新品デジカメ3月ランキング |
1位 |
Nikon |
Z fc |
ミラーレス一眼カメラ |
2位 |
Canon |
EOS R6 Mark II |
ミラーレス一眼カメラ |
3位 |
FUJIFILM |
X-S10 |
ミラーレス一眼カメラ |
4位 |
Nikon |
Z9 |
ミラーレス一眼カメラ |
5位 |
FUJIFILM |
X-T5 |
ミラーレス一眼カメラ |
6位 |
Panasonic |
LUMIX S5II |
ミラーレス一眼カメラ |
7位 |
SONY |
α7IV |
ミラーレス一眼カメラ |
8位 |
SONY |
α7RV |
ミラーレス一眼カメラ |
9位 |
FUJIFILM |
X-H2 |
ミラーレス一眼カメラ |
10位 |
Nikon |
Z6II |
ミラーレス一眼カメラ |
2023年3月のランキングは、『Nikon Z fc』が1位獲得。2021年8月に1位を獲得して以来、なんと1年7ヶ月ぶりに2度目の栄冠に輝きました。
なぜこんな現象が起こったのか、ご存知の方も多いことでしょう。それまでシルバーモデルのみのラインナップだったところに、3月3日待望のブラックモデルが発売されました。今回Z fcの販売総数の実に9割以上がブラックモデルという結果に。いかに待ち望まれていたかがうかがい知れます。
2021年7月23日、往年のフィルム一眼レフカメラFM2を彷彿とさせるデザインを身に纏って登場したZ fc シルバーモデル。
DXフォーマット2088万画素CMOSセンサーを搭載し、Nikon Zシリーズのエントリーモデルに位置する機体。CM等の影響もあり、初めて一眼カメラを手にする初心者の方やレトロなフィルムカメラを愛する若い世代からの評価を得ることに成功しました。
しかしそれと同等あるいはそれ以上に受けたのが、FM2をはじめとするフィルム一眼レフカメラを発売当時現役で使っていた中高年世代。かつてのカメラ小僧からの問い合わせ・予約がなんと多かったことか、ちょっとしたブームを巻き起こしました。
発売月の2021年7月のランキングでは、残念ながら当時好調のCanon EOS R6に僅差で首位を譲ったものの、翌8月には堂々1位を獲得しました。しかし、その人気にメーカーの供給が追い付かず品薄状態になり、翌月9月には14位まで大きく下落、10月は2位に復活など、非常に上がり下がりの大きなカメラでした。
そうこうするうちにブームも落ち着いてしまい、2022年5月に9位にランクインしたのを最後にランキングから名を消していました。
それが今回ブラックモデルの登場により復活、それも他の人気機種を抑えて堂々の1位返り咲きですから驚きです。
シルバーモデル発売時と同様の購買層に加え、今回はなんとシルバーモデルから買い替えの方も結構いらっしゃるようです。中身的には全く同じ、それも1年半ほど前に登場したカメラであることを考えると、カメラの人気がただ性能・機能だけで決まるものではないことが分かります。メーカーは勿論、我々販売スタッフにも大いに勉強になる事象です。
ランキング2位は『Canon EOS R6 Mark II』。思わぬ伏兵の登場で2ヶ月連続2位に甘んじていますが、高い人気を維持しています。
供給も安定し、虎視眈々と首位奪還を狙っている状況です。
3位には、前回ランク外に落ちていた『FUJIFILM X-S10』が入りました。
とはいえ、いまだ供給不足は続き、相変わらずの「お取り寄せ」状態に。まとまった入荷があっても、全てそのままご予約されていたお客様の手に渡るだけで、お待ちの方が解消されるにはまだ時間が必要なようです。
全く同様のことが、5位『X-T5』にも起こっています。こちらは発売からまだ4ヶ月ほど、お問い合わせの多さから見ても、EOS R6 Mark IIなどと激しいつばぜり合いを行っていてもいいはずなのですが…
やはり2ヶ月ほどランキングから姿を消していたX-H2が9位に入るなど一見好調そうなFUJIFILMですが、お客様の声を直接受ける我々スタッフにしてみると何とも歯がゆい限りです。
新年度、新たなユーザーの獲得も見込まれるところですが、今のままではその期待に応えられるのかとても不安です。
順位を戻します。4位に『Nikon Z9』。
