3月18日に発売された『Leica ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.』
ライカSLマウントのレンズラインナップの中でも手に取りやすいレンズが登場しました。
今回は『ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH.』でモノクロ撮影に行ってきました。多少明るさを調整したカットもありますが基本的には撮って出し。参考にしてみてください。
撮影環境は屋内の窓から少しばかりの光が入ってくる花壇の花です。
開放絞りで撮影すると中央の花だけに注目するようなボケが生まれましたが、今回は周辺まですっきりとした描写になったF5のほうをご紹介いたします。
左側から光が入り込んでくる床。この日は基本フラットな光だったので、こういう柔らかい光に惹かれる一日でした。
ちょっと日が射してきました。たまに顔を出しては隠れる太陽に一喜一憂する一日です。
シャキっと写してくれます。立体感もあって気持ちのいい写真です。
最短開放絞りでの撮影です。溝にはいった水の反射も良い感じです。
ライカのモノクロモードには「白黒ハイコントラスト」というモードもあるのでそちらを使用しました。
硬調な仕上がりでメリハリが出てくれました。
少し暗がりの道をあえて開放絞りで撮影。周辺の滲みがミステリアスな雰囲気を醸し出してくれます。
描写がとても繊細なレンズです。ピント面に対してかなり真面目な印象があります。枝一本一本をそれぞれにしっかりと描いてくれました。
ピントの立ち方にゾクっとします。開放絞りからしっかりと撮れる一本です。
ガラス窓の向こう側にある椅子と、これまたガラスを一枚隔てた光を撮ります。何もしなくてもこの淡いコントラストを表現できるのですから、良いレンズだと思います。
F8まで絞り込みます。ここまで絞ると周辺減光はほぼ見られません。モノクロでも空の濃淡がよく分かります。
最後に前ボケと画面奥にピントを置いた一枚を。これだけ距離があっても、ピント面はしっかりと解像されています。前ボケも被写体への視線誘導の邪魔にならないボケです。
というわけで最新のレンズでモノクロだけで撮影してきました。もともとライカの出す撮って出しの画が好きなのですがモノクロでもライカ独特の濃淡があるように感じます。現像して自分好みの世界を作るのも楽しいですが、メーカーこだわりの仕上がりを楽しむのもまた面白いものです。
「ズミクロン SL50mm F2.0 ASPH. 」はライカLマウントが気になっている方のレンズとして最高の一本だと思います。ご参考になれば幸いです。それではまたどこかで。
『LEICA SUMMICRON SL50mm F2.0 ASPH.』の記事をKasyapaで公開しております。ぜひこちらも併せてご覧ください。
同時発売の『LEICA SUMMICRON SL35mm F2.0 ASPH.』の記事をKasyapaで公開しております。良ければ併せてご覧ください。