ソニーを愛し、ソニーに愛されたいスタッフが綴る「α Like」シリーズ。
過ごしやすい気候で、新しい物事を始めるのに良いとされている秋。
今年は家で過ごす時間が長かったこともあり、新しい映画をたくさん見ています。
その合間に過去の写真を整理していると季節とリンクしてとっても懐かしい気持ちに。
以前撮った秋を感じる写真をいくつかご覧ください。
満面のもみじ。訪れた先で、色づいているものとまだ色づいていないものがあり、バリエーション豊かに秋の色を楽しめた記憶が呼び起こされます。絞りを変えながら何カットも試しましたが、奥に広がるボケ味が面白く開放の一枚をお気に入りとしました。
今回の使用機材は
・カメラ
SONY α7III
・レンズ
SIGMA Contemporary 35mm F2 DG DN
高品位な金属鏡筒とArtラインに匹敵する光学性能。シグマが打ち出した、使うほどに好きになるContemporary 単焦点の「Iシリーズ」に属する一本。愛機に装着した時のマッチ感は完璧。絞りは電子制御も可能ですが、この日はレンズ側の絞りリングの感触を味わいました。リングのクリック機構にはチタンメッキが施されていると聞きました。高い耐久性にかまけて用もないのに絞りを「カチッカチッ」と変えてしまいます。
このレンズの特徴は、被写体に一歩踏み込んだ距離で撮った時に立体感が生まれること。訪れた寺社の柵にフォーカスして、ちょっとだけ寄る。浮き上がるような描写が見て頂けますでしょうか。
お池の鯉さんたちは手を差し出すとどんどん寄ってきてくれます。ほとんどの時間をおひとり様で過ごしているせいか「人気者になれたのでは」と勘違いしてしまいました。いえ、悲しくなんてありません。写真を撮る時間というのは己との戦いという側面もあります。集中して周りが見えなくなってしまうこともしばしば。迷惑をかけないためにも一人で過ごすのです。悲しくなんてありません。
なんともこってりと影を描き出してくれるレンズです。コントラストの高い写りが好きな私にとって大好物な画作り。手軽さもうれしいContemporaryシリーズ、ですがハマってしまえば目移りできない魔性の力を秘めています。
秋風の吹き付けですっかりかじかんだ指先。ホットコーヒーで温めながら撮影した写真を確認します。子供のころは「なんで大人はこんな苦いモノを飲んでいるのだろう」と理解できずにいたコーヒーも、ある時から毎日欠かせないモノになっていました。自分が大人になった証なのかな…とポジティブに考えることにします。ちなみにブラックコーヒーには角砂糖を2個マストで入れます。甘味がコーヒーの味わいを深くしてくれるのです。苦手なわけではありません。深みなのです。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
次の「α Like」でお会いしましょう。