
気温が下がり、秋の訪れを感じる日が増えてきました。
夏の強い日差しからも解放され、写欲も高まります。
今回は、そんな秋の休日に撮影に出かけた日のことを書こうと思います。
休日ということもあり、訪れた公園は朝から多くの方で賑わっていました。ランニングをする人、ペットと散歩をする人、ベンチで食事を摂る人など、誰もが思い思いに休日の朝を楽しんでいる様子です。改めて見ると、公園の楽しみ方は無限にあるように感じました。
今回の撮影のお供に選んだのは「Leica Q3 43」です。Leica Q3のボディサイズを維持しつつ、焦点距離43mmの単焦点レンズを新たに搭載したモデルとなっています。
搭載されるレンズは専用設計の「アポ・ズミクロン f2/43mm ASPH.」。ライカのアポ・ズミクロンは、卓越した描写力とアポクロマート設計による徹底的な色収差の排除で知られる最高峰のレンズです。この最高峰のレンズをQシリーズに搭載したという事実から、このカメラに対するライカの本気度が伺えます。
実際に使ってみると、その解像感に驚かされます。「開放から高画質を得られる」という謳い文句通り、細部まで鮮明に写し出すシャープな描写と、とろけるような柔らかさとグラデーションが効いた非常に美しいボケの二つの要素が調和した写りとなっています。硬く不自然なボケとは一線を画し、被写体の持つ雰囲気をしっかりと表現してくれます。
さらに、その描写を映し出すEVFとモニターの美しさにも驚きました。576万ドットのEVFは、実際の撮影画像と遜色のない表示を、120FPSのフレームレートでより自然な見え方で提供してくれます。これにより、違和感なく撮影に没頭できました。
マクロモードを使い、生き物をクローズアップ撮影してみました。
一枚目のカエルはデジタルクロップとマクロモードを使用して撮影しました。模様はもちろん、肌の質感や凹凸まで詳細に描写してくれています。
二枚目の鳥は、とっさにマクロモードへ変更して撮影したものです。マニュアルでピントを合わせたため、残念ながら目にピントを合わせることはできませんでしたが、ピントが合った羽毛の部分は驚くほど精密に写し出されています。
Qシリーズの大きな特徴の一つが「マクロモード」です。歴代モデルから受け継がれている機能ではありますが、筆者にとっては非常に重要なポイントだと感じています。マクロモードに切り替えることで、最短撮影距離は26.5cmまで短縮され、被写体にグッと近付いたダイナミックな撮影が可能になります。
マクロモードへの移行は、ヘリコイドを回転させるという直感的な操作で行えます。この機構の優れている点は、EVFから目を離すことなく即座にマクロモードへ移行できるため、シャッターチャンスを逃しにくいことです。背面ボタンなどでマクロモードへ移行するカメラもありますが、直感的な操作感は個人的にとても重要だと感じています。このスムーズな移行のおかげで、小さな被写体を積極的に捉えるようになり、新たな表現にチャレンジすることができました。
今回はモノクロで撮影しましたが、Q3 43は「Leica Looks」機能により、多彩な色味を楽しむことができます。プリインストールされているCore Looksが5種類、Leica FOTOS経由でインストール可能なEssential Looksが8種類と、その選択肢の多さも魅力です。
Leica Looksに関しては特集したブログがありますので是非ご覧ください。
Q3 43を持ち運ぶことで、近所の公園が被写体があふれる場所に変わりました。6000万画素の高画素センサーを活かしたデジタルクロップにより、中望遠域の画角も問題なく撮影できます。
標準、中望遠、マクロの各レンズが持つ特徴を一台に備え、これ以上ないほどのバーサタイル性を持ったカメラだと感じました。そこにライカ独自の色味も楽しむことができる。
Q3 43はまさに「最強のお出かけカメラ」だと思います。
↓↓今回使用した機材はこちら↓↓