【イルミネーションの撮り方】光を活かす美しいイルミネーションの撮り方やおすすめ機材をカメラ専門店スタッフが動画で紹介します!
DC-S5II/S5IIxOM SYSTEM / OLYMPUSOM SYSTEM ズームレンズOM-5PanasonicYouTubeスタッフおすすめ機材ズームレンズを楽しむ動画撮影単焦点を楽しむ夜景
今回のテーマは「イルミネーションの撮り方」です。
イルミネーションの光を活かした撮り方、ポートレート撮影やフィルターを使った撮影方法に加えて、より撮影が楽しくなるようなレンズの選び方などをカメラ専門店スタッフが実地撮影を行いながら解説します。これからの季節に撮りたくなる冬の風物詩。この動画を参考に色々な撮影にチャレンジしてみて下さい。
本編映像
動画チャプター
00:00 オープニング
00:51 イルミネーション撮影の注意点
01:47 さっそく撮影していきます
06:10 ボケを活かした撮影
07:58 望遠ズームレンズを使って撮影
11:57 今回の使用バッグについて
13:26 ポートレート撮影
14:33 BLACK MIST フィルターを使って撮影
16:01 1日を振り返って
17:15 エンディング
気軽に使えるカメラで撮影
最初にご紹介するカメラは『OM SYSTEM OM-5』です。さまざまな撮影シーンで安心して使える防塵・防滴・耐低温性を備えているミラーレス一眼です。使用しているレンズはキットレンズとしてセットになっている『OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO』で、広角から中望遠までを1本で撮影可能です。
OM SYSTEM OM-5 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
OM SYSTEM OM-5 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
片手でもすいすいと撮れてしまうのは、ボディの軽量さと強力な手ブレ補正の恩恵です。
OM SYSTEM OM-5 + OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
ボケを活かした撮影
続いては、イルミネーション撮影で美しい1枚を撮影するための「ボケの活かし方」をご紹介します。高い描写性能とLUMIX初の像面位相差AFの両立を実現した、オールラウンドなフルサイズミラーレス一眼『Panasonic LUMIX S5II』に、2種類のレンズを組み合わせてそれぞれの方法を実践しています。
まずご紹介するのは標準単焦点レンズでのボケの活かし方。使用するレンズはキットレンズにも選ばれている『Panasonic LUMIX S 50mm F1.8』です。オススメの画角や、失敗しないためのシャッタースピードなどをお話ししています。
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 50mm F1.8
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 50mm F1.8
続いては望遠レンズで美しいボケを作る方法です。使用したのは『Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.』です。“PRO”を冠する大三元望遠ズームで、レンズ内手ブレ補正も強力とあって今回の撮影にぴったりの1本です。玉ボケを活かす構図の作り方などを解説しています。
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
圧縮効果を使って画面いっぱいに玉ボケを入れ込んでみると、光の密度が高い幻想的な1枚を撮影することが出来るので是非挑戦していただきたいです。
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
今回の使用バッグについて
今回の撮影では、マップカメラで取り扱いを始めた『Porter Classic NEWTON』シリーズのリュックをカメラバッグとして使っています。
カメラバッグにおすすめしたい理由は高品質な布団でおなじみ「西川株式会社」と共同開発した肩ストラップ。機材や荷物の重みをかなり軽減してくれます。
イルミネーションとポートレート撮影
撮影もクライマックス。最後に、イルミネーションを活かしたポートレート撮影を行いました。
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 50mm F1.8
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 50mm F1.8
プラスαの要素として「marumi MAGNETIC SLIM BLACK MIST」を使用しました。マグネットで付け外しも簡単・便利なアイテムです。シャドウを持ち上げてふわりとした雰囲気を纏わせてくれるので、ポートレートだけでなくイルミネーション撮影全般でおすすめできる逸品です。
Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 50mm F1.8 + marumi MAGNETIC SLIM BLACK MIST 1/4
光の魔法とも呼べる美しいイルミネーション。また、今回の動画は夜景撮影にも役立つ部分が多々あると思います。
動画内ではここでご紹介しきれなかった写真や、撮影風景、詳しい解説をしておりますので、是非ご覧いただけますと幸いです。
今回ご紹介した商品が「気になった!欲しい!」という方は、高評価・チャンネル登録もよろしくお願い致します!
【動画内で使用した商品はこちら】
アウターなしで過ごせる小春日和に、カメラを手に散歩へ出かけました。
最近ようやく朝晩が冷え込んだためか、木々の紅葉が始まっていました。
公園内に小さな滝があり、水量は多くないものの穏やかに流れる滝をどうにか手持ちでも写したいなと、
タッチシャッターを使用し、スローシャッター時のブレを最小限に抑えて撮影をしてみました。
小径を歩いていた際にふと上を見上げると、小さな丸い葉っぱが色づき始めていて
奥の大きな銀杏の木との色合いがとてもきれいです。
もみじもまだ瑞々しい緑の葉と、紅葉しだした葉が混ざり合いカラフルでした。
カメラとレンズを組み合わせても500gちょっとと、とても小型軽量な組み合わせのため、
空に向けて手を伸ばし撮影をしても重さに疲れることなく、夢中でシャッターが切れました。
Bird Shooting【09:150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD Vol.2】
今年の8月にNIKKOR Z 180-600mm F5.6-6.3 VR、10月27日にはNIKKOR Z 600mm F6.3 VR Sが発売され、Nikon Zマウントの望遠レンズのラインナップも充実してきました。
本シリーズの08でもご紹介しました、TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXDですが、Nikon Zマウントも10月31日に発売されました。
そこで今回はZマウントのレンズを使用してみることにしました。
結論から申し上げますと、Z9で快適に使用できる素晴らしいレンズでした。
恐るべしVXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)のAFモーターでした。
今回出会えた野鳥たちをご紹介します。
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/800 – F6.7 – ISO800 – 500mm
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/800 – F6.7 – ISO4000 – 500mm
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/800 – F6.7 – ISO1400 – 500mm
今回は2箇所公園を訪れました。
どちらも初めて訪れる所で、2箇所ともとても広く、そのうちの片方はおすすめコースを1周すると約2km。
筆者に撮影に意識を向けながら公園を1周できる体力はありませんので、池があるエリアを中心に回りました。
たくさんのマガモとカルガモがお出迎えをしてくれたので、マガモは逆光で緑が綺麗な時に1枚。
カルガモは羽を伸ばしてくれた時に1枚、それぞれ収めることができました。
撮影している途中にコツコツと音がしましたので、上を向いてみるとそこにはコゲラがいましたので、特徴的な背を撮影しました。
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/1250 – F6.7 – ISO1400 – 750mm(DX)
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/1250 – F6.7 – ISO12800 – 500mm
他にも道中歩いていると様々なさえずりが聞こえてきたので、足を止めてみると筆者の大好きなメジロがいました。飛んでいくまでずっと連写していました。
飛んでいった後に振り返った先にはキセキレイもいましたのでそこでも1枚。
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/800 – F6.7 – ISO9000 – 500mm
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/1250 – F6.7 – ISO11400 – 500mm
今回は飛ぶ宝石のカワセミに出会えました。
Nikonボディを使用する際は、3Dトラッキングのオートエリアに被写体野鳥指定、連写はH20で撮影を行いますが、今回はC120を使用してみました。アップデートで搭載されていたことは知っていましたが、機能を使用するのは初めてです。
正直に申しますと、この機能のおかげで2枚目の写真が撮れました。
Nikon Z9 – TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD
