【タイムズフォト】ニコン AF-S NIKKOR 50mm F1.4Gで撮る
AF-S 50mm F1.4G 絞りF2
ニコン AF-S NIKKOR 50mm F1.4Gで撮る
21世紀の50mmレンズ
今から約4年前に「ニコン AF-S ED 300mm F4DとAF 50mm F1.4D」と言う記事を書いたのだが、この記事を書いた翌年にAF-S NIKKOR 50mm F1.4Gが発売となった。
AF 50mm F1.4Dは、絞り開放時の描写の甘さがあったが新しいAF-S 50mm F1.4Gは、絞り開放からカッチリ写るレンズに仕上がっている。 4年前の記事には「もし、最新の設計で出た場合は、開放から解像感が高い今風のレンズで登場・・・なんて事になると実用的になりますが、写真としての味わいが薄くなってしまうかもしれませんね。」と書いたわけだが、果たしてどうなのだろうか。
今回は、ニコンのフォトフィニッシングソフトウェアCapture NX2を使い、演出として周辺減光やコントラスト、彩度を調整した写真を掲載する。 使用カメラはフルサイズ機のD700。
単焦点レンズとはいえ、樽型の歪曲がある。Capture NX2の「自動ゆがみ補正」で解消できる。 絞りF2
50mmの画角は、なにをどう切り出すかが楽しい。 絞りF2
絞り込んでピントをずらすと、いつもと違った表現力を出す。 絞りF13
広角レンズの様な広がりはないが、違い距離感がつかめるような写真が撮れる。 絞りF13
独特のヌケの良さがある。 絞りF2
周辺減光はカメラ本体のヴィネットコントロールを標準にすればほぼ解消できる。写真によっては周辺減光が味となる。 絞りF2
若干ボケがうるさい印象。絞り羽根は旧タイプの7枚から9枚(円形絞り)となっている。 絞りF2
最短撮影距離付近、絞っているせいもあるのかボケの輪郭が大人しめとなった。 絞りF3.2
50mmの画角は、足し算も引き算も出来る曖昧な不自由さがある。 絞りF2.2
綺麗な丸ボケがあるが、枝部分の二線ボケ傾向が強い。 絞りF2.8
絞りF5.6、F8の安定感は抜群だ。 絞りF8
AF-S 50mm F1.4Gは、併売されている旧タイプのAF 50mm F1.4Dとは明らかに違うキャラクターのレンズとなっている。円形絞りの採用や、ヌケの良さなどまさに21世紀のレンズの代表格と言っても良いだろう。開放F値F1.4からしっかり写るので、暗い場所でも使える安心感がある。
ただし、旧型の絞り開放時のピントの山も収差に埋まるようなキャラクターはなくなっている。これをよしとするかどうかは作品作りをするカメラマン次第だ。
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