SONY-E BODY × CONTAX RTS LENS
ボディ:SONY α7II
マウントアダプター:KIPON C/Y
レンズ:CONTAX Distagon T*15mm F3.5 AE
1975年に発売されたDistagon T*15mm F3.5 AE
当時の最新光学技術のもとCarl Zeissの本拠地であるドイツで製造された超広角レンズです。今から約40年前に発売されたレンズですがその描写力は現代のレンズに見劣りしません。レトロフォーカスタイプの広角レンズが抱える最大弱点である歪みを徹底的に抑えた作りになっており、遠景撮影においてその力を最大限に発揮してくれます。
最短距離はなんと0.16m。
レンズ面に触れるほど寄れるので少し注意が必要かもしれません。このように最短撮影距離から撮影すると超広角ならではのデフォルメがかかった写真を撮る事ができます。
それにしてもピント面の解像力は驚くべきものがあります。これは本レンズの特徴であるフロート方式というレンズ構造のおかげで、一群のレンズが他の構成レンズの移動と異なる動きをすることにより近接撮影でも画質の低下を防ぎ、シャープな解像力が得られます。 15mmという超広角を楽しむだけではなく、純粋に描写力を楽しむこともできる 優れたレンズだと思います。
そしてα7IIに装着して使って感じた最大のメリットはローアングル、ハイアングル、あらゆる角度からの写真を楽しめるようになったことです。
拡がりのある画角ならではの遠近感を活かした撮影がとても撮りやすくなりました。撮影の幅がグンと広がります。
光の入射角度によってフレアが変わるのが印象的でした。
多角形のゴーストが出る場合と放射状になる場合があります。特徴として面白かったのでどちらも載せておきます。
飛行機の内部。本レンズなら狭い空間をイメージを忠実に伝える事が出来ます。
制限のある狭い空間を写し込むことが出来るのはやはり広角にしかない大きなメリットだと感じました。
そして一つ特徴としてこのレンズには4種のフィルターが内蔵されています。
通常使用ではUVフィルターが内蔵されており、赤青黄のモノクロ用フィルターが 内蔵されており、モノクロ撮影で使いたい方にとってもお勧めのレンズです。
超広角で絶景をおさめるもよし。接写で遠近感を楽しむもよし。
古いレンズだからと気後れすることもない、使えば使うほどに新たな魅力に気づかされるレンズです。