1/1250 – F6.7 – ISO12800 – 500mm
プリ記録時間を1秒に設定し、半押しでカワセミを捉えた状態で待ち続けていましたが、全押しで反応できたのはこの時ぐらいだったと思います。
ご愛用の方からしたら今更かと思いますが、これをプレビューで見た時には驚きました。
とても感動はしましたが、被写体までの距離は遠くISOもかなりあげての撮影で少しノイジーになってしまったので、またこの組み合わせでリベンジしてみたいと思います。
他にもマヒワやアオジにも出会いましたが日陰の暗い所でしたので、撮影できたもののディテールが潰れてしまったので今回は割愛しました。
野鳥の動きにまだまだついていけない筆者ですが、このレンズとZ9の組み合わせは撮影の成功率を高めてもらいつつ、機動性に優れた素晴らしい組み合わせを体感することができました。
【SIGMA】マクロでめぐる植物園
動物園にいくなら望遠レンズですが、水族館や植物園にいくならマクロレンズだと思います。
動物園よりも、より近くに接近できるためマクロレンズを持っていきたくなります。
今回もマクロレンズを持ってお出かけしました。
出かけた先は、植物園。植物園だけでなく、水族館も併設されている一粒で二度おいしい、といった素敵な施設です。
お供は、SIGMA Art 70mm F2.8 DG MACRO。「カミソリマクロ」と名高いレンズです。
ボディは迷いましたが、α7RV。水族館の場合、画素数が高いと高感度撮影でのノイズが少し不安ではありますが、植物園がメインのためそこまで高感度では撮影しないだろうと思いましたのでこちらを選びました。
さらに、AIプロセッシングユニット搭載のカメラのため高精度なAFを期待して選びました。
水族館でよく見るスケルトンの魚です。
トランスルーセントグラスキャットという名前だそうです。
長いひげが特徴的だと思っていましたが、東南アジア原産のナマズの仲間と知って納得です。
ナマズなので肉食らしいですが、この体でご飯を食べた時にどうなるのか興味がわきます。
ゆらゆら泳ぐ熱帯魚は、優雅に見えますが思っていたより泳ぐスピードが速く構図を考えてのんびり構えていると、目の前をどんどん鮮やかな魚たちが泳いでいき、どの魚を写真に撮るか目移りしてしまいます。
もてあそぶような熱帯魚たちが奥に去っていくと、ぬっと大きい魚が現れました。色は虹色ではありませんが、昔よく読んだ絵本の魚に似ていてこの魚の写真を撮りたいと思いました。
α7RVもすぐにピントを合わせてくれます。
フォーカスエリアは、拡張スポットを選びました。こちらは、[スポット]の周囲のフォーカスエリアをピント合わせの第2優先エリアとして、選んだ1点でピントが合わせられない場合に、この周辺のフォーカスエリアを使ってピントを合わせるエリアモードとなります。
動きの不確かな動物などを撮影する時に、およそのピント位置だけ選択しておけばその周辺にうごいてもピントを合わせてくれる便利なモードのため、重宝しているエリアモードです。
水族館エリアに別れをつげ、いよいよ植物園に足を踏み入れます。
インドネシアの伝統的な家屋が中央にあり、ベンチも見えたので一休みしようと中に入ってみました。
家屋の中にはゲージがあり、ヘビがいました。
テングヘビという名前のようです。ぴょんと飛び出した角がテングの鼻のようだからだと思います。
ベトナムや中国で生息しているようです。
ヘビの鱗の一つ一つが細かくハッキリ描写され、解像度が高いレンズと言えます。
テングヘビの隣には、トッケイヤモリが張り付いていました。
東南アジアでは良く見るヤモリで、夜になると「トッケイ、トッケイ」と鳴きます。
目がクリクリしていてとても可愛いです。
頭から尻尾まで写し込みたかったので縦構図で挑戦します。
α7RVはグリップが深く、握り込みがしっかりとしているため、カメラを縦に構えた時でも安定して構えることが出来ます。
前ボケはざわざわとしていながらトッケイのぶつぶつ感はシャープに写っています。
マクロレンズを持っていると一枚はとりたい接写です。
こちらは等倍マクロです。
葉っぱのするどさも相まって「カミソリマクロ」を体現した一枚となりました。
SONYと聞くと「色味が青みが強い」「見た通りの色味にならない」そんなイメージがありました。
しかし、それは昔の話。確かに、2010年代前半に発売されたボディなどではそのような傾向があるかもしれません。
α7Ⅲ以降発売されたカメラは全くそのようなことが無く、新しいボディになるにつれて鮮やかな発色なっていく傾向が感じられます。
この葉っぱの一枚も緑が鮮やかです。
食虫植物です。自らいい香りをさせることで虫をおびき出します。
食虫植物にはいくつか種類があり、落とし穴になるタイプや葉っぱが動いて挟み込むタイプなどがあります。
手を挟まれたくなかったので手を入れることはしませんでしたが、とげが柔らかいように感じられます。
明るいピント面以外は柔らかい光をうまく捉えてくれるレンズです。
口径食も出ていますが葉脈のくっきり感をみても美しい描写をしてくれます。
上の花はチャンパーの花。ほのかな香りがしました。
下の花はイランイランの花。甘い香りが特徴的な花です。
花の香りに誘われるようにふらふらと近寄って写真をとります。
やはり、植物園にはマクロレンズです。
【Voigtlander】NOKTON 50mm F1をRFマウントで楽しむ
2023年10月に発売されたVoigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mount。NOKTON 50mm F1はライカM用、ニコンZ用が既に発売済みでしたが、待望のキャノンRF用もラインナップに加わりました。今回はRF用のレンズをCanon EOS R6 MarkⅡに装着して、写真を撮りに出掛けてきました。
Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mountはコシナ初の電子接点付きのレンズです。Canon EOS Rシステムのボディと組み合わせて撮影することで「Exif情報」「ボディ内手ブレ補正(3軸)※搭載機種のみ」「3種類のフォーカスアシスト機能(拡大表示、ピーキング、フォーカスガイド※RPを除く)」に対応しているので純正レンズと同じように撮影することができます。
せっかくの明るいレンズなので、F1開放にしてシビアなピント面を追い込んでいきます。最短撮影距離は0.45mです。黄色のバラの写真は最短距離で撮影してみました。花の中心から、とろけるような柔らかなボケが広がっています。
こちらは日を改めて別の日の写真です。着物好きの友人と写真を撮りつつ、お出掛けをしてきました。被写体からある程度距離をとっても、しっかりと立体感のある描写をしてくれます。
こちらのレンズは大口径ということもあり、開放で撮影すると周辺減光が目立ちますが、夕暮れの時間帯に写真を撮ってみると周辺減光があることによってシネマティックな雰囲気になりました。それでも周辺減光が気になる場合には、軽く絞ると解消されます。
また、開放F1で明るい場所で撮影をすると高輝度部にパープルフリンジが発生することがあります。上の横顔の写真でもわずかにパープルフリンジが発生しています。本記事で掲載している写真はすべてJPEG撮って出しでレタッチ等は行っていませんが、気になる場合はフリンジ除去のレタッチをした方が良さそうです。
最後に少し絞って夕景を収めてみました。
今回Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mountを使っていろいろなものを撮り歩いてみましたが、感想としては撮っていてとにかく楽しいレンズです!F1で撮影しているとやはり見えてくる世界が変わってくるので、自分が想像した以上の写真が撮れました。
本記事の冒頭で電子接点付きレンズなので純正レンズと同じように撮影できると書きましたが、写りは純正とは違った個性的な写りで撮影者を楽しませてくれます。クリーンな写りではなく、一癖ある写りがお好きな方にオススメしたいレンズです。
↓今回使用した機材はこちら↓
季節は巡る。
残暑が長引くかと思えば、一転して秋そして冬へとまっしぐらな今日この頃。
早いことに春夏秋冬もあと少しとなりました。
そして発売から3年目を迎えたNikon Z6II。
写真も動画もオールラウンダーとして何でもこなせるフルサイズミラーレス機です。
彼もまた共に四季を巡ってまいりました。
春夏秋冬をNikon Z6IIと巡る旅。
今回は『夏』編です。
夏の被写体というと何を思い浮かべるでしょうか。
夏ならではと言えばやはり新緑の景色は外せません。
光合成をするべくたくさんの葉緑体が葉っぱに作られ木々が青々としてきます。
また、夜も冷え込まないので夏の夜空を彩る花火大会や星空、天の川も良いものです。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR
Nikon Z6II + FTZ + Carl Zeiss Milvus 21mm F2.8 ZF.2
新緑を追い求めて。
日を追うごとに日差しが強くなり気温が高くなる季節。それに合わせて葉っぱに含まれる葉緑体が増え、緑の色彩が深まっていきます。
富士山は冬の雪をかぶった姿とは一変します。富士山を描くと雪の白と山体の青で描かれることの多い富士山ですが、積雪がないと山体は5合目辺りの森林限界までが緑で、そこから頂上までが赤茶色のような色をしています。赤茶色の正体は、富士山表面に存在する赤鉄鉱の石です。溶岩が流れたときに表面が空気に触れて、空気中の酸素により酸化されこのような石を生み出したのです。
富士山周辺には森林限界を持つ山が少なく、周辺の山々と異なる様子は独立峰ゆえの雄大さを感じることができます。
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
Nikon Z6II + FTZ + Carl Zeiss Milvus 21mm F2.8 ZF.2
Nikon Z6II + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
