ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞りF5.6 / シャッタースピード:1/3200秒 / IS0:100
SONY-E BODY × SONY-A LENS
ボディ:SONY α7S II
マウントアダプター:SONY LA-EA3
レンズ:SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II
ソニーの「α7」シリーズのボディを使い、マウントアダプターでの撮影を多く行ってきた本サイト、今回は「α7SII」での撮影に挑むこととした。コンセプトは、『長玉+高感度耐性+5軸手ブレ補正=究極の手持ち撮影』。シリーズ最新鋭モデル「α7SII」の特性をフルに活かす組み合わせをご提案したい。
使用したマウントアダプターはSONY純正「LA-EA3」。EマウントボディにAマウントレンズを装着することが可能で、フルサイズセンサーに対応。さらにレンズがSSM(超音波モーター)レンズ、またはSAM(スムーズAFモーター)レンズならばAFでの使用が可能なスグレモノだ。
冒頭の1枚目はマリンスポーツに興じる瞬間を捉えた1枚。実際に撮影を開始してから最初に撮った1枚なのだが、日頃目にする世界とは全く異なる400mmという異次元の世界に引き込まれるきっかけとなった1枚だ。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:160
洋上を飛び交うトビを追った1枚。ファインダー越しに見ると想像以上に動きが早く、普段のレンジファインダー機や、MFのマウントアダプター撮影なら狙うことのない被写体なのだが、今回は長望遠且つAF対応ということもあり、その勇猛な姿を狙ってみた。慣れない画角と被写体に少々悪戦苦闘した結果がこちらである。「LA-EA3」のAF速度はEマウントでのファストインテリジェントAFには敵わないものの精度が高く、非常に頼もしさを覚えた。日頃から野鳥を撮り続けている方が用いれば、この数倍上手く使いこなせるに違いない。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:70mm / 絞り:F9.0 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100
テレ端400mmの異次元の世界に対し、ワイド端70mmでは人の視野に近い中望遠として使える。5.7倍の高倍率ズームでありながら、全域でシャープネスが高くクリアな描写性能はさすがといったところだ。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:300mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400
最短撮影距離は1.5m、近接で被写体を捉えれば、その焦点距離も相まって大きく綺麗なボケが堪能できる。コントラストも高いので、印象的な1枚に仕上げることが可能だ。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:12800
ISO12800という超高感度、それでも錆びた金属の質感や、微妙な色彩の違いをしっかりと表現してくれる。ソニー「Exmor」センサーの面目躍如といったところだろうか。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:2000
実際には線路との間に柵と道路を1本挟んでいるのだが、まるで轍の中にいるような錯覚を覚える。決して立ち入れない場所でも近くに引き寄せてしまうのが望遠レンズの魅力だ。今回は「α7SII」での撮影だが、「α6000」などのAPS-C機と組み合わせれば、105-600mmとしても使える。更なる超望遠の世界もまた面白いに違いない。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:75mm / 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:1000
昏黄の海辺の公園、アメリカの駆逐艦や自衛隊の護衛艦が見渡せる、ある種非現実的な空間だ。ここでは1/80秒というスローシャッターを切っているが、5軸手ブレ補正の恩恵でブレを軽減することに成功した。さらに「ナノARコーティング」の効果だろうか、点光源を綺麗に切り取ることができた。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:400mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:25600
横須賀の桟橋にて静かに出動にそなえる護衛艦「いずも」、全長248mにもなる、海上自衛隊最大の艦船だ。舳先をまっすぐ正面に捉え、テレ端400mmまで寄ることでそのサイズ感を表現した。近距離からの超広角・仰角とはまた違う趣でその大きさを捉えることができるのも、超望遠ならではではないだろうか。そしてこちらも光量が少ない中でISOは25600、シャッタースピードは1/125秒、ボディの5軸手ブレ補正と相まって、言うまでもなく手持ちでも苦労なく撮影が出来た。
ボディ:SONY α7S II / レンズ:SONY:70-400mm F4-5.6 G SSM II / マウントアダプター:SONY マウントアダプター LA-EA3
焦点距離:110mm / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:25600
超望遠を高感度設定と5軸の手ブレ補正によって、日が落ちてからも三脚無しで臨んだ今回の撮影。結果から言えば大成功だったと言えるのではないだろうか。その場で確認するのはもちろん、後でモニターで見返してもブレによって没にした写真が少なく、ストレスとならないので非常に気持ちがよかった。今回使用したレンズ「SONY 70-400mm F4-5.6 G SSM II」は三脚座を除いても質量は1,500g、日頃から常備するには少々厳しいかもしれない。こうしたレンズだからこそ、いざ使おうという時の装備が軽くて済むのは非常に大きなアドバンテージだ。
1,500gの重量をもつ長玉を、夕暮れに手持ちでシャッタースピード1/125秒という高速で使うことが出来る。ソニーが果敢に取り組み続けている技術の進歩は、我々の選択肢の幅を大きく広げてくれる。それを実感できる撮影であった。
Photo By MAP CAMERA Staff
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