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『Canon EOS R10』で撮る『EF-S24mm F2.8 STM』

『Canon EOS R10』で撮る『EF-S24mm F2.8 STM』

2024年03月15日

 

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:160
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
EFマウントのレンズをお持ちのEOS Rシステムユーザーは、一定数いらっしゃるかと思います。
レンズ資産を活かして組み合わせるとどんな写真が撮れるのか、スムーズに使えるのかを試しました。
今回選んだのは、ボディは「EOS R10」、マウントアダプターは「コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R」、レンズは「EF-S24mm F2.8 STM」。
システムが違うもののいずれもCanonという組み合わせなので、スムーズな動作が期待できます。

「EOS R10」は、小型・軽量と本格的な撮影を両立し、幅広い撮影ニーズに対応するAPS-Cサイズセンサー搭載カメラです。
そして「EF-S24mm F2.8 STM」は開放F値2.8と大口径にもかかわらず、約125gと大抵のスマホより軽いパンケーキレンズ。
「EF-S」はAPS-Cサイズのセンサー用を意味するので、35mm判換算で38mm相当となります。
 
今回のポイントは「コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R」のコントロールリング部分。
こちらには機能を割り当てることができるのです。
通常でしたらシャッタースピードや絞りを割り当てることが多そうですが、「EOS R10」にはその2つのためのダイヤルが既に備わっています。
そこで「ピクチャースタイル」を登録することにしました。
 

絞り:F10 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
コントロールリングを回すと、「A」オート、「S」スタンダード、「P」ポートレート、「L」風景……とモードが変わっていきます。
「A」は絞り優先モード、「P」はプログラムモードもあるので最初は戸惑うかもしれませんが、設定してしまえばすぐに慣れるでしょう。
またこの他に自分の好きなパラメーターを登録することもできます。
モニターの映像もコントロールリングを回す度に変化するので、それを見ながら直感的に選択できます。
こちらは「FD」のディテール重視を選んだものです。
割れた木の凹凸がよく写し取られています。
 

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 

絞り:F10 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
せっかくなのでどんどんモードを変えて楽しみます。
こちらは「L」の風景です。
メニューから選ぶとなると作業が煩雑になりますが、ファインダーを覗いたままコントロールリングを回すだけで雰囲気の違いを確認できるのでとても楽です。
 

絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:250
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
こちらは「P」ポートレートモードで表現した菜の花です。
最短撮影距離は16cmと大いに寄ることができるので、さっそくめいいっぱい近付きます。
すると背景にたくさんの丸ボケができました。
奥にあるのは、すぐ近くに咲いている別の菜の花たち。
そう遠くないことが想像に難くないかと思いますが、そんな近距離であってもここまで大きなボケ味を得られるのです。
それでいておしべに付いている花粉まで見えるのです。
厚さ22.8mmのレンズでこの描写はとても魅力的なのではないでしょうか。
また強風で激しく揺れているのをなんとか撮ったのですが、シャッターボタンを半押しにしている間、サーボAFがしっかりと動く葉の花へピントを合わせ続けてくれました。
ボディ、マウントアダプター、レンズそれぞれが好相性でないと難しい芸当ですが、Canonで統一されているので問題ありません。
 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:320
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
高架下ではモノクロモードにして一枚。
コンクリートの質感が伝わってきます。
ファインダーやモニターを覗きながら左手でリングを回すだけで選べます。
 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:160
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 

絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
ガラスの天井から差し込んだ日が輝いています。
その薄いガラスの中には強度のための網が入っていました。
撮っているときにはわかりませんでしたが、あとでPCで見てみるとしっかり写っており、あんなに遠いのにと驚いたのでした。
実に精細な描写をしてくれます。
 

絞り:F10 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
鮮やかな青が目を引く壁の硬質さが見事に表現されています。
落ちる木の影が描く模様もアーティスティック。
 

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
傾いた陽が窓から入りこんで、オレンジ色の世界を作りました。
帽子を被った人のシルエットがワンポイントです。
たくさんの色の反射が華やかです。
こちらの色は特別に強調したわけではなく、「S」のスタンダードで見たままに撮りました。
  

絞り:F14 / シャッタースピード:30秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
展望台から電波塔を30秒の長秒露光で撮ります。
シャッタースピードは30秒が最長となりますが、ほかにバルブも可能です。
F14まで絞ったのでタワーの先端に光芒が見られます。
 

絞り:F14 / シャッタースピード:30秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R10 + コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R + EF-S24mm F2.8 STM

 
続いて下にある道路を長秒露光で撮影します。
向こう側からこちらへ走ってくる車だとヘッドライトの軌跡が強く出るので、信号のタイミングに合わせて撮りました。
いくつもの光が束となり、夜の街に線が現れました。
 

マウントアダプターの存在をいい意味で感じない、極めてスムーズな使い心地でした。
存在を感じないといってもしっかりコントロールリングは便利に使っていたので、その完成された一体感たるや流石Canonというところ。
快適に撮影を楽しむことができましたので、おすすめの組み合わせです。
 

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