緑と一括りに言っても実際には様々な緑で埋め尽くされています。フルサイズFX フォーマットの『Z6II』はダイナミックレンジが広く、豊かなグラデーションをそのままに写真にすることができます。真夏のジメジメした空気感や台風一過のカラッとした晴れ空、突然の雨や雷などに左右されず、しっかりとした色乗りで見たままの光景を切り取ることができるのです。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 400mm F4.5 VR S
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
Nikon Z6II + NIKKOR Z 40mm F2
植物が生い茂ることでそれらを餌にする生物や環境も豊かになってまいります。
あるものは夏に日本へ渡ってきたり子育てをしたり、故郷へと遡上をしたり様々です。
もちろん生き物ですから生き死にはありますが、他の季節に比べるとまだ生き死に直結することが少なく見え、どこか余裕を感じることができます。
そういう時にしか見られない顔や行動はどこか悠々としており、それはそれで惹きつけるものがあります。
湖面周辺の木々の色が水に溶け込みそこをスーッと横切るカルガモや生まれ故郷を目指して海から川を遡上し途中にある大きな滝をも超えていくサクラマス。
広い草原に生える草を食み続けるミニチュアホースの瞳の綺麗さなどなど、すべてが美しく感じられます。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
夏の夜の風物詩と言えば、花火ではないでしょうか。とは言え実際には夏だけでなく春秋冬にも多く打ちあがっております。
しかし夏に打ちあがる花火が多いことも事実。8月に至っては平日であっても日本中のどこかしらで毎日花火が上がっているほどです。
広い河川敷いっぱいに打ちあがる花火大会もあれば街中で打ちあがる花火や地域のお祭りで上がる花火など規模も全く異なっています。
高感度ノイズの発生が抑えられているため、花火の写真や動画の撮影も安心して『Z6II』に任せることができます。
私の撮影は基本的に比較明合成をしない一発撮り。NDフィルターや絞りを調節しながらレリーズを握りしめて露光時間を変え、迫力ある花火を撮影いたします。
そのためシャッタースピードは基本「BULB」に固定し、感覚でシャッタースピードを調節しているのです。
プログラムによっては目まぐるしく打ちあがる花火の演目があり、なかなか一枚一枚狙ってとるのは難しいことも多くあります。
そのためドライブ設定を連写の設定にします。そうすることでシャッター間の遅延が少なくなり、撮り逃しを減らすことができるのです。
「BULB」で「連写」モード、簡単なことのように思いますがメーカーによって設定できないことが多く、ここが私のNikonを使い続ける一つのポイントでもあります。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
夏と言えば三大流星群の中でも随一の流星数がある「ペルセウス座流星群」を忘れてはいけません。
例年8月12日~13日にピークを迎えるこの流星は観測もしやすく、とりあえずカメラを空に向けていれば流星が写っている写真が一枚は撮れるほどです。
また夏の夜空は天の川銀河の中心部分を向いており、天の川が濃く見えるのも特徴です。
見やすい時間帯に天の川が上がるため、ぜひカメラで写し撮って見ていただきたいものです。
流星群の時期や星空タイムラプスを撮影しようと思うとインターバル撮影やレリーズでの連続撮影で、一晩に何千枚と撮影することも多々あります。
一眼レフと異なり『Z6II』はミラーレスカメラなのでサイレントシャッターを使用することができます。
メカシャッターを使わない電子シャッターとなるので、メカニカル部分の消耗を抑えることができます。
それでいて内部のインターバル撮影を行うとオプションで写真データとは別にタイムラプス動画を出力してくれる機能も付いています。
撮影データの確認用として使用しても便利ですし、最大4K60pで書き出すことができるので、そのままタイムラプス動画として使用しても何ら問題はありません。
使い勝手の良いオールラウンド型ミラーレスカメラNikon『Z6II』。
「Zは、新境地へ。」まさに新しい境地のスタンダードになっております。
さらには「最高の一瞬を逃さない、高い捕捉力」。気付けば私の心も捕捉されてしまい、ますます愛着が深まってきました。
Nikon Z6IIと春夏秋冬を巡る旅。夏以外の季節はこちらから。
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今日、11/30はカメラの日です。『Konica C35 AF ジャスピンコニカ』という世界初のオートフォーカス(AF)を搭載したカメラが発売された日に由来します。
カメラの原点は約180年前、
35mmサイズのカメラが登場したのが約100年前、AF機能が搭載されて約40年と長い歴史で様々な進化を遂げました。
これからも、我々の想像を超えていく様な進化があるかと思います。
そんなカメラの日にちなんで各メーカーのフラッグシップ機ともいえる一台をご紹介してまいりました企画も、本日が最終回。
今回ご紹介するのは「Leica SL2」です。
使用したレンズは由来にちなんでKonica Hexanon 35mm F2。1996年、限定1,000本で発売されました。
コンパクトとは言えないサイズではありますがコンパクトカメラの銘機、Konica Hexarに
搭載されていた同レンズが非常に評判が良く単体で販売されたモデルです。
筆者もHexarは愛用していた事もあり、このレンズは少し気になっていました。
SL2と純正Mマウントアダプター、そしてL-Mリングを装着しての使用。
※純正アダプターは6bitコード読取が発生する都合でプロファイルの呼び出し画面が頻発し、
使用に工夫が必要でした。場合によってはサードパーティ製が快適にお使いいただける場合もあります。
開放での撮影です。
目を凝らしてみるとピント部は柔らかめ。コントラストも少し穏やかながら
発色はしっかりと出ています。ボケの輪郭がやや強く場合によっては煩く感じられる場面も。
少し露出を落として撮ると言葉にし難い何かを見せるSL2の画づくり。
一見これといったポイントはありませんが直感で撮影した1枚。
撮ったデータを見ると、Harry Gruyaertという写真家のイメージが恐らく自分の中で
何かあったのではないかと思います。この色の出方はやはりLeica機ならでは。
パッと見ると日本で撮影したのか分からなくなる1枚です。
SL2の画作りもあり、比較的彩度が高く見えるのは確か。
しかし後のM-HexanonやUC-Hexanonと比較すると、このレンズは少し傾向が異なるようにも見えます。
上記の2本は少し彩度が高く、画作りとしては少し腰高な印象を抱いていました。
今回使用したHexanon 35mmはどちらかというと素直で露出を切り詰めても少し情緒のある画です。
近年のフォクトレンダーVMレンズ群と似たものを感じます。
少し絞るとシャープに。面白いことに線に不思議と緊張感はありません。
質感はしっかりと捉えており、誇張せずに眼前を写し取る余裕のようなものを感じます。
開放で最短距離付近での撮影。
周辺減光と落ち着いた発色がしっかりマッチしています。
SL2の画作りとも相まって、印象的な場面として捉えてくれました。
35mmという焦点距離は若い時はなかなか馴染めず使いにくさを感じていました。
現在はほぼメインの焦点距離と代わり、自分自身の見方というのも変わるものだなと。
準広角と呼ばれるところで広角レンズのような遠近感の強調や、
標準レンズのように1点に撮りたいものを絞るような事はしません。
むしろ見たままに目の前を撮影する。それが35mmとの付き合い方なのかもしれません。
SL2の重厚なボディをストリート撮影に使用するという事に最初は抵抗も。
前回の記事の執筆からSL2を街中で持ち出してみたら、上記の不安が払拭され
自然と違和感なく使っている自分の姿がありました。不思議と馴染んでくるのはやはりLeicaならでは。
むしろ重厚なボディだからこそ持っていると自然と撮影にも気が入るものです。
最後はモノクロームで。
筆者がHexarを使用していた時は主にモノクロフィルムでの撮影でした。
その時に何が印象的だったのか、それは階調の豊富さです。
画像は開放で撮影したものでかなり意地悪なシチュエーションです。
ハイライトは飛んでしまいましたが…シャドウ部分の階調の連なりは伝わる1枚。
最後は自画像です。光の加減も良く印象的。
SL2と使用したHexanon 35mm F2はどうだったのかというと、結果大満足の組み合わせ。
特筆した部分というのも見つけにくいのですが、全体的にまとまっており
丁度現代レンズとオールドレンズの中間に存在する描写のレンズとも言えます。
フィルムHexarが現われた時にこのレンズを「和製ズミクロン」と称する人も多く、実際にライカユーザーでも
サブ機に持つ方も多かったとか。開放撮影の周辺の滲み具合や、絞った時の切れ味、発色等は改めて見ると
第二世代の6枚玉ズミクロンを彷彿とさせる特徴。
SL2はオートフォーカスのSLレンズを使用する事も楽しみ方の1つです。
同時にファインダーの視認性が高く、今回のようなマウントアダプターでマニュアルフォーカスのレンズを使う事も
しっかり念頭に置かれている点もSL2やSLシリーズのもう一つの神髄と言っても過言ではありません。
Mシリーズのレンジファインダーとなるとどうしても大口径レンズのピント合わせは至難の業です。
SL2を持っておくと、この悩みも大きく改善してくれます。
Hexanon 35mm F2(L)
M-Hexanon 35mm F2
UC-Hexanon 35mm F2(L)
最後にオマケです。
今回のHexanon 35mm、M-Hexanon 35mm、そしてUC-Hexanon 35mmの開放撮影比較です。
よく見るとボケや微細な差異が見られます。あなたの好きなHexanonを探してみてください。
・・・
これからも新しい機能を備えたカメラが続々と登場してくることで
しかし今回ご紹介したフラッグシップ機は、
マップカメラではそんな銘機たちを多数取り揃えております。
実際にお手に取って試されるも良し、
この機会に是非マップカメラをご利用いただき、
他社製マウントアダプターでもお楽しみ頂けます!
中古はこちらから!