こちらはすっかり供給が安定した感があり、安心して語ることができます。
2022年10月以降、2位、3位、6位、3位、3位、そして今回の4位と、ランキングのそれも上位に留まり続けています。
発売から1年が経過した60万円以上もするフラッグシップ機が毎月上位で売れ続けるというのは、大変驚くべきことです。
Z9がそれだけ高いポテンシャルを持ったカメラだということが言えるのは勿論ですが、その高機能を必要とするプロやハイアマチュアのカメラマンがこんなにも多くマップカメラを利用して下さっているのだということも改めて感じさせていただきました。
前回圧倒的な強さで初登場1位を果たした『Panasonic LUMIX S5II』が、今回は6位にランクダウン。
正直なところ、前回あまりにも売れすぎてしまったように感じます。購入を考えていた方には、ある程度行き渡ってしまった模様。
ラインナップの中でも特にお得感が強く、一時「お取り寄せ」状態に陥ってしまったダブルレンズキットも十分な入荷があり品薄を解消しています。
売れ筋はやはりこのダブルレンズキットで、ボディ単体や標準ズームレンズキットの販売数をはるかに上回り、総販売数の大半を占めている状況です。
6月下旬により高い動画撮影性能を備えたLUMIX S5IIXの発売を控えていることも、LUMIX S5IIの勢いを弱める原因となっているのではと思ったのですが、店頭ではまだそれほどLUMIX S5IIXに対するお問い合わせは多くないとのこと。どのような住み分けがなされるのかも注目していきたいところです。
7位に『α7IV』、8位『α7RV』とSONY勢が続きました。
α7IVは2月24日から始まったメーカーのキャッシュバックキャンペーンの真っ最中でした。(5月8日まで)
通常なら新品と中古の価格差が小さくなり、もっと新品の購入が増えたと予想されます。しかしマップカメラでも中古商品の決算セールが開催され、かなりのお値引きが入ったため、中古の方を選ばれる方が多かったようです。
キャッシュバックキャンペーンの対象外であるα7RV、前回までで述べてきたように欲しいと思われていた方の手には既に行き渡っているようです。ここから先、販売数を伸ばすのはなかなか難しいか。
さらにSONYの場合、他メーカーに比べかなり不利なことがあります。
国内製品のカメラボディは、メニュー画面の言語表記が日本語のみとなります。他メーカーのように英語を始めとする外国語への切り替えが出来ないので、最近目立って増えてきた外国人観光客のお客様もボディの購入を諦めてしまうケースがほとんど。他メーカーが外国からのお客様の購入により販売数を伸ばすのに対し苦しい戦況を強いられています。
10位に『Nikon Z6II』。こちらもメーカーのキャッシュバックキャンペーンが3月10日から始まり、販売数を伸ばしています。こちらのキャンペーンは4月17日までですので、ご検討中の方はお早めに。
最後に惜しくもランク外だったカメラの話題を。
11位『EOS R7』、12位『EOS R50』、13位『EOS R10』とCanonのAPS-Cサイズセンサー搭載モデルが3機種、それもかなりの僅差で仲良く並びました。
この中でEOS R50は、3月17日発売の新製品。一眼レフ機EOS Kissシリーズのデザインやコンセプトを受け継いだ入門モデルで、センサーや画像処理エンジンは上位モデルEOS R10と同等ながら、より小型軽量化を実現しています。価格も10万円前後とEOS R10よりも抑えた価格に。店頭でもEOS R10とEOS R50のどちらを購入するか迷われる方も多かったとのこと。
この春カメラを始めてみようかなとお考えの方もいかがでしょうか。
中古デジカメ3月ランキング |
1位 |
SONY |
α6400 |
ミラーレス一眼カメラ |
2位 |
FUJIFILM |
X-S10 |
ミラーレス一眼カメラ |
3位 |
SONY |
α7C |
ミラーレス一眼カメラ |
4位 |
FUJIFILM |
X-T4 |
ミラーレス一眼カメラ |
5位 |
SONY |
α7IV |
ミラーレス一眼カメラ |
6位 |
SONY |
α7III |
ミラーレス一眼カメラ |
7位 |
