余裕があります。
続いてはM11-PにアポズミクロンM90mm F2 ASPH.
ちょっと厳しいかと思いましたが、いい感じに収まりました。
Q3
こちらもばっちりです。
カメラを入れる向きや、ポーチの向きは皆様のお好きなようにお使いいただけますが、
カメラの大きさによっては特定の向きで入れると使いやすい場合があります。
基本的にはボタンを下(裏)側にした状態でレンズ側から入れると包みやすい印象です。
閉じた際には両サイドが少し開くようになっており、ストラップを付けた状態でもお使いいただけます。
ちなみに首から提げたままでも着脱可能です。
しっとりしていて、ずっと触っていたくなる革質です。
そうして触っていると(つい触りすぎてしまいます)光沢が出てくるので愛着が湧くこと間違いなしです!
マップカメラYouTubeチャンネルでもご紹介しておりますので、併せてご覧ください!
【番外編】
これ入りそう!と思ったものを入れてみました。
Leica ゾフォート2
Leica SL24-70mm F2.8 ASPH.
フードを付けた状態だとフード側の端に少し隙間が開いてしまいました。
FUJIFILM X100V
平均的なサイズのコンパクトカメラは入りそうです。
Nikon Zf
意外にも入りました。
ほとんどのミラーレスカメラにパンケーキレンズなら入りそうです。
【おまけ】
ポケッタブルということで、どこまでコンパクトになるのか試してみました。
我ながらかなりコンパクトにできました。
見た目以上に高い収納能力でした!
カメラやレンズはもちろん、小物類全般にお使いいただけます。
この手の商品はゴワついたり、かさ張ったりするものが多いのですが、柔らかい極薄レザーとラウンド形状によりそれらを解消しています。
形・素材・留め具などなどマップカメラスタッフのこだわりが詰まっています。
是非お手に取っていただきたい商品です。

 

[ Category:etc. | 掲載日時:24年02月01日 11時09分 ]

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【特別企画】ライカ入門!カメラ専門店スタッフがM型ライカの使い方・魅力を動画で紹介します!

【特別企画】ライカ入門!カメラ専門店スタッフがM型ライカの使い方・魅力を動画で紹介します!

Leica Boutique MapCamera Shinjukuは皆様の多大なる「ライカ愛」のおかげで11周年を迎えることができました。
今回は特別企画!「ライカ、はじめてもいいですか?」ということで、今までライカを使ったことがないスタッフがライカデビューを果たします。
これからライカを始めたいと思っている方、必見です!

 本編映像

 動画チャプター

00:00 オープニング
01:37 M型ライカの使い方について解説
05:18 早速撮影していきます
10:40 オールドレンズを装着してライカを楽しみます
19:54 はじめてのライカを振り返って
21:25 エンディング

 動画の概要

今回、動画内で登場するボディはLeicaの「M11」と「M11-P」です。
まずはM型ライカを愛用しているスタッフから基本的な使い方を教わりました。

【レンジファインダーについて】
ファインダーをのぞくと真ん中に半透明の四角がありマニュアルで二重像を合わせて、ピントを合わせます。
M型ボディにはファインダーと距離計窓のふたつがあり、それぞれが手で隠れないように構える必要があります。
イメージとしては人間の目と同じ仕組みで、両眼で見て距離を測るという構造になっています。

【ブライトフレームについて】
レンジファインダーは、装着しているレンズによってファインダー内で見える画角が変わることがありません。
かわりにブライトフレームという白い枠が出てくるので、その枠に合わせて写真を撮影します。

一通り使い方について説明を受けたので、さっそく撮影に挑みます。
下記の3種類のレンズが登場します!