【11/30はカメラの日】~ハイエンド機「Canon EOS R3」を語る~
11/30はカメラの日です。『Konica C35 AF ジャスピンコニカ』という世界初のオートフォーカス(AF)を搭載したカメラが発売された日に由来します。
カメラの原点は約180年前、
35mmサイズのカメラが登場したのが約100年前、AF機能が搭載されて約40年と長い歴史で様々な進化を遂げました。
これからも、我々の想像を超えていく様な進化があるかと思います。
今回はそんなカメラの日にちなんで各メーカーのフラッグシップ機ともいえる一台をご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは「Canon EOS R3」です。
最高約30コマ/秒の高速連写と高画質を両立し、「デュアルピクセル CMOS AF II」による、追従性にすぐれた高速・高精度・広範囲なAFを実現したカメラです。
現在ラインナップされているEOS Rシリーズの最上位機種として一眼レフの1Dシリーズと同じく縦位置グリップ一体型のボディになっています。
スペックもさることながら筆者が感動したのはファインダーの見やすさでした。
まるで一眼レフの光学ファインダーを見ているように明るい576万ドットのOLED電子ビューファインダー、最高119.88fpsのリフレッシュレートでなめらか、ミラーレスカメラでこの撮影体験はなかなか味わうことができないと感じました。
メディアはSDカードとCFexpressカード TypeB、ビットレートの高い動画を撮影する際には高速書き込み可能なCFexpressカード、気軽な撮影にはSDカードとコマ割りの効く組み合わせで使いやすいです。
今回はRF50mm F1.2L USMとRF135mm F1.8 L IS USM、RF28-70mm F2L USMを持ち出して撮影しました。
この日は晴れつつも少し靄がかかったような天気で広いダイナミックレンジを持つEOS R3に適したシチュエーションであったと思います。
RF135mm F1.8 L IS USMとEOS R3という贅沢な組み合わせで波を眺めながら撮影。
ピントの精度とボケが非常に綺麗です。
寒空の下、寝ているのか起きているのか絶妙な表情のうさぎ、右上から差し込んでいるのはガラスの壁の反射です。
まるでウサギに光が差し込んでいるようで神々しい姿に見えます。
EOS R3といえば視線入力AFが搭載され話題になりました。
フィルム時代のEOS 5 QDやEOS 3、EOS 7などの機種を使っていた方には懐かしい機能ということもあり、盛り上がった方も多いのではないでしょうか。
実用性はいかに、と筆者も発売した当初は感じていたのですがキャリブレーションを行えばかなり精度も良く新しい撮影体験を得られるため使用する際の楽しみの一つになっています。
階調豊かなセンサーではモノクロ写真も綺麗に描き出してくれます。
霞がかかった富士山とフリップ系の技を決めるスケートボーダー、どちらも決定的瞬間ですがこのカメラがあったからこそ残せたのではないかと思います。
必要な箇所に必要なボタンがあり、必要な機能を呼び出せる。それが縦に持ち替えた時にもストレスなく行えるのが最上位機種の条件であると思っています。
最上位機種だからといって何か難しい機能や設定が必要ということはなく、一眼レフの頃から脈々と受け継がれているEOSの良さ、シンプルに被写体に向き合い必要に応じて機能にアクセスすることができる、まさにフラッグシップモデルといえるEOS R3を語ってみました。
ぜひ手に取って使っていただきたい一台です。
これからも新しい機能を備えたカメラが続々と登場してくることでしょう。
しかし今回ご紹介したフラッグシップ機は、時代を代表する銘機として色褪せることなく輝き続けます。
マップカメラではそんな銘機たちを多数取り揃えております。
実際にお手に取って試されるも良し、今回のものを含めご用意した様々なブログや作例をご参考にされるも良し。
この機会に是非マップカメラをご利用いただき、お客様にとって最高の相棒を見つけ出してください。
2023年現在、CanonではENJOY CAMERA キャッシュバッキャンペーンを開催中!ぜひこの機会に! マップカメラならWEB購入で新品2年保証付き。さらにお得です!
【FUJIFILM】緑の美しさを際立てる万能レンズ・XF16-80mm F4 R OIS WR
強力な手ブレ補正と5倍ズーム、それにF4の明るさを兼ね備えた
万能レンズ『XF16-80mm F4 R OIS WR』を持って、気になっていた園芸ショップへ。
さっそく店内を物色していきます。
園芸店には珍しいカラフルな店内で、見知った植物たちも印象が違って見えます。
植物がところ狭しと並べられているので動ける範囲はそんなにないのですが、
このレンズだと小回りが効くのでいろいろな撮り方ができます。
短時間のスナップで、改めてこのレンズの使い勝手の良さを感じました。
「何を撮ろうかな」「何のレンズを買おうかな」と迷ってる方、
とりあえずこのレンズを買っておけば大体の撮影ができると思います。
ぜひオススメの一本です!
【SONY】クリエイティブルック ムービー Vol.1『BW』
SONYSONY G Master/G lensα9III 120コマ/秒対応クリエイティブルックミラーレス動画ミラーレス動画ソニーα編動画撮影単焦点を楽しむ
このブログでは、SONYのカメラに搭載されている「クリエイティブルック」の動画作例を、連載形式でご紹介させていただきます。
「クリエイティブルック」とは、SONYのカメラ機種に搭載されている10種類のプリセットです。
「ピクチャープロファイル」とは違い、専門的な知識は必要ありません。
直感的に自分だけの絵づくりが可能で、柔らかい雰囲気や、フィルムライクな色表現、現像なしで気軽に楽しめる機能となっております。
クリエイティブルックをユーザー自身で細かくカスタムすることもでき、自分だけの色表現を簡単に再現できるのも魅力の一つです。
カスタムルックとして保存をすれば、いつでも呼び出してその色を楽しめます。
このご紹介ブログでは、ご覧いただいているお客様に分かりやすいように、全てプリセット通りの作例でご紹介させていただきます。
第一弾は「BW」
様々なカメラメーカーからも出ているモノクロの設定プリセットです。
ボディは「SONY ZV-E1」
カメラレンズは「SONY FE24mm F1.4 GM」を使用しています。
今回モノクロのプリセットでどんな動画を撮影しようか悩んだ末に、思い切って夜の街を撮ろう!思い立ちました。
暗い夜空はどう映るのか、街灯の色の表現は、様々な期待を胸に撮影に出かけます。
夜の新宿を、4Kで動画撮影してまいりました。
シンプルな色合いだからこそ質感を表すのが難しいモノクロという世界ですが、カスタムなしでしっかりと表現できています。
夜の撮影だったが故に、黒が全体の面積を占めていますが、黒特有の重たさは感じません。
街の看板の明かりや、電車の照明の濃淡がハッキリしていて、単調な表現にはなっておらず感動しました。
騒がしい夜の新宿ですが、モノクロにするだけで突然しっとりとした印象に変わります。
普段カラーグレーディングをしない私にとっては、新鮮な映像になりました。
クリエイティブルックの魅力は、カラーグレーディングでしか出せないような特別な色味を楽しみたい方、自分の好みの色を見つけている最中の方や、普段とは違う雰囲気の映像や作品を作ってみたい方々に、気軽に試していただけるところだと思います。
皆様も是非、SONYのクリエイティブルックをお楽しみください。
【11/30はカメラの日】~フラッグシップ機「SONY α1」を語る~
11/30はカメラの日です。『Konica C35 AF ジャスピンコニカ』という世界初のオートフォーカス(AF)を搭載したカメラが発売された日に由来します。
カメラの原点は約180年前、
35mmサイズのカメラが登場したのが約100年前、AF機能が搭載されて約40年と長い歴史で様々な進化を遂げました。
これからも、我々の想像を超えていく様な進化があるかと思います。
今回はそんなカメラの日にちなんで各メーカーのフラッグシップ機ともいえる一台をご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは「SONY α1」です。
【THE ONE】
2021年に、衝撃の登場を果たしたSONYのフラッグシップ、それがα1
50MPの積層型センサーを搭載し、最新のエンジンBIONZ XRによる高速処理により高画素ながら一秒間に120回ものAF/AE演算を行い連写コマ数は最大30コマを達成、更に動画は8K内部記録に対応。
高画素の「R」、連写の「9」、動画の「S」の要素を全て合わせ持つ正に「THE ONE」フラッグシップに相応しい性能のカメラです。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:400 / 焦点距離:400mm
今回はそんなα1とSEL100400GMを組み合わせて撮影を行いました。
向かった先は動物園。早速フラミンゴに一枚、シャッターを切ります。非常に高い色再現性でフラミンゴの淡めな赤とピンクを忠実に再現しているのが分かります。α1にも搭載されている可視光+IRセンサーを搭載している機種はこのように精細で質の高い色再現が可能です。
発色に関しての個人の好き嫌いはもちろんあるとは思いますが、色に関しては従来機種の物はレタッチ必須と筆者は感じておりました。それが今回の写真はほとんど色に関するレタッチを行う事はなく、全ての写真が少しばかりの露出の調整程度で済んでしまいました。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:250 / 焦点距離:330mm
色再現性もさることながら、やはり特筆するべき点は高速連写ではないでしょうか。
撮影自体にモータースポーツやポートレートのように特別な技術や知識を多く有する必要がない点においては動物の撮影は簡単であると言えます。しかし、動物の撮影において特定の瞬間を確実に抑えることはとても難しいと思います。
