Vlogをシネマチックにする簡単で大切な1つのコツ。
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本日ご紹介するMapTimesで使用した機材はこちら
SONY (ソニー) α7III ボディ ILCE-7M3
CONTAX (コンタックス) Vario-Sonnar T*28-70mm F3.5-4.5 MM
Vlogをシネマティックにする簡単で大切な1つのコツ、それはフレームレートを24fps(23.98fps、以後24fps)にして撮影することです。
動画編集をするのであれば最終書き出しを24fpsに設定するということになります。
既にご存知の方もいらっしゃればフレームレートってなんのこと、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
フレームレート(fps)とはframes per secondの略で1秒間の動画が何枚の静止画で構成されているかを示す単位の事です。
1秒間に何枚のパラパラ漫画を使用するか、というのがイメージしやすいかと思います。
当然、数字が大きい方がより滑らかになります。
なお、フレームレートに対するシャッタースピードの考え方や、撮影時の設定と最終書き出し時の設定、
スローモションを取り入れる場合など、考慮すべきポイントはいくつかあるのですが
説明が複雑になってしまうのでここでは割愛させて頂きます。ご容赦ください。
24fpsにする理由
では何故24fpsなのか、それは映画が24fpsで撮られているから。
ということになりますが、映画が24fpsにまとまっているのにも様々歴史と理由があるようです。
また、最近では24fps以上のフレームレートで制作される作品も少なくないです。
2012年より公開されたホビットシリーズは48fpsで制作され、話題になったのを今でも覚えています。
映画を観ていると、どこか動きに残像が残るような「滑らかすぎない」感覚を味わっているかと思いますが、
これがシネマティックな雰囲気を演出する大きな要素の1つなのです。
複雑に絡み合う要素
動画を見ていてシネマティックに感じる要素は他にどんなものがあるでしょうか。
画角や視点、色味であったりスピード感、アスペクト比、ボケ量や音響など様々な要素があり
挙げればキリがありませんがどれも重要なものであることは確かです。
故にそれを自身で表現したいと考えると急に敷居が高くなった様に感じてしまいます。
しかし、実は今お伝えした1つのコツを取り入れるだけでそれらしくすることができるのです。
取り入れやすいことから始める、それで良いと思います。私もそうしています。
Vlogをシネマティックに
前置きが長くなりました。
今回は、とある休日の丁寧な朝をイメージしました。
緩やかな時間の経過、静けさ感じる朝の時間を表現したかったので、途中2分43秒まではBGMを入れずに、実際の動作や生活音のみとなっております。
イヤホンやヘッドフォンを使用してご覧いただくとよりその点感じて頂きやすいかと思います。
是非ご覧ください。
撮影で意識したことを1つ挙げるとしたら
完結に1つ挙げるとするなら、それは画角の選択です。
狭い空間ということもあって広角で撮影したくなるのですが、その気持ちをグッと抑えて50mm〜70mm付近を積極的に用いて撮影しました。
今回の状況下では広角を使い全体像を映すと情報量が増えすぎ、見ていて意識が散漫になってしまうと考えたからです。
また、その中で変化をつけてなるべく単調にならないよう心がけました。
終わりに
24fpsを用いたことで「滑らかすぎない」シネマティックな雰囲気を感じ取って頂けたのではないでしょうか。
昨今ではスマートフォンでも4K動画が手軽に撮れるようになり、カメラを持ち出しても全自動ですごく綺麗な動画を撮れるようになってきましたが
仕組みを知りコントロールして撮ることができると、更にカメラの楽しみ方が増え、深まることでしょう。
今回ご紹介したコツは取り入れやすいコツの1つなので、是非取り入れてみて頂きたいです。
併せてマニュアル露出モードで挑戦して頂くことを推奨します。
冒頭でも申し上げた通り他にも考慮すべき点が多々あるのですが、マニュアル露出モードを用いることで
24fpsに設定したときに何がうまくいかないのか、ここはどうしたら良いのかなど、新たな問題や疑問、課題がより明確になるはずです。
千里の道も一歩から、という意気込みで一緒に楽しんでいけたらと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日も素敵なカメラライフをお送りください。