「ズミクロン M50mm F2.0 レンズフード組込 (6bit) 」

「ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.」

「ノクティルックス M50mm F1.2 ASPH.」

続いて、オールドレンズをメインで使用して撮影していきます。
※L39マウントレンズをM型ライカに装着する際にはM/L変換リングが必要になります
ここでは下記の3種類のレンズが登場します。

昔は様々なメーカーがライカで使えるレンズを発売していました。
そのなかのひとつが「Canon CANON (L) 50mm F1.4」です。
繊細な描写と甘美なフレアが特徴的で「和製ズミルックス」とも呼ばれています。

Leica M11+Canon CANON (L) 50mm F1.4

ズマールは1933~1940年にかけて製造された大口径レンズ。
レンズにコーティングがされておらず、開放でフレアや滲みが発生して光に包まれたような甘い描写が特徴です。

Leica M11+Leica ズマール L50mm F2

Voigtlander HELIAR classic 50mm F1.5 VMは一見オールドレンズのような見た目ですが現行で発売されています。

Leica M11-P+Voigtlander HELIAR classic 50mm F1.5 VM

動画本編では、ここでは紹介しきれなかったM型ライカの使い方や撮影方法などもご紹介しています。
「ライカをはじめてみたい」「この商品が気になる」などありましたら、コメント、高評価、チャンネル登録お待ちしております!

[ Category:Leica YouTube | 掲載日時:24年02月01日 11時05分 ]

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【Leica Boutique MapCamera Shinjuku】11周年記念 オリジナルメンテナンスセットプレゼント

【Leica Boutique MapCamera Shinjuku】11周年記念 オリジナルメンテナンスセットプレゼント

ライカブティックMapCamera Shinjuku は、2024年2月20日にオープン11周年を迎えます。
これもひとえに、たくさんのお客様のご愛顧あってのこと。心より御礼を申し上げます。

11周年を迎えるにあたり、オリジナルのメンテナンスセットを製作いたしました。
新品/中古指定ライカ製品をご購入いただいた先着300名様にプレゼントいたします。
(メンテナンスセット単品での販売はございませんので、ご容赦ください。)

今回は愛機をクリーニングするメンテナンスセットをご用意いたしました。
カメラ用ブラシ、ブロアー、クリーニングクロスすべて今回のために作製した特注品。
今回の機会以外では手に入らないセットとなっております。

※ご好評につき、配布終了いたしました。たくさんのご注文誠にありがとうございました。

ブラシは日本製 Made in ASAKUSA。
マップカメラ Leica担当スタッフ/検品スタッフ監修によるメンテナンスしやすい仕様を追求。
伝統技術を有する浅草の工房「浅草アートブラシ」による1本1本手作りの逸品です。
カメラ全体をサッとブラッシングする大型タイプ
細かい部分の汚れ/ホコリをブラッシングする小型タイプ
こだわり抜いた特注ブラシ2本セットにてお届けいたします。

大きいブラシはボディやレンズ本体(※レンズ表面にはご利用いただけません)に付いたホコリやゴミを払い落とす際にご利用ください。
ひと払いで綺麗になるよう、ボディの横幅に合うサイズ感に仕上げました。
ブラシの毛にもこだわり、一般的にホコリの除去に使われることの多い馬毛の中でもしなやかで柔らかな「馬のたてがみの毛」をメインに採用。
大切なカメラを傷つけることなく安心して使用いただけます。
通常のブラシよりも毛の長さを短くすることで、力を入れず軽く撫でるだけでも綺麗にホコリを取り払うことが出来ます。

小さなブラシは両端に異なる毛を植毛し、使用用途に合わせて使い分けが出来るように仕上げました。

太い方には高級メイクブラシにも採用されることの多い柔らかい毛「山羊毛」を採用。
小さな隙間にもスルっと滑り込ませることが出来るため、露出ダイヤルやモードダイヤルの隙間など、狭い隙間のホコリや汚れを払い落とすことが出来ます。

細い方には腰が強い「馬尾毛(ばす)」を採用。
しっかりとした毛質なので、ローレットの隙間にこびり付いた汚れなど、ガンコな汚れを落とすことが可能です。
※固くて丈夫な毛を採用しているので、力をこめすぎないようご注意ください。

