Panasonic LUMIX GM5 × LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd

2015年08月12日

Panasonic GM5 + Leica Elmarit M28mm F2.8

ボディ：Panasonic LUMIX DMC-GM5 / レンズ：LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd / マウントアダプター：KIPON MOUNT ADAPTER for Leica M-M4/3

Panasonic m4/3 BODY × LEICA-M LENS

ボディ：Panasonic LUMIX DMC-GM5

マウントアダプター：KIPON MOUNT ADAPTER for Leica M-M4/3

レンズ:LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd

アダプターを用いて撮影を行うとき、どうしても気になるのが、そのシルエットだ。ボディとレンズの間に1つクッションがあるため、どうしても大きなシルエットになりやすい。フランジバックの長い一眼用レンズなどは特にその影響が顕著だが、今回はそんな中において、なるべくコンパクトな機材で出かけたいと考えた。

そこで、用いたボディはPanasonicの『LUMIX DMC-GM5』。EVFファインダー付きデジタル一眼で世界最小ながら、1600万画素のLive MOS センサーとヴィーナスエンジンを搭載した意欲作だ。

Panasonic GM5 + Leica Elmarit M28mm F2.8

ボディ：Panasonic LUMIX DMC-GM5 / レンズ：LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd / マウントアダプター：KIPON MOUNT ADAPTER for Leica M-M4/3

組み合わせたレンズは、ライカの銘玉『Elmarit M28mm/F2.8』の2ndタイプ。レトロフォーカスタイプの構成になっているため、1stモデルと比較して後玉のせり出しも少ない為、デジタル一眼との相性も良い。描写もコントラストがやや低く、柔らかいいかにもオールドレンズ。といった写りを見せてくれるレンズだ。

ボディ：Panasonic LUMIX DMC-GM5 / レンズ：LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd / マウントアダプター：KIPON MOUNT ADAPTER for Leica M-M4/3

個人的にはこの2ndタイプは非常にウェットな写りを見せる玉ではないかと考えている。そこで考えたのが水面や朝霧、厚い雲など、水を主題としたシーンだった。こちらの雲も絞りこんで狙ったのだが、見事な立体感を表現してくれていた。小さなボディと組み合わせてもこれだけ写る、素直に賞賛したい1枚だ。

ボディ：Panasonic LUMIX DMC-GM5 / レンズ：LEICA ELMARIT M28mm F2.8 2nd / マウントアダプター：KIPON MOUNT ADAPTER for Leica M-M4/3

従来、撮影を本格的に行うのならば、必然的に機材は大きくなっていた。しかし、この「GM5」に代表される軽量小型モデルの目覚ましい発展は、そうした常識でさえも過去のものとしてしまった。これはマウントアダプターを使った撮影でも同様で、描写の良い小型のレンズと組み合わせれば、撮影時の負荷を大きく減らし、シャッターを切るという行為に集中することが出来る。

今回は東京から静岡や山梨など比較的遠方へと赴いたが、機材の重量等は全く気にならなかった。ボディとレンズのそれぞれの発展が産み出した、マウントアダプターを使う新たな意義を実感した今回の撮影。こうした新しい驚きはこれからも、撮影者を楽しませてくれることだろう。