基本的なイレギュラーを除けば、モータースポーツは車等が走るラインが分かれば予測を付けておくことが出来ますし複数周回するようなシチュエーションであれば一度で設定を確認してリトライが出来ます、ポートレートは大人であればポージングや表情のコントロールをしたり設定を詰めたりといったことが出来る場合があります。
しかし、動物はそうは行きません。イルカショーのように決まっている流れがあれば予測を付けることが出来ると思いますが動物園の展示場内を優雅に動き回る動物の動きを常に予想する事は難しいと思います。
そんな時にこの強力な連写とAF性能は非常に撮影を快適にしてくれる機能となっております。
α1は秒間30コマの高速連写、さらに120回のAF/AE演算を行ってくれます。これはつまりものすごく砕いて簡単に言うのであれば、カメラ任せでシャッターを押すだけで連写をしつつも理想の設定にされた露出で撮り続けてくれるわけです。
秒間30コマの連写が出来るとこういった表情の微妙な変化もしっかり記録に収めておくことが出来ます。
同じ顔でも真ん中は舌をペロっと出しており可愛らしい表情をしているのが分かります。こういった細かい表情の機微も記録できるのが30コマの魅力です。反面、SDやストレージのデータが嵩んでしまうのは悩みの種かもしれません。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:400 / 焦点距離:279mm
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:1000 / 焦点距離:400mm
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:12800 / 焦点距離:400mm
先程まで連写性能の必要性を説いてきましたが、実際動きの活発ではない動物には秒間30コマは不要かもしれません。現地でも連写以上に助けられた機能があります。それは、瞳AFです。
今回は動物園なので、検出対象を犬・猫と鳥に絞って撮影に臨みました。上記に掲載している写真は全て瞳AFで瞳が検出された写真の一部です。
園内は撮影時、多くの人でにぎわい通常のAFを使うとまずガラスに反射した人物を検出してしまいました(正直ガラスの反射でも正確に瞳を検出したことに驚きました)
それで設定にてAF-ONボタンに瞳AFを割り当てて、検出対象から人間を外しました。すると、反射した人間はおろかピントが合う範囲にいた人を一切検出せず動物や鳥類のみを検出していました。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:2500 / 焦点距離:400mm
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:6400 / 焦点距離:400mm
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:8000 / 焦点距離:400mm
そして何よりも驚いたのが、鳥の瞳AFの検出精度です。犬・猫以外の大半に対してあったこともさることながら、鳥の瞳AFも正確に検出していることです。以前α7Ⅳで同機能を試したことがあるのですが鳥の瞳AFは被写体が顔を左右に動かしたりすると少し迷ってしまうシーンが見受けられました。
しかし、α1は一切迷うことなく検出し続け撮影中ずっとピントを合わせ続けていました。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 焦点距離:400mm
さらにこういったシチュエーションでもα1は真価を発揮します。
これは写真では分からないと思いますが、実は手前側にも全面黒い網が張ってありました。幸い黒かったので写真には写り込みませんでしたが、カメラでピントを合わせようとすると黒い網にピントが合ってしまうわけです。レンズに付いているフォーカスリミッターを用いても手前の網にピントが行ってしまいかなり厳しいシチュエーションでした。
咄嗟にMFを使って合わせたのですが、EVFが非常に見やすいためとても簡単に合わせることが出来ました。α1はEVFのドット数が約940万ドット。それによりマニュアルフォーカス時にとてもピントの山が探しやすくサッとピントを合わせることが出来ました。
SEL100400GM / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:12800 / 焦点距離:394mm
最後はコチラ、室内のかなり薄暗い環境で撮影を行いました。
手ブレもそうですが被写体ブレを避けるため、今回シャッタースピードをどうしても下げられなかったので1/500秒に固定してあとはISOに任せる形で撮影を行いました。なので、ISOが12800まで上がってしまっているのが分かります。
しかし実際の写真で見ていかがでしょう?よくよく見るとノイジーな印象だと思いますが、ディテールはしっかり保たれており色再現性等も申し分ありません。50MPの高画素機ゆえにノイズを常に気にしつつ撮影をしておりましたが、このクオリティであれば状況に応じてISOを上げて行くのもアリと思えるクオリティです。
ちなみに、この画像に限らず上のシロフクロウやコンドル、プレーリードッグは高感度設定で撮影されていることに気付きましたでしょうか?
いかがでしょうか。今回「SONY α1」のご紹介をさせていただきました。
高速連写、高画素、高画質、そして高い動画性能。まさにナンバーワンでオンリーワンのα1、やりたいことが全部出来てしまうフラッグシップに相応しい一台です。
そして、本モデルは間もなく発売から3年の月日が経とうとしています。カメラはおよそ3年周期で新型が出る・・・なんて言われています。α1もそろそろそんな噂が出てもおかしくない頃合いになっていますのでSONYのフラグシップから目が離せません。
これからも新しい機能を備えたカメラが続々と登場してくることでしょう。
しかし今回ご紹介したフラッグシップ機は、時代を代表する銘機として色褪せることなく輝き続けます。
マップカメラではそんな銘機たちを多数取り揃えております。
実際にお手に取って試されるも良し、今回のものを含めご用意した様々なブログや作例をご参考にされるも良し。
この機会に是非マップカメラをご利用いただき、お客様にとって最高の相棒を見つけ出してください。
季節は巡る。
残暑が長引くかと思えば、一転して秋まっしぐらな今日この頃。
早いことに春夏秋冬も折り返しの頃となりました。
そして発売から3年目を迎えたNikon Z6II。
写真も動画もオールラウンダーとして何でもこなせるフルサイズミラーレス機です。
彼もまた共に四季を巡ってまいりました。
春夏秋冬をNikon Z6IIと巡る旅。
今回は『春』編です。
春の被写体というと何を思い浮かべるでしょうか。
至る所を色鮮やかに彩る花々や水鏡のように美しい水田の様子。はたまた入学式などの初々しい姿や凛々しい姿でしょうか。
一方で私は花より天の川を思い浮かべます。早春の頃より日の出直前の時間から天の川の中心部が上がってくるようになり、その頃を迎えると冬も終わり春だなと感じるのです。
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
とは言えやはり目に映るのは色鮮やかな花々。
その筆頭と言えば“桜”ではないでしょうか。日本人に馴染み深いサクラですが、その種は様々。ソメイヨシノにカンヒザクラ、エドヒガンザクラ、ヤマザクラ、オオシマザクラにカワヅザクラ等沢山あります。更に品種数も多く、意外と奥が深いものです。
写真は推定樹齢約330年のエドヒガンザクラの1本桜です。澄み渡る空気の元、木の下にいる人の大きさからとても大きな木であることが分かります。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 40mm F2
Nikon Z6II + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
接ぎ木で増やされるソメイヨシノはいずれも同じ遺伝子を持つため、日当たり等の環境の左右はありますが、一般的に同一箇所であればで一斉に開花します。今年の春はここ数年の静けさとは一転して、桜の花の下では賑やかな声が聞こえたように思います。
『Z6II』は小型でボディ内手ブレ補正も搭載していますので、ふらっとお散歩する時も気兼ねなく出かけられます。また、三脚に据え置いてじっくりと撮るシーンでもモニターがクリアなので集中して撮影することができます。
Nikon Z6II + FTZ + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED
Nikon Z6II + FTZ + TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 A025N
桜だけではありません。足元を見てみると下草も鮮やかなことに気づきます。スミレの類やカタクリetc..。所狭しと様々な植物が広がっているのです。朝ドラのモデルにもなった牧野富太郎博士は「きみ、世の中に〝雑草〟という草は無い。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている。」といった言葉を残しています。一見同じように見える草花でもそれぞれに違いがあり、名前が付いているのです。また、ところ変わってガーデニングにも良い時期です。花壇は更に多くの色が加わりより一層鮮やかです。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 20mm F1.8 S
早春の頃より明け方近くの東側の空には天の川の濃い部分が上がってくるようになります。この天の川の濃い部分を撮り始めると冬が終わるんだという実感します。夜空一杯に大きく横たわる天の川は迫力があります。この頃の撮影は3時頃が最も忙しいので晴れの日ごとに寝不足な毎日が続きます。『Z6II』のセンサーは裏面照射型で2450万画素に抑えられているので、他のZシリーズのカメラボディに比べてノイズ耐性があり、星を撮影するのにうってつけです。上記3枚は撮って出しになりますが、いずれも感度をISO6400程度まで上げて撮影しております。それでもノイズが目立つことなく精細に星空だけでなく、地上の景色も捉えれていることが分かります。