クロスなどでクリーニングすると余計にホコリが付いてしまう経験も多いローレット部分。
鏡筒が黒いレンズはホコリが目立ちやすく気になってしましますが、小さなブラシでサッと掃き上げるだけで綺麗にすることが出来ます。

更に今回、市場では販売されていないオールブラック仕様の「HAKUBA シリコンブロアーポータブル 02」を特別にご用意しました。
Leicaの長い歴史の中で特別に製造されたブラック仕様のカメラ/レンズはプレミアモデルとなっており、本ブロアーも11周年記念にふさわしい仕様に仕上げました。

ノズルはシリコン製となっており、使用時に機材と接触してしまうような場面でも傷をつける心配がありません。
短いタイプのノズルになっているので狙った部分に風を送りやすく、不用意に機材と接触させるリスクも低減させます。

ブロアーの底部はフラットになっており、立てて置くことが可能です。
機材のメンテナンス時には様々な機材やメンテナンス機材を広げることも多く、立たせることでスペースを圧迫することもありません。

最後にボディやレンズ、液晶を拭き上げるためのクロスもご用意しました。
クリーニングクロスとしては珍しいブラック仕様とし、ワンポイントとして「Leica Boutique MapCamera Shinjuku」のロゴを取り入れました。
生地にもこだわり「テイジン ミクロスター」を採用。細かな汚れもしっかりと拭き取ることが可能です。

これらこだわりのアイテム4点を専用BOXにまとめ、指定Leica商品をご購入頂いたお客様へプレゼント致します。
限定300セットのみ、なくなり次第終了とさせていただきますので、お早めにどうぞ。

対象商品につきましては下記バナーよりご確認ください。

その他にもLeica Boutique MapCamera Shinjukuの11周年を記念したイベントが盛りだくさんです。
詳しくはこちらをご覧ください。



[ Category:etc. Leica | 掲載日時:24年02月01日 11時01分 ]

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【PENTAX】DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDMで撮影された「旅に出たくなる写真」をご紹介!

【PENTAX】DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDMで撮影された「旅に出たくなる写真」をご紹介!

マップカメラが運営するフォトシェアリングサイト「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」では毎日たくさんのお客様に作品をご投稿いただき、その数なんと約40万枚にも上ります!
年間を通してさまざまなフォトコンテストも実施しておりますので、お気に入りの作品を是非ご投稿ください。
!ズーム全域で開放F値が変わらない、使いやすさと描写力に優れたデジタル専用望遠ズームレンズで撮られた、皆さまの素敵な作品をどうぞご覧ください。



【作品名】リンツの大聖堂 <投稿作品を見る

【投稿者】 xlcr1977 様

【使用機材】PENTAX K-5 + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM



【作品名】帰港 <投稿作品を見る

【投稿者】 5TandaOldBoy 様

【使用機材】PENTAX K-5 IIs + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM



【作品名】朝靄さくらロード <投稿作品を見る

【投稿者】 ひどくん 様

【投稿者コメント】静内二十間道路の入口

【使用機材】PENTAX K-5 IIs + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM



【作品名】翔 <投稿作品を見る

【投稿者】hgtr2600 様

【使用機材】PENTAX K20D + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM



【作品名】SIRIUS <投稿作品を見る

【投稿者】 M.Takeshita 様

【投稿者コメント】極寒中の中ひと際煌めくシリウスをメインに富士の夜景星空を。

【使用機材】PENTAX K-1 + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM



【作品名】新緑 <投稿作品を見る

【投稿者】 HANZO 様

【投稿者コメント】新緑の楓並木です

【使用機材】PENTAX KP + DA★ 60-250mm F4ED [IF] SDM


日々たくさんの素晴らしい作品をご投稿いただきありがとうございます!

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累計投稿枚数40万枚突破記念!「カメラを楽しもう!ストックフォト コンテスト」開催中!


