【マップカメラ情報】TAMRON SP AF 60mm F2 Di II LD MACROレポート

TAMRONSP AF 60mm F/2 Di II LD MACRO

SP AF 60mm F/2 Di II LD MACROは、2009年に発売されたAPS-Cサイズデジタル一眼レフ専用のマクロレンズです。35mm判換算で約90mm（ニコン、ソニー、キヤノンは約96mm）相当の中望遠レンズとしても使えます。

このレンズの魅力は、開放F値が『F2.0』である事です。開放F値2.0なら、フルサイズの同焦点距離のF2.8レンズに近い、大きなボケを得ることが出来ます。勿論、シャッタースピードを稼げるメリットもあります。また、1段絞ってF2.8、2段絞ってもF4と、同クラスの開放F値2.8のレンズより、余裕の描写性能があります。

絞り開放では、若干周辺減光がありますが、像の乱れも無く描写性能は高いです。色のヌケも良く、「明るい中望遠レンズ」として開放から安心して使って行けます。1段絞ったF2.8では、周辺減光も無くなり良好な描写となります。遠景ではF5.6まで絞れば、かなり細部の描写もしっかりしてきます。

浅い被写界深度から生まれる、空間の描写、幾重にも重なるボケの形が生み出す背景の模様など、撮る度に発見がある面白いレンズです。

作例にもありますが、絞り開放ではボケて見えなかった金網が、F4ではうっすらと見え始めるなど、F2.0の明るさを持つこのレンズなら、マクロ域以外でも被写界深度を自由にコントロールした撮影が可能です。

インナーフォーカスを採用しているので、マクロ域でもレンズ全長が伸びません。『寄れる』中望遠レンズとしても、ハンドリングの良さは抜群です。

TAMRONSP AF 60mm F/2 Di II LD MACRO 詳細

レンズ構成	10群14枚
絞り羽根枚数	7枚
最小絞り	22
最短撮影距離	0.23m
最大撮影倍率	1倍
フィルター径	55mm
最大径×長さ(mm)	73×80
質量	390g
対応マウント	キヤノン、ニコン、ソニー