【マップカメラ情報】スナップショットは思想だ!「横木安良夫流スナップショット」
この本でいう「スナップショット」は気楽に撮られたいわゆる「スナップ写真」ではありません。
著者の横木安良夫さんはカメラを「自分の目で世界を見る」ためのツールと位置づけ、偶然性の産物とも思われる「スナップショット」を自分の直感が選び取ったシーンであると宣言します。
そしてそれには自己の心理が投影されており、「スナップショット」とは自己表現の思想なのだ!と。
この本に掲載されているのは、おもにストリートで撮られた「スナップショット」。
横木さんは「ストリート・ポートレート」と「ストリート・スナップ」を明確に区別し、
被写体に気づかれないように撮られた「ストリート・スナップ」こそが撮影者を意識していない「社会の中に存在する風景」の記録であると位置づけます。
「カメラを意識する事で生まれる風景」ではなく「社会の中に存在する風景」を切り取るために被写体に気づかれないように撮影されたこれらの写真には一種あやうい魅力があり、それはやはり確実に見るものを惹きつけます。
この本は語ります。「スナップショット」がいかに歴史上重要な表現手法であり、複雑化する世界を見つめるために必要な武器であるかを。
巻末には本編に掲載されている全ての「スナップショット」の使用機材と撮影時の状況が解説されており、それらからは横木さんの撮影者としての姿勢・覚悟がストレートに伝わってきます。
そしてそれらは読者の気持ちをストリートへ誘います。いつか自分なりの傑作をものにする日が来ることを夢見て。
街で撮ることが好きな方には是非とも読んでみていただきたいおすすめの一冊です。
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