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[ Category:PENTAX & RICOH | 掲載日時:24年01月31日 17時15分 ]

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【Panasonic】LUMIX DC-G100とカフェスナップ

【Panasonic】LUMIX DC-G100とカフェスナップ

2024年1月26日に発売されたPanasonic  LUMIX DC-G100D。
現行機種DC-S5やDC-G99Dと同等のファインダーを搭載したことにより、EVFの視認性が向上しております。
また、USB Type-C充電対応になったことにより、長時間の撮影でも安心です。

本ブログでは前モデルである、Panasonic  LUMIX DC-G100でのスナップ写真をご紹介いたします。
使用レンズは標準ズームレンズキットで付いてくるLUMIX G VARIO12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. H-FS12032です。

コンデジ並の大きさなので、旅先や日常使いに便利です。
筆者はカフェに行くときはいつもカメラを持っていきますが、レンズ交換式のカメラとは思えないほどコンパクトで驚きました。

新年を祝うフランスの伝統的なお菓子「ガレット・デ・ロワ」を頂きました。
繊細な表面の飾り包丁が美しい表情をしています。パイ生地のサクサク感だけでなく、陶器らしい質感、テーブルの木のぬくもりが伝わる1枚です。

座った席の近くの窓に金網がかかっていました。少し薄暗い店内でしたが、レンズ内に手振れ補正が搭載されているのでブレずに撮影できました。

青が綺麗なカフェ。
ランチタイムの混雑時を避けて訪問し、落ち着いたカフェタイムを楽しむことができました。

G100には「シーンガイドモード」が搭載されており、 自分の撮りたいイメージを選ぶと、カメラが自動で最適な設定になるモードです。
全23種のモードから、「20.スイーツをかわいく撮る」を使用したのが上記のタルトの写真です。
初めてカメラを使う方でも簡単に設定ができて便利な機能だと思いました。

いかがでしょうか。
LUMIX G100を使ってみてまだまだ現役で活躍するカメラであると感じました。
スマホからステップアップされる方や、レンズ交換式が欲しいけど大きすぎるカメラは持ち運びに懸念がある方などにオススメです。
次回はVlog撮影でも使ってみたいと思います。





 

2024年1月26日発売の後継機種はコチラ↓

[ Category:Panasonic | 掲載日時:24年01月31日 14時00分 ]

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【Leica】Q2とQ3の”違い”

フルサイズセンサーを積んだコンパクトデジタルカメラであるQシリーズは、2015年6月に初代Q(Typ116)が発売されると瞬く間に大ヒットモデルとなりました。
コンデジという利点を最大限に生かしたミニマルなデザインや、Qのセンサーの為だけに開発されたレンズ「ズミルックス28mm F1.7 ASPH.」の類まれなる描写が世界中で愛されています。

2019年3月には4730万画素のセンサーを搭載した後継機Q2がデビューし、EVFが従来の液晶から有機ELに変わって反応速度が向上。もともと高評価だったEVFが更に見やすくなりました。
2023年6月にはQ3が登場し、画素数はさらに増え6000万画素にアップグレード。
その上チルト液晶を採用したことによりハイ・ローアングル撮影が容易になるなど、着実に進化し続けています。

 

しかし筆者には気になる事がありました。
それは、世代が進むごとに写真の色味がどんどん変わっていく事です。
初代QとQ2、Q3はそれぞれ色味が大きく違っております。
良い悪いではなく好みの問題なのですが、今回の記事では実際にQ2とQ3でどれほど色味・画作りが違うのかを比較していきたいと思います。
併せて使用感も述べてまいりますので、どうぞお付き合いください。

 

【1. 操作性について】

①シャッターフィーリング


Q3ではシャッターボタンが変更され、レリーズボタンが装着できるよう穴が開けられました。
これによるフィーリングの変化があるものと思いましたが、実際はQ2と交互に持ち換えて撮影しても気になりません。
これは、「シャッターボタンの高さ自体や電源スイッチからの飛びだし具合」がQ2とほぼほぼ同じに作られている為、違和感が無いのだと思われます。
しかしながらシャッターレスポンスはQ2の方が良くQ3は一瞬ラグがあるような感じを受けました。
比べなければ気になりませんが、Q2は押し込むと同時にシャッターが切れる感じ、Q3は押し込んでから少し間が空いてシャッターが切れる感じでした。