Nikon Z6II + NIKKOR Z 14-30mm F4 S
藤と言えば日本古来の花木と言われ、万葉集にも歌われています。藤色と言うとむらさきを思い浮かべますが、実際の藤は種類によって様々。中にはきばな藤(マメ科キングサリ属)という黄色い花をつける藤もあるほどです。
速度の速いXQD/CFexpress TypeBを採用しながら、SDカードも挿せるダブルスロットとなっています。他のカメラで使用していたSDカードをそのまま使用できますし、連写や動画を多用される方はより速度帯の速いメディアを使用することも出来るのです。
使い勝手の良いオールラウンド型ミラーレスカメラNikon『Z6II』。
「Zは、新境地へ。」まさに新しい境地のスタンダードになっております。
さらには「最高の一瞬を逃さない、高い捕捉力」。気付けば私の心も捕捉されてしまい、ますます愛着が深まってきました。
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【11/30はカメラの日】~フラッグシップ機「Z9」を語る~
11/30はカメラの日です。『Konica C35 AF ジャスピンコニカ』という世界初のオートフォーカス(AF)を搭載したカメラが発売された日に由来します。
カメラの原点は約180年前、
35mmサイズのカメラが登場したのが約100年前、AF機能が搭載されて約40年と長い歴史で様々な進化を遂げました。
これからも、我々の想像を超えていく様な進化があるかと思います。
今回はそんなカメラの日にちなんで各メーカーのフラッグシップ機ともいえる一台をご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは「Nikon Z9」です
今回はNikon Z9とNIKKOR Z 400mm F4.5を組わせて動物園で撮影を行いました。
Z9は多くの方に衝撃を与えた名機と言っても過言ではないと思っています。
ブラックアウトフリー、電子シャッターのみ、連写最大120コマ、9種類の被写体自動検知などなど魅力的な機能が惜しみなく搭載されています。
筆者も初めてブラックアウトフリーで秒20コマで連写した時は非常に驚きました。
またメカシャッターを無くし、電子シャッターのみ。これにより、メカシャッターによるブレがなくなることや、シャッター可動部の故障リスクなどが減少します。
9つの被写体認識では、今回の被写体である動物に対しても、しっかりと被写体認識してくれました。ただ動物の種類によってはその制度が落ちる場合もありました。
それでは作例をご覧ください。
動物園のアイドル的存在で大人気のサーバルを撮ってきました。
以前、Z9以外のNikonのカメラでもサーバルの撮影をした際はエリア内を縦横無尽に動き回るサーバルに苦戦したのを覚えていますが、今回はAFのスピード、精度ともに全く別物のZ9。サクサク撮影することができました。流石フラッグシップ機だなと実感しました。
次は猛禽類たちのエリアへ
4571万画素という高画素を活かした、高いクロップ耐性も魅力だと感じました。一枚目がFXサイズで撮影した写真、二枚目が等倍付近までクロップしたものです。
猛禽類の羽毛がしっかりと捉えられ、羽根の質感、重なりなど細かいところまでよく描写してくれています。合焦部分が非常にシャープで拡大しても荒れることなくしっかりと写し出してくれています。
こちらは動物AFを使用して撮った一枚です。猛禽類の瞳にしっかりとピントがあっています。
鳥類以外の動物でも動物AFはしっかりと機能します。こちらはトラを撮影した一枚。こちらもしっかりとトラの瞳を捉えています。
こちらの写真も等倍付近まで拡大してみました。目の付近の毛の流れ方はもちろん、その硬さまで伝わってきます。
動物園の限られたスペース内での撮影ではありますが、動物を認識し追ってくれるAF性能は非常に良いと感じました。
また煽りや俯瞰構図であっても4軸チルトを使用すことで無理な姿勢をとることなく撮影ができるという点も非常に助かりました。
筆者がZ8ではなくZ9を選んだ理由は、縦構図をよく使う、バッテリー持ちがいいという理由はもちろんありますが、一度はフラッグシップ機を使ってみたいという憧れに近い部分が大きいです。Z9よりはコンパクトでほとんどの性能を受け継いでいるZ8も非常に魅力的なカメラですが、フラッグシップ機ならではの魅力をZ9では感じることができます。
ご覧の皆様も一度フラッグシップ機を手にしてみてはいかがでしょうか。
・・・
これからも新しい機能を備えたカメラが続々と登場してくることでしょう。
しかし今回ご紹介したフラッグシップ機は、時代を代表する銘機として色褪せることなく輝き続けます。
マップカメラではそんな銘機たちを多数取り揃えております。
実際にお手に取って試されるも良し、今回のものを含めご用意した様々なブログや作例をご参考にされるも良し。
この機会に是非マップカメラをご利用いただき、お客様にとって最高の相棒を見つけ出してください。
CanonのEOSを使い続けてかれこれ13年ほどになります。
父がNikon党の為、じゃあ私はCanonで始めよう…と言ったあまのじゃくから始まった私のカメラライフは、EOSの謳い文句でもある「快速・快適・高画質」に支えられ十分すぎるほどのものでした。
しかしその裏で、私はいつも気になっていました。
「Nikonのカメラやレンズはどうなんだろう」と…。
実際強力なライバルであることは間違いなく、車に例えるとランサーエボリューションとインプレッサのような関係。
お互いに追い付け追い越せと切磋琢磨しあうライバル同士、いつの時代も熾烈なるシェア争い/性能争いを繰り広げてきたわけです。
そうしてF,D,Zと続いてきたNikonの商品には魅力的なカメラやレンズが沢山あったわけですが、何となく「Nikon使ってみたい」と言ったら負けな気がして、いつの日も手を出せずにいました。
今思うと、つまらない意地を張っていたわけです…。
そんなある日、ひょんなことからZ6ⅡとNIKKOR Z 40mm F2の組み合わせで夜の撮影に出る機会がありました。
高感度に強いことと、軽いこと。この2つの条件で選んだ機材でした。
ISO:4000 f:2 SS:1/5
ファーストカットがこちらです。
撮影場所は深夜の駐車場の為、殆ど真っ暗。ピントを合わせた時計はもはや肉眼でもほぼ見えません。
しかしながらAF補助光を軽く瞬かせたZ6Ⅱは瞬時に合焦。
「やる!」と驚きましたが、凄いのはここからでした。
滑らかなボケ味とシャープネスに舌を巻いていたところ、アフタービューの撮影設定を見ているとISO4000の文字が見えます。
ISO4000?あれ400に設定しなかったっけ。うそでしょノイズほぼ見当たらないんだがいやいやおちつけ等倍で確認すればきっとカラーノイズが。
ないや…。
普段使用しているCanonのEOSでは、輝度ノイズ(細かいブツブツ)よりカラーノイズ(赤・青・緑の点々)が目立つのですが、Zはカラーノイズがほぼ確認できません。
これは裏面照射CMOSを搭載しているおかげか、もしくは配線に電気抵抗値の低い銅素材を採用したのが効いているのか…。
多分、その両方でしょう。カラーノイズが無いおかげで、非常にクリーンな高感度画質です。
かの有名なドイツのカメラメーカー、ライカの高感度ノイズによく似ています。
そしてこのせいで、後程ISOを下げる事を忘れ続けてしまいました。
ISO:4000 f:2 SS:1/400
引き続き、ISO4000のカットです。
驚くほどノイズが少ないのですが、それだけではありません。ピントを合わせた場所は非常にシャープです!
パンケーキレンズのような薄さを誇るZ40mm、ネットの前評判で「よく写る」という事は知っていましたが、正直「パンケーキにしては」という接頭語が付くものだと思っていました。
しかしそれは大きな間違いで、元データでは配管パイプの表面に巻かれたアルミホイルの質感まで写っています。更にこの立体感。ちょっと鳥肌ものです。
ピクセル等倍の切り出しはこちら。
(後編集は全くしていません。撮って出しのjpegです)
画像周辺部でさえこの写り。しかも絞り開放。
Zレンズの凄さを、身をもって感じた瞬間でした。
ISO:4000 f:2 SS:1/1250
相変わらずISO4000で撮り続けています…。
しかしこの感度でも原色系の色が濁らず、ヌケが良いというのは筆舌に尽くしがたいことです。
元データではこちらを見ているガードマンの顔まで判別できます。
ISO:4000 f:2 SS:1/1600
帰宅後写真を見返している時に気がついたのですが、オートホワイトバランスの精度が非常に高く、白を誠なる白にしてくれます。
この凄さ、普段他メーカーを使っている方ならわかって頂けるはず。
ミックス光の下で、こんなに白が白くなる事など、普通はありえません。
ISO:4000 f:2 SS:1/125
なんと精度が高いAWBなのでしょうか。AIでも内蔵しているのかと疑ってしまいます。
しかし内蔵しているのはAIにあらず。3種類のAWBです。
A0 白を優先する
A1 雰囲気を残す
A2 電球色を残す
それぞれ明確な役割がありますが、今回の記事は全てA0 白を優先するで撮影しています。
ニコンのホームページに
[A0]は、複雑な光源のスポーツ会場でも白いユニフォームを忠実に白く再現。
と記載されている通りの実力を見せつけてくれました。
私はひそかに、このAWBを漂白剤と呼ぶことに決めました。
ISO:4000 f:2 SS:1/60
無機物をソリッドに描ける事は解りました。では自然物はどうでしょうか。
こちらもアメイジング!
どこまでもしっかりとした色再現で、植物の緑が持つ微妙なニュアンスを正確無比に再現しています。
更にこのボケ味!
二線ボケ確認用の被写体としてこれほど適したものもないほどですが、まるでとろける様にスムーズなボケ味です。
Zレンズは格が違う。これでプラマウントレンズだなんて、S-Lineレンズは、どうなってしまうんだ…!?
