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PEN Lite E-PL7 × LEICA Tri-Elmar 28-35-50mm ASPH

2014年12月05日

m4/3 BODY × LEICA-M LENS

ボディ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7

マウントアダプター:Kenko M Mount Adapter M-MICRO4/3

レンズ: LEICA Tri-Elmar 28-35-50mm F4 ASPH

純正、3rdパーティ、多種多様な高性能「ズームレンズ」が多く存在し、人々から高い支持を得ている昨今。「単焦点レンズ」に匹敵する高い解像力を誇るレンズも数多ある中で、どちらを選ぶか悩まれる方は数多い。そんな中、今回撮影したのは「3焦点切り替え式レンズ」というあまり聞き慣れないレンズ、「Leica Tri-Elmar 28-35-50mm/f4.0 ASPH」だ。旅先での撮影など、なるたけ荷物を減らしたい場面でズームレンズは大変重宝するのだが、いわゆるレンジファインダーカメラであるM型ライカには、それが存在しない。本来は被写体にあわせて焦点距離の異なるレンズに交換しなければならないのだが、こちらは1本のレンズで3つの焦点域の切り替えが可能で、レンズ交換の手間をかけずに撮影が可能な優れものだ。

組み合わせたボディは「OLYMPUS PENシリーズ」の最新機、「E-PL7」。軽量コンパクトながら、質にも長けたこのカメラ。3焦点レンズと組み合わせることで長距離移動も苦にならず、軽快な撮影が楽しめたのは言うまでもない。

1枚目にご紹介した写真でレンズ本来の逆光耐性にも感心したが、こうした暗所での撮影ではボディ側のアドバンテージも強く感じることができる。レンジファインダーでは光量が少ないシーンではピントの合焦に慣れが必要だが、ミラーレス機ではライブビューで確認しながら撮影が出来るために非常に快適である。センサーサイズの関係上、焦点距離は56-70-100mmとなり、ライカボディで使う際とはまた一風異なる使い方が出来るのも新鮮だ。

ズームレンズではないため正しい言い回しかは定かではないが、50mm(35mm判換算100mm)のテレ端で絞り開放、SS1/4000にて撮影。結果、被写体はシャープさを損なわずに手元に残った。今回の機材の高い性能を否応無く実感した瞬間だった。

こちらは打って変わってハイキーに、焦点距離は28mm(35mm判換算56mm)。3つの焦点域の中に標準として使える設定があることはこの上なくありがたい。

こちらのレンズは1998年発売開始、構成は6群8枚で非球面レンズを2枚用いている。また、開放f値は全域4.0。こうした豪華ながらも無理の無い設計が功を奏し。各焦点域で、単焦点に匹敵する高い解像力を保持している。2000年に一度リニューアルされ、構成に変化は無いもののフィルター径がそれまでの55mmから49mmに変更となっている。フィルターやフード等のアタッチメント取り付け時には確認願いたい。また、焦点距離切り替えの瞬間を前後から眺めていると、いくつかの箇所が駆動している様子が見て取れ、非常に面白い。

レンジファインダー用ながら焦点距離を一定に留めない、そんな一風変わったこちらのレンズ。その恩恵は本来のライカボディで使う時のみならず、ミラーレス機でも感じることが出来たように思う。最小限の装備で大きな成果をもたらしてくれる今回の組み合わせは、マウントアダプター撮影の新たな可能性を教えてくれた。

Photo By MAP CAMERA Staff

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