②EVF
Q2のEVFは368万ドットですが、Q3のEVFは576万ドットまで解像力が上がっています。
しかしながら交互に撮り比べてもほぼほぼ違いが分かりません。今どっち構えてたっけ?と混乱することもしばしば。
カメラを振った時の残像感も同一と言ってよいレベルでした。
違いが大きいのはディスプレイとEVFをオートで切り替える速さ。
EVFを覗くと一瞬で切り替わるQ2に対し、Q3は一拍待たないと切り替わりません。ここは少し気になりました。
また、Q3はAF駆動時に画像が「ヴォンッ」と荒くなりますが、Q2はほぼ気になりません。

③AF
これは圧倒的にQ3の方が良くなっています
特に人工物が密集している場所でピントを合わせる際など、Q2はぱっと見合焦しているように見えても実は外れている・・・と言ったことがちらほらあるのですが、Q3は狙った場所へちゃんとピントが来ます。
また、暗所AFも圧倒的に進化しております。
後ほど高感度比較でも出てくるこのカットでは、ベッドの中に居る人形の顔にピントを合わせているのですが、Q2は何度やっても合焦しませんでした。
そのため仕方なくマニュアルフォーカスで追い込んでいます。
Q3は何度やっても必ず高速で合焦しました。

 

④操作について


ライカの操作系は成熟しており、どちらも操作しやすいと言えます。
しかし、ファインダーを覗きながらAFポイントを移動する際はQ2の方がやりやすいです。
何故ならばQ2の十字キーは盛り上がっており、「ファインダーを覗いたままでも十字キーを右手の親指で探り当てやすい上、今上下左右どこのキーの上に指があるのか分かりやすい」のですが、Q3はフラットに近い為「あれ?十字キーどこだ?」と探してしまいます。
探り当てた後も、「今触っているキーは上なのか?それとも右なのか?」と感覚的にわかりづらい所がありました。
また、電源を入れてから実際に起動するまでの時間もQ3の方が長くなっています。
(電源を切ってから一定時間経過後に電源を入れる時のみ。入切を繰り返す場合、その差は縮まります)

 

【2・・・色・写りの違い】

さて、ここからは写りや色の違いについて比較していきましょう。
全ての写真はJPEG撮って出し、未編集です。また、それぞれのカメラの露出設定は全て合わせています。
フィルムモードはどちらも標準に固定

iDRはどちらもオート。(オートにしておくと、カメラが「高/標準/低/オフ」の中から自動で選択し、ダイナミックレンジを補正してくれます。)
Q2もQ3もシーンごとにどの補正量を選ぶかの判断基準が同じようで、どのカットでも必ず両機種とも同じ補正量を選んでいたのが興味深いところです。

①色の違いについて


AWB /  f2.8 /  1/60  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にSTDを選択)

早速興味深い結果です。あまりの違いに設定を合わせるのをわすれてしまったかと確認したほどです。
Q3は派手目の色になった様です。もはや朱色と赤の違いがあります。
また、全体を通し一定以上暗い部分はQ2の方がストンと落ちています。鳥居の立て看板の奥や上の木の枝が分かりやすいでしょう。

AWB /  f5.6 /  1/500  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

こちらでもQ2は朱色っぽく、Q3は赤っぽく写りました。
しかしそれだけではありません。
東京タワーの赤それぞれの描き分けの美しさでは、Q2の方が秀でているように見えます。
これは先ほどの、「一定以上暗い所は黒がストンと落ちる」ために面の境界が分かりやすくなり、その結果コントラストが上がって立体感が生まれたから」といえるでしょう。
さらにQ2の空は水色、Q3の空は青と、空の色相にも大きな違いがあります。
旧来のライカ節に近いのはQ2ですが、見たままの空に近いのはQ3の方です。