ISO:4000 f:2 SS:1/13
驚きはレンズだけに留まりません。
左上の青い光、これほど彩度の高い光の滲みにさえ、バンディングノイズ(※グラデーションの部分に出る、縞々のトーンジャンプの事)が出ないなんて…。
この高画質は、ボディとレンズ両方の力が合わさってなせる技だと痛感します。
三日月の表面の質感も見事です。
ISO:4000 f:2 SS:1/13
手を伸ばせば触れられそうなほどの立体感。
背景から被写体が切り離され、別レイヤーになったかのような浮き上がり方、そしてやさしいボケ…。
この日の素晴らしい撮影体験を経て、何故ニコンのミラーレスカメラが「Z」という名前になったのかが私なりに分かった気がしました。
アルファベット最後の文字、Z。これ以上ないほど画質が良いから、Z。最上だから、Z。
後日この話を知人にしたところ、
「え、知らなかったの?もともとそういう意味だから」と言われてしまいました。
なかなかに恥ずかしい思いをしてしまいましたが、名前の由来を知らない「いちCanonユーザー」がそう思ったと言う所にフォーカスすることにしましょう…。
ノイズレスな画、透明感のあるヌケの良さ、立体感のある描写。
これがNikonの実力なんだと、体験を伴って実感できました。
羨ましいと、そう心底感じた一日でした。
【11/30はカメラの日】~フラッグシップ機「GFX 100II」を語る~
11/30はカメラの日です。『Konica C35 AF ジャスピンコニカ』という世界初のオートフォーカス(AF)を搭載したカメラが発売された日に由来します。
カメラの原点は約180年前、
35mmサイズのカメラが登場したのが約100年前、AF機能が搭載されて約40年と長い歴史で様々な進化を遂げました。
これからも、我々の想像を超えていく様な進化があるかと思います。
今回はそんなカメラの日にちなんで各メーカーのフラッグシップ機ともいえる一台をご紹介してまいります。
今回ご紹介するのは「FUJIFILM GFX 100II」です
GFX100の後継機種にあたり、素晴らしい進化を遂げたカメラです。
新開発されたセンサーは1億200万画素でGFX 102MP CMOS II HS」とX-Processor 5を採用したことによってAFのスピードや連写性能がフルサイズミラーレスカメラ並みになっています。
中判のカメラは風景やポートレート等一枚一枚丁寧に撮っていくイメージがありますが、GFX100IIならスポーツなども撮影が可能であり、中判ミラーレスのイメージを変える一台と言えるでしょう。
もはや活躍できないシーンはありません。
また、フィルムシミュレーションには諧調が非常に豊かで目で見たままに近い色表現が特徴の「REALA ACE」が新たに搭載されました。
一枚目がREALA ACEで二枚目がクラシッククロームです。
かなり色味に違いがあるのがお分かりいただけると思います。
空の色が脚色され過ぎないので非常に爽やかな印象を持つフィルムシミュレーションだと感じました。
クラシックネガの色味も最高ですが、もう少しナチュラルな色味が好きな方にはおすすめです。
さて、使用した機材ですが、今回はGFX100IIとGF100-200mm F5.6 R LM OISの組み合わせで撮影をしてきました。
こちらは散策中に目にした、杉林の中にポツンといた銀杏の木を撮影したものです。
ようやく紅葉してきました。
かなり遠くにあったのですが、上手く望遠で切りとる事が出来ました。
望遠端で撮影していますが、ここで感動したのが新開発されたボディ内手振れ補正です。
なんとGFX 100IIはFUJIFILMのカメラで最大となる5軸8.0段の防振性能を持っています。
レリーズボタンを半押ししたとたんにピタッと画面の揺れが止まり、まるで撮影済みの写真をプレビューしているかのようでした。
今年もすでに冬を迎え気温が下がってきましたが綺麗な花を見ると寒さもどこかへ飛んでいきます。
撮って出しの色味でこの雰囲気を出してくれるとFUJIFILMのカメラから離れられなくなってしまいます。
フラッグシップ機とはいえシーンを問わず使いたくなる気軽さ、写りの暖かさを感じました。
筆者は普段物撮りというものをあまりしないのですが、今回は備前焼の器を撮影する機会に恵まれましたので挑戦してみることにしました。
こちらは徳利とお猪口のセット。
F値は8まで絞って撮影をしました。
長い時間をかけて登り窯で焼かれたその表面は灰で覆われ、灰が溶けて硬化し美しい表情に変わっていきます。
表面は火のあたり方によって色や肌触りが異なります。
ツルツルしている部分もあれば、ゴツゴツ、ザラザラしている部分も。
その質感が忠実に再現されていて今にも手に取れそうなリアリティーを感じます。
このような作品は色の再現性が非常に重要となってきます。
撮影者が求める色味は一度捨て去り、見たままの作品の雰囲気を再現しなくてはいけません。
その点GFX100IIで撮影したのは正解だったと思います。
表面の質感や微妙な陰影はフルサイズセンサーで表現するのとは異なった落ち着きが感じられます。
GFX100IIに限ったことではありませんが、GFXにはアスペクト比を65:24という珍しい比率にして撮影することができます。
この65:24というアスペクト比は35mmフィルムを二枚分使ってパノラマ撮影することのできるTXシリーズのアスペクト比からきています。
この比率を用いるだけで一気に非日常的な雰囲気のある写真が撮れます。
言わずもがな、遠景写真にはGFXが最適だと思います。
どんなに拡大してもGFXは見事に風景を隅々まで写しきっています。
我々の目で見る景色とは一味違いました。
・・・
これからも新しい機能を備えたカメラが続々と登場してくることでしょう。
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【RICOH】GR IIIと秋散策
カレンダーでは秋の終わり11月下旬。散歩がてら少し遠出をしようと代々木まで足を延ばしてみます。
そして散歩なら身軽で行きたいと思い、散歩のお供はコンパクトで使いやすいGR IIIを選びました。
平日の朝10時。人が少ないと予想していましたが家族連れやジョギング中の方、ベンチに座るご老人、
観光に来たらしき外国の方がちらほら見受けられました。
緑の葉をつけた木、紅葉を迎えた木、葉が落ちた木と木々のグラデーションが綺麗です。
GR IIIはプログラムモードでも十分な写真を撮ることができますのでカメラ初心者の方も安心して使えます。
もちろんマニュアルや絞り優先での撮影もまた違った良い写真が撮れます。<上>マニュアル <下>絞り優先
また、イメージコントロールの設定を変えればモノトーン調の一風変わった写真も撮れて楽しい。
花壇や紅葉を眺めながら外周をぐるっと回るとあっという間に1周してしまいました。
天気も良く、うっすらと汗をかいて良い運動にもなった今回の秋散策。
今回選んだGR IIIはコンパクトなサイズ感でで2時間ほど持ちながら歩いても重さは感じず散歩のお供にピッタリでした。
カメラ界において長い歴史を持ち、愛されているCanon。
1987年3月に発売された「EOS 650」が「EOS SYSTEM」の初号機となります。
それからカメラには一眼レフシステムの開発コード「Electro Optical System」を略した「EOS」が刻まれました。
2018年には、新たにRFマウントを採用したミラーレスシステム「EOS R SYSTEM」が誕生し、今年で5周年となります。
また、WINTERキャッシュバックキャンペーンを行うなど盛り上がりを見せています。
そこで今回は「EOSを楽しもう」と、数ある中からオススメのボディをピックアップ。
このブログを通して、ピッタリな一台を見つけていただけると幸いです。
~R100/R50/R10を比較~
2022年から2023年にCanonから発売されたAPS-Cミラーレスの3機種、「EOS R100」「EOS R50」「EOS R10」。
よくこの3機種を比較される方が多いですが、区別がつかないほど大きさも形も似ています。
そこで今回は、こちらの3機種をご紹介いたします。
シンプルさが心地よいEOS R100
カメラの必要な要素を最小・軽量ボディに詰め込んだ一台。
3機種のなかで最も軽く、本体(バッテリー、メモリーカードを含む)約356g
ボタンの配置もシンプルで、常に持ち歩きたいという方には負担なく持ち運びできるのが特徴です。
また、デュアルピクセルCMOS AFが搭載されていて、全有効画素がオートフォーカスと撮像の両方を行うことで、幅広い測距エリアを可能とします。
そしてよくお問い合わせがあるのが、「動画」についてです。
被写体の繊細な動きをくっきりと表現する4K動画も撮ることができます。
また、動画を編集するのが苦手な方や手軽に始めたい方におすすめなのが「プラスムービーオート」です。
静止画の撮影とともに、撮影直前の約2~4秒のシーンを動画として記録し、1日をまとめたダイジェスト動画を自動で作成します。
とても便利かつオシャレに動画を作ることができるのでぜひ使ってほしい機能の一つです。
残念ながら、モニターは動かないのですが、非常にシンプルで無駄がない「R100」は、お値段もお手頃のため初めてカメラを持つ方におすすめです。
なにげない日常をEOS R50で
先ほどご紹介したR100と比べると撮りたいものを一瞬でフォーカスする機能が優れていて、
人物の瞳・顔・頭部・胴体から犬・猫・鳥の動体検出。さらにモータースポーツカー・バイクまでピントを合わせてくれます。
※被写体によっては動物検出できないことがあります。
また、犬、猫、鳥ではない被写体に対して動物と検出する場合もあります。
被写体によっては乗り物検出できない場合があります。
モータースポーツの車とバイクではない被写体に対して乗り物と検出する場合もあります。
動きものには、ある程度の連写性能も必要です。
電子シャッター使用時、最高約15コマ/電子先幕使用時、最高約12コマとベストな瞬間を逃しません。
また、常用ISO感度も約100-32000のため、暗いシーンでもノイズが少ない仕上がりになります。
R100はモニターが動かないタイプでしたが、R50はバリアングルモニターです。アングルの自由度が高くなります。
