m4/3 BODY × LEICA-M LENS
ボディ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
マウントアダプター:RAYQUAL Mount Adapter LM-M4/3
レンズ:LEICA Summicron M35mm F2.0 ASPH
今回挑戦したマウントアダプターでの組み合わせは『OLYMPUS PEN Lite E-PL7 × LEICA Summicron M35mm F2.0 ASPH』です。
35mmレンズと言えば使いやすい広角レンズとして人気も高く、50mmレンズに次いでバリエーションも豊富。筆者も異なるマウントで何本か所有しており、同じ焦点距離ながらそれぞれの描写を違いを楽しんでいます。
そんな中からチョイスしたのが「King of 35mm」と呼んでも過言ではない『LEICA Summicron M35mm F2.0 ASPH』。早速その描写をご覧いただきましょう。
普段使いの35mmとは異なり、マイクロフォーサーズ機で使用すれば70mm相当の画角が楽しめます。
広角から中望遠へ。撮影用途の異なる画角に変化したレンズに若干の戸惑いもありましたが、ライカレンズの深い色乗りはそのままに、大きなボケ味の立体感ある美しい描写は、さすがSummicronと感動すら覚えます。
酉の市で賑わう神社の境内。薄暗い景色の中で普段ならピント合わせに苦労するシーンも、見やすい液晶モニターで拡大しながらピント合わせ可能なのは大きな魅力です。
マウントアダプター使用と聞くと機能に制限が増えるイメージがありますが、便利な機能満載のオリンパス機で使うことでのメリットも感じられました。
水中の金魚の様子や、今にも破れそうなポイの質感などよく描写しているのが分かります。
普段、引で見ていた景色が、ググッと寄ってくることで迫力が加わります。
十分なコントラストで光の流れを美しく捉えます。
寒さを感じる紅葉写真の空気感の中に、日差しの暖かみが差し込む様子を見る事ができます。
混雑した場所でも、フリーアングルの液晶モニターのおかげで頭上でのピント合わせがスムーズに出来ました。
さらにボディ内手ブレ補正のおかげで、ブレの心配が無いのは心強い限りです。
透明感の高い描写は、窓に反射する物と透過する物をバランスよく、そして美しく再現します。
ほぼ最短域での撮影では、高いコントラストと大きなボケ味から絵画の様な背景を楽しむことができました。
他のレンズと比べるともう1歩寄りたいと思う距離感ですが、素晴らしい質感描写で距離ロスを感じさせない圧倒的な解像力を見せつけられました。
マウントアダプターと聞くと、足りないレンズを補うために使うイメージもありますが、ライカレンズとマイクロフォーサーズ機との組み合わせでは、ライカレンズの別の一面を引き出す為のアイテムといった印象を受けます。
コンパクトなレンズは、コンパクトなボディにバランスよく収まります。ベストマッチな感もあるこの組み合わせで、新しいレンズの発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Photo By MAP CAMERA Staff