AWB /  f2.8 /  1/250  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

日の当たらない暗所でも傾向自体は変わりません。
Q2はサツマイモ色、Q3はピンクに近い紫です。
コンクリートの色はQ3の方が赤っぽく、植物の色はQ3の方が派手な黄緑になりました。
道路に書かれた文字の水色にも違いがあり、Q2はより水色、Q3はより青色です。

 

AWB /  f2 /  1/2000  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的に切を選択)

肌色にも大きな影響を及ぼす、黄色の比較です。
Q2の黄色は黄緑が入った感じ。これは色の良さで知られるライカM10シリーズにも通じる発色です。
Q3の黄色は赤みを増し、少し暗めに出ています。
Q3は船体に反射した空の青が目を引きます。よくよく見ると奥のヤシの木にも違いが。
肉眼で見たものに近いのはQ3の方です。

 

AWB /  f2.8 /  1/2000  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にSTDを選択)

大きな違いが見受けられます。Q2はとにかく渋い!
Q3は色ノリがとても良く、スクリューの冷たく固い質感が良く出ている上に存在感のある画となっています。
(ゴーストの出方に関しては、筆者の構えた位置がずれたためと思われます)


AWB /  f5.6 /  1/250  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

青の比較をするとこのような感じに。
橋脚のコントラスト差もさることながら、Q3側は水面の青が高彩度で美しい発色となりました。
水面に反射した船体の描き方についても差が出ており、Q2がザ・反射と言った感じなのに対し、Q3は油絵のようなグラデーションが特徴的です。
よく見るとQ2の船体の白は暖色よりに、Q3は寒色よりになっているという違いも。


AWB /  f8 /  1/250  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にSTDを選択)

空や海の色相、地面の黄色っぽさ、コントラストの3つに大きな違いが見て取れます。
比較を進めていくほどに感じたのですが、Q2は写真全体を通して同じように描く「ライカの一体感」を重視、Q3はそれぞれの色やコントラストを独立して制御し「色や質感の違いを描き切ろう」としているイメージを受けます。

 

②コントラストの違いについて


AWB /  f5.6 /  1/500  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

色の違いで見てきた結果と被り気味ですが、コントラストを意識したカットで比較してみます。
これまで通りQ2の方が固めの画作りで、黒がガツンと締まっています。
Q3はビルに空の水色が乗っていますが、これは空気遠近を上手く再現していると言え、やはりそれぞれの物体や事象の描き分けを頑張ろうとしているように感じられます。
その「描き分けようとする力」がよく解るカットをご用意しました。

Q2:AWB /  f4.5 /  1/500  / ISO:200 / iDR:オート(両機種とも自動的に切を選択)

 

Q3:AWB /  f4.5 /  1/500  / ISO:200 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

撮影時間が夕方の為、植物の全体にオレンジの光がのっています。
しかしQ2はそれを補正し「昼光色下の状態の植物の色」を演算しようとしたのか、「左は緑色、右はオレンジ色」というように過剰補正してしまっています。夕方らしさが少なく感じてしまうのはこのためかと。
Q3はそれぞれの植物の色の違いを表現しながらも、「左側の植物はもともと緑色だが、オレンジの光が乗ってこうなった」と分かるようになっています。

 

③ノイズの違いについて

両機種ともに高感度でもノイズレスでクリーンな画を提供してくれますが、比較してみます。
(Q3はノイズリダクションの強さを選べるので、「通常」にしています。Q2はオンオフのみしか選べないのでオンにしました。)
まずはISO3200のカットから。

Q2:AWB /  f2.8 /  1/125  / ISO:3200 / iDR:オート(自動的に切を選択)

ピクセル等倍まで拡大してみましょう。

綺麗です。次はQ3を見てみます。

Q3:AWB /  f2.8 /  1/125  / ISO:3200 / iDR:オート(自動的に切を選択)

ピクセル等倍まで拡大してみましょう。

色ノイズの量は増えていますが、Q2より明らかにディテールが残っています。
6000万画素でこの高感度性能とは、恐れ入りました。
次はISO6400で比較してみましょう。