手のひらに収まるサイズでありながら機能は本格的な一台です。
想像以上のEOS R10
R100・R50と違い、8方向のキーで瞬時にAFフレームを合わせることができるマルチコントローラーがついているのが特徴です。
また、メカシャッター・電子先幕・電子シャッターと3つのシャッター方式を選ぶことができます。
静かなシーンでは、電子シャッターに。動きものにはメカシャッターに。必要に応じて変えることができます。
そして、鳥などいつ動くかわからない動物の飛ぶ瞬間を逃したくないという方におすすめの機能がR10には搭載されています。
RAWバーストモードというもので、ピントを合わせ続けながら最高約30コマで高速連写ができ、シャッターボタンを全押しした瞬間の約0.5秒前からのプリ撮影も可能です。
AFとMFの変更は、このスイッチで素早く変えることができます。
R10は他の機種に比べるとボタンやダイヤルの数が多いです。その分操作性が自由なのがポイントです。
手に取ってすぐに感じる上位機種に劣らない、想像以上の一台です。
【Nikon】Z6II 24-70 レンズキット と向かう秋の公園
12月も間近だというのに汗ばむ陽気もあれば翌日には10度近く気温が下がったりと体調管理に気を遣う日々が続いています。
とある休日、天気も良く気持ちのいい陽気だったので朝から用事を終わらせ、昼から撮影に出かけました。
カバンにつめたカメラは「Nikon Z6II」、レンズはキットレンズでもある「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」です。発売から3年目となるZ6II はオールラウンダーなフルサイズミラーレス機として写真も動画もこなせるモデル。レンズも広角から中望遠の扱いやすい焦点距離でどちらも万能といった組み合わせです。
あまり見かけない街路樹が続く道は大きな公園へつながっていて、犬の散歩やランニング中の人、休日にはピクニックが目的なのか家族連れもよく見かけます。左側から差し込む太陽の光。特徴的な細めの葉に当たる様子が綺麗でした。
公園にはいくつか入口がありますが、そのうちの1つはすぐ横に線路があります。少し見下ろすような位置を走る電車は大学生の頃に通学で利用していたなと懐かしく思いました。架線を背景に手前の植物にピントを合わせましたが、細い葉先まで精細な描写です。
画像を選んでいてこの日は強風だったと思い出した1枚。風に煽られる花を写し止めています。ちょうどシャッターを切った瞬間に手前を横切った花が前ボケとなり、画面が華やかになりました。
この付近はハーブ園でもあるので植物の種類も多く、蜜を求めてか蝶、ハチ、ホウジャク、トンボなど虫の姿もありました。
ふと目に入ってきた鮮やかな赤い実、何気なくレンズを向けてピントを合わせると木漏れ日が一気に玉ボケとなりました。光を浴びて艶々の赤く丸い木の実と背景も合わさってイルミネーションのような雰囲気です。
背丈の低い植物はモニターをうまく活用してほとんどしゃがむことなく撮影しました。花びら部分など解像感もありつつ日陰だったからか大きなボケ味と相まってふんわりとしています。
出発が遅かったからか冬の日が落ちるのは早く、早くも日が傾いてきました。何度も訪れている公園なのに薄暗い小道には入ったことがなかったことに気付き、傾いた日でいつもより明るく感じたので入ってみます。
落ち葉が降り積もる中に切り株と小さな芽生えを発見。真夏は湿気や虫が多そうなのでこれからの季節なら寄り道するのにちょうどよさそうです。
陽が落ちてから気温も下がり空腹も感じてきたので帰宅することに。来た道を戻れば入口付近に薄い桃色の花を見つけました。来た時に気付いていれば青空を背景に撮れたと思いますが、薄暮を背景にするのもいいものです。
大きなグリップは指がかりよくキットレンズくらいならハンドストラップで片手持ちでもあまり疲れることはありませんでした。何気ない被写体でもレンズを向けてピントを合わせるだけでハッとする描写も多く、撮っていて本当に楽しい組み合わせです。
【SONY】FE 100mm F2.8 STF GM OSSのボケ味は如何に?
SONYSONY G Master/G lensα7S IIIα9III 120コマ/秒対応単焦点を楽しむ秋、色撮りどり
秋も深まりそろそろ東京都内でも紅葉が楽しめそうな時期になって参りました。
しかしながら見頃を迎えるにはもう少し時間がかかる模様。
今回は下見も兼ねて都内の庭園に撮影へ赴きました。
ボディはα7SIII、レンズはFE 100mm F2.8 STF GM OSSです。それではご覧ください。
ソニーから発売しているレンズの中でも、やや特殊レンズよりなSTFの銘が入った本レンズ。
STFとは「スムース・トランス・フォーカス」のそれぞれの頭文字を取った単語で、「アポダイゼーションフィルタ」という中心部から周辺部にかけてなだらかに光の透過量が減少する特殊フィルタが搭載されたレンズとなっています。
このフィルタを介する事で、とろけるようなボケ味を実現する事が出来るというのが本レンズのすごいところ。
ピントは面で合焦しますので、その前後にボケが広がるわけですが、レンズの特性やそのボケとなる前景や背景によっては
二線ボケというあまり見栄えの良くないボケになってしまう事があります。
また、玉ボケが発生した場合にそのボケの輪郭がハッキリしてボケが騒がしくなってしまったりする事もあります。
特に枝葉が入り組んでいる前景、背景は綺麗にボケさせる事が難しいように感じますが、STFならばこの通り。
また、最短撮影距離57cmとクオーターマクロに相当する撮影倍率0.25倍までの接写に対応しています。
近接撮影でも描写が乱れる事がないのはGMasterシリーズならでは。
なお、本レンズでは先に紹介した「アポダイゼーションフィルタ」というフィルターの効果により、絞り開放でありながら2段程絞り込まれたような光量となっています。
そのためF2.8が開放となりますが、実際の透過光量を示す「T値」も記載がありそちらは絞り開放の状態でもT5.6となります。
この暗くなってしまう要素については避けることが出来ないため、ある程度シャッタースピードを稼ぎつつ撮影をしようとした場合、必然的にISO感度を上げざるを得ません。
そのため今回はα7SIIIとセットで使用をしていますが、静物の撮影であればレンズ側の手振れ補正を頼り、シャッタースピードを下げる事でISOの上昇を防ぐ事が出来ます。
2023年現在で言えば、様々なメーカーから似たようなレンズがリリースされていますが、特殊な光学系をしている関係で以前はオートフォーカス化が困難と言われていたレンズです。
このレンズの前身とも言えるMINOLTAが作った135mm F2.8[T4.5] STF(後にソニーブランドに切り替わる)はマニュアルフォーカス専用レンズでしたが、
本レンズではもちろんオートフォーカス化を果たしています。比較的ゆっくりと動く被写体ではあるため本領は発揮してないかと思いますが、AFはキチンと追従してくれました。
ピント面の立ち上がりはもちろんの事、前景となる植物が綺麗にボケている事で被写体との距離感の演出が違和感なく出来たと感じる一枚です。
重なる落ち葉にスポットライトの様に木漏れ日がアクセントを加えてくれます。
ボケの連続性も見てみたかったのでやや斜めから狙ってピントを置いていますが、一般的なレンズのボケを見慣れていると逆に不自然に感じてしまうほど本当になだらかにゆったりとボケていきます。
苔むした木の裾に侘び寂びを感じてしまい思わず一枚。フォーカスした部分はキリっと立ち上がり、その前後は美しくデフォーカスしていく。
撮影者にとってはある意味イメージ通りというか当たり前であって欲しい事ではあるのですが、現実は二律背反した要素で撮影者はレンズの特性を加味して、
構図を変えてみたり絞りを動かしたりする事で折衷案を見つけ出し、どこか構図に妥協している事があるのではないでしょうか。
そんな2つの要素を高次元でまとめ上げているFE 100mm F2.8 STF GM OSSは、ある意味撮影者に自由な構図をもたらす1本なのかもしれません。
今回はこの辺りで。
秋も深まる11月頭。
毎年楽しみにしているとある蚤の市へ出かけてまいりました。
使用機材は『Nikon Z30+SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DN』です。
蚤の市とは、使わなくなった物や手づくりの品・アンティーク品・ヴィンテージ品など、さまざまなものが集結して販売される期間限定のマーケットのことです。
日本で馴染みがあるのは骨董市やフリーマーケットに近しいものになります。
古今東西のアンティークや北欧雑貨や花々、心躍らせるものばかりです。
このカメラを選んだ一番の理由は小型軽量です。
蚤の市はかなりの人で賑わうため大きいカメラは構えられません。
また、今回は棚を買うと意気込んでいたので荷物にならないものを選びました。
Z30はZシリーズのなかで最小・最軽量を誇る約405g。
SIGMA 56mmF1.4DCは約295gと、合わせても約700gととても軽くコンパクトで首から下げていても苦になりません。
持ちやすいグリップ感と、ファインダーをなくしたフラットな見た目もかわいくてお気に入りです。
会場へ足を踏み入れれば見写りするものばかり
少し離れでスナップを撮ったり、商品に近付いて物撮りもできる万能なレンズ。
レンズの最短撮影距離50cm、物色しながら写真を撮るにはちょうどいい距離感です。
35mm判換算でおよそ85mmになり、人が多い場所でできるだけ人を入れない写真を撮るにはうってつけの中望遠レンズ。
開放で撮ればきれいなボケを演出し、絞れば銅や鉄の色合いまでしっかり映しとってくれます。
バリアングル式画像モニターとタッチシャッターを使用すれば人混みの中しゃがんだりせずにモノと同じ目線で写真を撮ることも可能です。
撮って出しでこの色合い。シグマの丸ボケとあいまってモノの美しさが際立ちます。
また下の写真。しっかりと瞳AF が認識しました。
人物、犬、猫の顔や瞳を検出する瞳AFの反応の良さも垣間見えます。
私の欲しいを叶えてくれるカメラ。
休日は好きなところへ、好きなカメラと出かけてみてはいかがでしょうか?