シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフ用大口径ズームレンズだ。17-50mmは、35mm判換算約25.5-75mm相当(1.5倍換算)の標準ズーム域をカバーするレンズとなる。さらにズーム全域F2.8を実現しながら重さ約565g、全長91.8mmを実現。このコンパクトさはAPS-Cセンサーならではというもの。
仰々しいレンズを使わずとも、大口径ズームレンズならではのボケを手軽に楽しめる点がこのレンズの良いところ。ちょっとしたスナップ撮影から、モデル撮影、風景撮影とボケをコントロールして作品づくりに活かせる楽しいレンズだ。
一部のレンズマウントを除き光学式手ブレ補正機能(OS)付きとなっている。比較的光量の多くシャッタースピードが稼げる大口径レンズだが、手ブレ補正機能が付くことで、さらに撮影領域が広がる。
大口径レンズならではの点光源の玉ボケを演出として使うことができる。
手ブレ補正と高感度機能のおかげで夜の手持ち撮影が簡単になった。以前はあきらめていたシチュエーションが、このレンズのおかげで躊躇無く撮れるようになったのは大きい。また、手ブレ補正はデジタル一眼レフの動画撮影機能でも役立つ。動画撮影中に望遠域で手ブレ補正ON・OFFをしてみるとその効果は一目瞭然だ。
ISO3200のおかげで1/13秒というシャッタースピードとなったが、撮影は望遠端である50mm、出来ればシャッタースピードは1/60秒ほど欲しいところだが手ブレ補正機能のおかげで1/13秒でしっかりと撮影できた。
手持ちで真っ暗な夜景撮影が可能とわかれば、照明が当たった壁面は余裕となる。使えるレンズに出会うと撮影に対するモチベーションが違って来るのがわかる。
F8まで絞り込み車のライトを撮ってみたくなった。
大きなボケの演出、暗所に強い大口径レンズという側面を持ちつつ、躊躇しがちな暗闇での絞り込んだ撮影も手ブレ補正機能がカバーしてくれる。シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMは、表現力と撮影力をアップしてくれるレンズだと思う。
Photo by MAP CAMERA Staff
使用機材:Nikon D7000 + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM