いつもマップカメラスタッフブログ「The MapTimes」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
6/1は「写真の日」ということで、6月中は連日特集ブログを掲載していこうと思います。ぜひお楽しみください。
恩人とも呼べる方からかけてもらった言葉があります。
「頑張ろう、なんて声に出さなくても大丈夫。結局それは今まで行ってきた積み重ねと、これから成すべきことの結果なのだから」
優しくも思えますし、さも当たり前のようにも思えます。
当時はその言葉の真意も理解できず、色々なことを考え込んでしまう日が続いていました。
そのような時に写真と出会いました。
「出会った」と書くと何かしら劇的だったり象徴的な出来事のようですが、単純に当時務めていた職場でのWEB掲載用の商品写真を撮る、といった業務の一環でしかありません。
ピントを合わせてシャッターボタンを押す。この「作業」を繰り返し続けました。
当然ながら写真撮影は全くの初心者。ブレていたり白飛びするのは当たり前で予定枚数を撮り終わるのにも一苦労。
ですが何かに無心で没頭することで、それまでに抱いていた気持ちが徐々にほぐれていくような感触がありました。
Canon EOS 80D + EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM
Canon EOS 80D + EF50mm F1.8 STM
Canon EOS 80D + EF24-105mm F4L IS II USM
最初は「作業」でしかなかった写真撮影にも徐々に面白みを覚えていきます。
初めて商品写真を撮ってから数年後、カメラの基礎を教わりに学校へ通ったり、写真を生業としている知人やプロの方にお話を伺ったりもしました。
のんびりながらも自分のペースで興味・関心を深めることができたこの時期の経験は自分にとって貴重な経験です。
幸運な事に筆者の周りには楽器店・バンド関係の知人が多いので撮影を頼まれたり、こちらから頼んだりする機会にも恵まれました。
この頃から「作業」としてではなく明確に「写真を撮ろう」と考えは変わり、向き合っていくことになります。
狭く薄暗いけど夢や希望が溢れている練習スタジオやライブハウスでの撮影は楽しく、また、暗い条件下の中で撮ることに対して勉強にもなりました。
Canon EOS 5D Mark III + EF24-105mm F4L IS II USM
RICOH GR IIIx
Canon EOS 5D Mark III + EF24-105mm F4L IS II USM
音楽が身近にある人達はひとりひとりに個性があり、魅力的。
知らぬ間にその姿を自己に投影することもありますし、何かに夢中になっている人は仕草までも綺麗で印象的に見えます。
肉眼ではなくレンズ越しだから分かったり感じたりすることも沢山増えました。
Canon EOS 5D Mark III + EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
Canon EOS R5 + EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
Canon EOS R5 + EF135mm F2L USM
RICOH GR IIIx
写真を撮り続けていると普段とは違ったことにも挑戦したくもなり、最近では外出時のスナップ撮影に夢中になっています。
普段の街並みも時間、天候、季節によってまるで見え方が異なる時があり、その時々を楽しむようになりました。
持ち歩いているカメラはその日の気分によって変わりますが、一番多いのはRICOH GR IIIx。
外でのスナップ撮影を楽しみながら一日を終える日が来るようになるとは、当初からしたら全く考えられないことです。
SIGMA fp + C 65mm F2 DG DN
SIGMA fp + Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4
SIGMA fp + Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4
SIGMA fp + Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZE
写真を通じて思うことは沢山ありますが、何よりも実感しているのは自発的に動くようになった、ということ。
ファインダーを覗いて眼前に写るものを写真におさめるのには、偶然であっても必然であってもその場へ赴いたり、作り込んだりしないといけません。
それは自らが動かなければ決して成り立たないもの。もしくは写真だけに留まらず、大げさに言うのならば生きること全てに関係しているような気がしてなりません。
「頑張ろう、なんて声に出さなくても大丈夫。結局それは今まで行ってきた積み重ねとこれから成すべきことの結果なのだから」
言葉の真意を未だに考えているのですが、目的を持って自らが積極的に動いて行動しなさい、という意味なのかもしれません。
大切なこの言葉を時折思い返しながら、毎日の写真撮影を楽しめるのは何とも幸せなことです。
写真に出会えて、そして撮影をしていて本当に良かった。
これからも写真を通じて様々な場所や人、そして感情に出会えることを願っています。
「写真の日」から始まる6月はまさに写真月間。今後もスタッフが大切な写真と思いを綴ります。
各々が思う「写真」についてご覧いただければ幸いです。
どうぞ、お楽しみに。