Canon |
EOS 5D Mark IV |
デジタル一眼レフカメラ |
8位 |
Canon |
EOS R |
ミラーレス一眼カメラ |
9位 |
RICOH |
GR III |
コンパクトデジタルカメラ |
9位 |
Canon |
EOS R6 |
ミラーレス一眼カメラ |
9位 |
FUJIFILM |
X-T3 |
ミラーレス一眼カメラ |
1位は『SONY α6400』でした。過去に遡って調べてみましたが、α6400が中古ランキングで1位を獲得したのは、なんと今回が初めてでした。
これには正直、店舗スタッフも「?」。店頭ではそこまで多く売れたという印象はないそうです。ネットでの販売が大半を占めたか。
中古在庫が現在大変豊富にあるうえ、年度末の決算セールでかなりのお値引きがあったことが大きな要因の1つと考えられます。
また、現行モデルで性能的にも問題なし。小型軽量ボディは、SONYユーザーのサブ機にピッタリですし、手軽な動画撮影機としても十分な機能を備えています。
これから本格的にカメラを始めようとされる方にとっても、価格面・サイズ感どちらも大変魅力的なモデル。
逆になんで今まで1位を獲らなかったのでしょうか、不思議に思えてきました。
2位に『FUJIFILM X-S10』、新品部門の3位と合わせダブルで上位獲得です。発売から2年以上経過していますが依然高い人気を誇っています。
新品の供給不足により、やむなく中古を選択する方も多い状況が続いているのは以前から述べています。
しかし、その中古の方も需要が高すぎて入荷するとすぐに売れてしまうという状況になっています。
メーカーからの供給が潤沢であったら、新品・中古それぞれでランキングの様相が大きく変わっていたことでしょう。
3位には『SONY α7C』がランクイン。SONYはそのほか5位『α7IV』、6位『α7III』と合計4機種をランキングに入れてきました。
いずれもメーカーキャッシュバック対象品ですが、購入者の眼は中古の方に向かっている模様です。
次回のランキングは中古決算セールが終了した後ということになりますが、状況の変化は起こるでしょうか。
4位は『FUJIFILM X-T4』、こちらも同数9位の『X-T3』と合わせ3機種のランクイン。
X-T5の評価・人気の高さが過去モデルへの注目を呼び起こしている要因となっています。
しかし、X-S10同様X-T5も深刻な供給不足から、特にX-T4の中古在庫が以前に比べ著しく減少しているようです。
次回以降のランキングにどう影響してくるか、予測がつかなくなっています。
7位に『Canon EOS 5D Mark IV』。
はたしていつまで一眼レフ機が10位以内のランキングに名を残してくれるか、私の毎月の確認事項になっています。
Canon勢としては、そんな一眼レフ機より順位が下になってしまいました。『EOS R』が8位、『EOS R6』が同数9位。
EOS R6は前回2位からだいぶ順位を落としてしまいました。
EOS R6 Mark IIの人気を受け需要は高いのですが、このところひと月ごとに順位を上げ下げしている状況です。次回はまた上位に入るでしょうか。
今回3機種が同数9位という結果ですが、残る1機種は『RICOH GR III』。兄弟分のGR IIIxは13位でした。
どちらも相変わらず新品の供給は安定していません。
ポケットに忍ばせて持ち歩くには最適のお散歩カメラ。陽気もよくなり、ますます需要が高まることが予想されるのですが…
せっかくなので、もう一つランク外の情報を。
『Panasonic LUMIX DC-G9 PRO』が今回同数14位に。久しぶりに耳にする名前です。
前回新品部門で圧倒的1位を獲得したLUMIX S5IIの影響でしょうか。次回10位以内に入り込めるか、楽しみです。
さて、次回は2023年4月のランキング。新しい年度の始まりの月です。
生活環境も変わり、新たなスタートを切る方も多くいらっしゃることでしょう。
また、そんなフレッシュな人たちを迎い入れる環境にある方たちも。
4月は出会いの月でもあります。
これを機会に新しいカメラとの出会いも体験してみてはいかがでしょうか。
マップカメラは、貴方と新たな相棒との出会いを全面的に応援いたします!