まるで映画のワンシーンのような画作りが多くの写真家に支持されているKenkoのソフトフィルター「ブラックミスト No.05」。
なんとその“ミスト”シリーズに新たなラインアップが加わります。
「オールドレンズの描写のように」をコンセプトに、コントラストを抑えて柔らかく淡い色調でオールドレンズテイストな描写を楽しむことができる新ソフトフィルター「ホワイトミスト No.1」が11月18日に登場します。
今回は少しだけ使用する機会をいただけたので、装着した状態と外した状態を撮り比べてみました。
手持ち撮影をしながらフィルターの付け替えを行ったため多少構図に違いがありますが、思っていた以上の効果を体感できたのでぜひご覧ください。
ひとまず「ホワイトミスト No.1」を付けない状態でパシャリ。
当然ですが予想通りの写真に。
続いて「ホワイトミスト No.1」を装着して撮影した写真が下の一枚です。
拡散された光が画全体に広がって「良い雰囲気」の一枚に仕上がりました。
実はホワイトミスト装着→未装着の順で撮影を行ったカットで、「ホワイトミストを付けていたから良いと感じた写真」になります。
天気は薄い雲に覆われて青空はほぼ見えず、たまに光が差し込むくらいのコンディション。
少なくともこの一枚を撮ったときには光が射している状況ではなかったので、この光の広がりは「ホワイトミスト No.1」の効果です。
まさに“白い霧”がかかった感じです。
後処理で効果を付けるのではなく、その場その時の光が変われば、その微細な変化もホワイトミストの効果として現れるので、これは面白いと感じました。
そこで一つ試してみたいことが思いつき、撮影したデータを、さらに後編集でシネマティックなプリセットを当ててみたのが次の写真です。
ベースとなる写真がホワイトミストの効果で柔らかいトーンになっている事で、いわゆる「化粧ノリ」が良くなっている気がします。
撮って出しで充分に楽しめるフィルターでありながら、プラスで自分好みのテイストでさらに仕上げるということも出来るのです。
屋根で光が遮られた状態でも、これだけ光が拡散されます。そして偶然ではありますがゴーストも絶妙な位置に現れてくれました。ここからは数枚続けて未装着・装着の順で写真をご紹介いたします。
「ホワイトミスト NO.1」未装着時
「ホワイトミスト NO.1」装着時
「ホワイトミスト NO.1」未装着時
「ホワイトミスト NO.1」装着時
「ホワイトミスト NO.1」未装着時
「ホワイトミスト NO.1」装着時
2時間に満たないスナップ写真でしたが「ホワイトミスト No.1」を装着して撮影すると、天気が良いとは言えない状況でも印象的な光を写真に残すことができました。
晴天時に使うのも楽しそうですが「撮りたい、でも天気がいまいち」の時でも重宝するフィルターになるのではないでしょうか。
今回は「SIGMA Art 50mm F1.4 DG HSM」をフード未装着で撮影を行いました。非常に解像力の高いレンズですが、その解像感を損なうことなくソフトな効果を得られることに感動しました。
ブラックミストを使用している方にとっても、また違う効果を楽しめるソフトフィルターだと思います。また、ソフトフィルターを使ったことがない方にとっては個人的にこの「ホワイトミスト No.1」がオススメだと感じます。効果がとても分かりやすく、逆光で真っ白に飛ぶようなハイライトも本フィルターを使えば光が優しく広がるので、ポートレートはもちろんスナップで大活躍の予感です。
11月18日発売予定の「ホワイトミスト No.1」。
使えばきっと、その光の虜になるはずです。