ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
SONY-E BODY × Nikon-F LENS
ボディ:SONY α7II
マウントアダプター:KIPON マウントアダプター ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5
今回マウントアダプターで使用するレンズは昭和38年に登場した『Nikon Micro Nikkor Auto55mm F3.5』です。
不変のFマウントレンズを使うならニコンのボディを使った方がいいと仰る方もいらっしゃると思いますが、現在ソニーにはフルサイズのEマウントマクロレンズが存在しません。
よってマクロ撮影を楽しむなら、アダプターがどうしても必要になるのです。
レンズを使いたいからアダプターではなく、撮りたい被写体があるからのアダプター。普段とは違うコンセプトでの写真をご覧ください。
マイクロニッコールの名を不動のものにした「Nikon Micro Nikkor 55mm F3.5」から光学系を引き継いだ2代目レンズ。半世紀前の設計とは思えない綺麗な描写です。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
季節の花が楽しめる春から初夏にかけてはまさにマクロレンズの季節です。
頭上の八重桜にファインダーを向けたら、液晶ファインダーに写し出された画が少し青味に振れたのでハイキーぎみに撮影しました。
多少の白トビ感はありますが花びらの質感は残しており、カメラの高い解像力をしっかり維持しているのが分かります。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
こちらはチューリップを下から煽っての撮影です。
従来のカメラであれば地面に這って撮影すようなアングルでも「α7II」のチルト可動式液晶モニターが、厳しい体勢での撮影も用意にしてくれます。
また拡大表示でより精細なピント合わせが可能なのも大きな魅力。ピンポイントで狙った所をしっかり捉える事ができます。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
ガラス越しの撮影でも、人形生地の質感が伝わります。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
軒下から明るい庭に向けてのカットで弱いフレアが見られました。優しいフレアは上品で、水滴の音が聞こえる静けさを切り撮るのに良いスパイスとなります。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
開放F値3.5は最新のレンズと比べると少し物足りなさも感じますが、ボケはとてもなだらかで綺麗です。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
カメラの高い解像力を損なう事無く遠景もシャープに捉えます。肉眼では捉えきれない細かな社殿装飾の精細感はさすがとしか言えません。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
マクロレンズならではの質感描写を十分に堪能できました。
ボディ : SONY α7II / レンズ:Nikon Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 / マウントアダプター:KIPON ニコンFレンズ/ソニーEボディ用
55mmの標準レンズとしても優秀です。最近多く見られるカリカリ描写とは言えませんが、落ち着いたトーンで優しく捉えてくれました。
マイクロニッコールの名を不動のものにしたという高い描写力は半世紀過ぎた今も健在でした。
少しカラーバランスに癖はありましたが、柔らかく優しい描写からは癒しのようなものも感じられました。
そのレンズの歴史を感じながら、ゆっくりと撮影を楽しみたい1本です。
Photo By MAP CAMERA Staff