Q2:AWB /  f2.8 /  1/125  / ISO:6400 / iDR:オート(自動的に切を選択)

ピクセル等倍まで拡大してみます。


この光量の少なさでよく耐えています。
次はQ3です。

Q3:AWB /  f2.8 /  1/125  / ISO:6400 / iDR:オート(自動的に切を選択)

ピクセル等倍まで拡大してみます。


Q2は木箱の「3232」という数字が読みづらかったのですが、こちらは普通に読めます。

比較的高い感度の比較のみですが、発色も悪くならずディテールも豊富な所を見るとQ3の方が高感度でも綺麗と言えます。
しかし拡大すると色ノイズはQ2より増えていることが解ります。
もともとライカの高感度ノイズは、輝度ノイズばかりで色ノイズが少ない事が特徴でした。新型センサーではそこが変わったと思います。
高画素機はそれゆえ色ノイズが目立たなくなるので、よいチューニングと言えるでしょう。

 

④暗部持ち上げ耐性(ダイナミックレンジ)

この画像をフォトショップで編集し、明るさを150%に上げる事を2セット繰り返してみます。
そもそもこんなに暗く撮った写真を持ち上げる事は無いですが、せっかくなのでシビアな条件で比較してみます。

まずはQ2から。
ディテールは頑張って残していますが、発色が厳しい状況に。
更に椅子のカバーにモアレのような縞がのってしまいました。
次はQ3です。

今回の比較記事で一番感動した結果です。ここまで情報が残るだなんて!
掘り起こせたのは赤色だけかと思いきや、船長のキャプテン服の紺色も消えずに残っています。
ドアノブの金属感もちゃんとあり、もう言うことなしの結果です。

 

⑤解像力について

1300万画素の差が、実際どれくらいの違いなのかを遠景で比較してみます。

Q2:AWB /  f8 /  1/250  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的に切を選択)

この画像の左端をピクセル等倍まで拡大してみます。まずはQ2から。

2024年現在でも4700万画素はかなりの高画素なので、もちろん高精細です。
ではQ3です。

たしかにより細かいところまで見えますが、思ったより大きな違いではありませんでした。
どちらかというと次で比較する自然物の方が分かりやすいと思います。
まずはQ2。

次はQ3です。

是非拡大して見てください。
Q2ではぼやけていた葉先が、しっかりとディテールを持って描かれています。
左下の木の根元に生い茂っている草も、よりシャープに曖昧さなく描写しました。
自然物を撮る機会が多い場合、この差は決して小さくありません。
また、これまでの比較でもそうですがQ3では空のバンディングノイズが大きく減っています
これは素晴らしいことです。

 

⑥AEの違いについて


Q2:AWB /  f3.5 /  1/160  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)
Q3:AWB /  f4.5 /  1/200  / ISO:100 / iDR:オート(両機種とも自動的にHを選択)

絞りとシャッタースピード、更にAFポイントもオートにし、何も考えずサッと撮った時の露出の出目を見て見ます。
どちらもスナップ向きの良いシャッタースピード制御ですが、より見た目に近く良好な制御なのはQ3の方と言えるでしょう。
対してQ2はオーバー気味ですが、「これぞズミルックスの滲み」と言えるようなハイライトが出ていると考えると悪くありません。
因みにこの写真は色味の比較ではありませんが、それでもやはりQ3の方が彩度が高いことが分かります。

 

 

⑦Leica Lookについて

2024年1月21日現在、Leicaのカメラの中でQ3だけが対応しているLeica Look。
シャッターを押すだけで多くの人が「ライカらしい」と感じるであろう色味を再現してくれます。
「これがあるからQ3を選ぶ」方も多く、ある意味Q2との最も大きな違いになっていると思います。
早速見てまいりましょう。
露出は全て合わせているので、違うのはLeica Lookを使ってるか否かのみ。
多くの方がグラッと来てしまうのではないでしょうか。

これぞライカと唸る色味です。
フィルムで撮影したような写真がいとも簡単に手に入ってしまいました。
どんどん見ていきます。

何度も言いますが、Leica lookは本当にシャッターを押しただけでこれらの色味になります。
面倒な後編集は要りません。記事前半の色味の比較が空しくなるほどエモくなっています。

これまでの比較をシンプルに纏めますと、
Q2は色味が渋く、Q3より各レスポンスが良い。
Q3は色味が派手で、高感度に強く、Leica Lookが使える。
といったところでしょうか。

Q.貴方の好みはどちらのQですか?
答えはあなたの心の中に…。

 



 

 


 


 


 


[ Category:Leica | 掲載日時:24年01月30日 18時00分 ]

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【先行レビュー】新製品「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS 」の魅力を動画で紹介します!

【先行レビュー】新製品「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS 」の魅力を動画で紹介します!

OM SYSTEMから待望の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」が発表されました。
今回は先行レポートとして、野鳥撮影のロケに行ってきました。はたして新レンズの実力はいかに!?

 本編映像

 動画チャプター

00:00 オープニング
00:48 概要について
01:32 野鳥撮影
02:45 手振れ補正について
03:33 モズを撮影
04:22 鳥の被写体認識
05:07 リスを撮影
06:13 古民家で最短撮影を試す
07:35 再び野鳥撮影
08:23 テレコンバーター MC-14
09:26 海辺へ移動
11:15 撮影を終えて
13:10 エンディング

 動画の概要について

いままでのOM SYSTEMの望遠レンズは400mmが最長でした。
ですが今回は最長600mm(35mm判換算1200mm)までの撮影が可能になり、より被写体に近づいた撮影ができるようになりました。
ボディは新製品「OM SYSTEM OM-1 MarkII」を使用しています。

OM SYSTEMの強力な手振れ補正が望遠側でも効果を発揮し、手持ちでも三脚いらずという安心感がありました。

ここで気になるのが被写体認識。小さな鳥にAFがばっちり合いピントを外しません。
途中でリスにも遭遇し、被写体を犬・猫に設定してみましたが、しっかりとAFが反応してくれました。

最短撮影距離は150mm時で0.56m、600mm時で2.8mです。
このレンズの使いやすい点として最短撮影距離が短く、撮影の幅が広がります。

実際に使ってみると、すごく使いやすいレンズという印象でした。
画質・AFともに大満足な性能で多くの方におすすめできる一本です。

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野鳥撮影に引き続き「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の画質を比較しました。
ぜひ最後までご覧ください!

 本編映像

 動画チャプター

00:00 オープニング
00:35 「100-400mm」画質
04:14 「150-600mm」画質
07:16 画質比較
10:22 総評
11:40 エンディング

 動画の概要について

ボディは「OM SYSTEM OM-1 MarkII」を使用して比較していきます。
すべての焦点域を開放で撮影しています。

まずは「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の画質を見ていきます
こちらは広角側100mm。屋根の瓦や壁に使われているレンガの模様も、緻密に写っています。

望遠側400mmを見てみましょう。
線が甘くなったり四隅がぼやけてしまったりなどの劣化がまったく見られません。
輪郭の細い線も非常にきれいな描写です。

続きまして新製品「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」の画質を見ていきます。
広角側150mmの画質です。
撮影した写真を見ると、はっきりとした輪郭が分かり「凄い」の一言に尽きます。

こちらは望遠側600mmです。
35mm換算で1200mmとは思えないほどシャープな写りにスタッフも感激です。

このように100-400mmと150-600mmで撮影した写真を並べてみると、ほぼ画質に違いがみられず互いに遜色ないことがわかります。

撮影用途や機材量にあわせてどちらのレンズにするか選ぶのもおすすめです!
今回ご紹介した2本の動画では動画内でより詳しい性能をご紹介しているので是非最後までご覧ください。
「欲しい!」「気になる!」と思った方はチャンネル登録、高評価、コメントお待ちしております!

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[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:24年01月30日 15時05分 ]

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