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Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZF.2


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4



高精細なデジタルカメラの撮像素子に最適化されたレンズ群として、高い人気を誇る「CarlZeiss Milvus」シリーズに新らたなラインアップが追加されました。シリーズ11本目となる『Milvus 1.4/25』は、逆望遠型のディスタゴンタイプ。同シリーズのレンズ同様、高い描写力が期待できます。まずはニコンマウント(ZF.2)レンズをD850に装着して撮影に出掛けてきました。

この日は生憎の空模様。つい先日までの暖かった日々が嘘のようで、12月の寒さをダイレクトに感じられます。寒い日は金属の鏡筒を触るのもの躊躇いがちですが、ピントリングを中心に幅広いラバーで覆われているのでグリップ性も良く、とても使いやすく感じます。これなら手袋を付けたままの操作も可能で、さらに寒くなる時期でも安心して使う事ができるでしょう。
自宅近くの漁港での1枚。F1.4の開放では周辺に若干の減光がみられるものの、画像の歪みなどはなく、広角レンズならではの開放感ある画像が楽しめます。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZF.2


併設された市場へ進むと、水揚げされたコノシロが大きなコンテナを満たしていました。すでに取引は終了していたため、人影はなく照明も少なめ。それでも光り物と呼ばれる魚の光沢感を綺麗に捉えてくれました。低光量なシーンでも高感度に頼らず質感を忠実に再現するあたり、さすが大口径レンズと言ったところです。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZF.2


港脇の親水公園では先ほどの魚目当てなのか、たくさんの猫に遭遇。寒さをしのぐように壁沿いに並んでいました。大きなレンズを向けると数匹は逃げてしまいましたが、2匹だけ残ってくれたので撮影を。
周囲までシャープに捉える広角レンズですが、手前の猫まで約50cmの距離まで寄ると柔らかく自然なボケが得られました。美しいボケの中でもピント面がしっかり浮き立つので、警戒しながらこちらを見つめる鋭い眼光の様子がはっきりと伝わります。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZF.2


神社へ足を運ぶと木々が綺麗に色づいていました。クリアな描写のおかげで厚い雲の下でも色鮮やかに捉えてくれます。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.6 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZF.2


境内の一角に土俵を見つけました。雨に濡れ少し湿ったものの、しっかと固められた独特の質感を感じ取ることができます。土俵の周りは落ち葉などで散らかっていたので、余計な物が写らないようギリギリまで寄りると、厳かな雰囲気がより強調されました。単に見たままを捉えるのではなく、その質感とオーラまでも捉える高い解像力を感じます。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE

Zeiss大口径広角レンズの大本命。


以前のCarlZeissレンズ(一眼レフ用)にもあった『25mm F2.8』ですが、そのままのスペックでMilvusシリーズ化されるのではなく、開放F1.4という より高性能なレンズへと進化しました。そしてこの仕様変更はCarlZeissの本気を感じざるをえません。今までのF2.8に関して言えば、伝統の画角とベーシックなスペックを持ち、安定した描写が魅力のレンズでした。しかし、光学技術の発展により更に明るい超広角レンズが他メーカーから発売される中、世界屈指の光学メーカーであるZeissが改めて技術力を示すために作ったのがこの『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』ではないかと思います。

さて、ここからはボディを『Canon 5D Mark IV』へスイッチ。
Canonボディの鮮やかな色表現も相まって、『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』のコントラスと色乗りを思う存分味わうことができます。高い解像力だけでなく、クロームメッキの質感表現が本当に見事です。約80年前に作られたロールスロイスの威厳をも本レンズは写真に写し出しているように感じます。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE


開放での撮影では周辺光量落ちが感じられますが、25mmでF1.4のスペックを考えれば当然といえば当然でしょう。逆にこの周辺光量落ちを利用して、写真を効果的に見せる方が面白いかもしれません。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F4/ シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE


影をはっきりと映し出す冬の日差しは露出が難しいシーンも多々あります。しかし『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』は ハイライトを飛ばさず、シャドウも潰さない素晴らしい階調表現で写真を仕上げてくれました。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE


真逆光で撮影したスナップ。光源付近はさすがにフレアが発生するものの、そこから広がるゴーストもなく、逆光の影響をよく抑えられているのがわかります。F1.4開放での撮影ながら遠景の解像も見事。本レンズのスペックの高さがうかがえる一枚です。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE


広角レンズといえどF1.4開放でのピント面は非常に薄く、呼吸を止めてシャッターを切らないとズレてしまうほど。また、最短撮影距離は0.25mですが、レンズの全長が長く、フードも大きいので被写体に影が映り込んでしまわないように注意が必要です。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 絞り:F4 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4 ZE


最後の一枚はモノクロームで仕上げました。階調豊かな『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』はモノクロームでも素晴らしい実力を発揮してくれるレンズです。


Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4

伝統と最新光学が融合した、至高の一本。


Zeiss伝統の画角を引き継ぐ『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』。今までも25mmのディスタゴンはありましたが、F1.4の設計になるとこんなにも写真の印象が変わるのかと驚きました。薄いピント面に現れる繊細な線描写はF2.8とは別物。写り味はより上品になったように感じます。
大きな鏡筒のレンズをマニュアルフォーカスするには少々慣れも必要かもしれませんが、ファインダー内でピント面が移るたびに見える世界は、まるで映画を見ているように美しいです。そして撮れる写真も美しい。さすがCarl Zeissと思わせる一本です。

今やカメラのラインアップで一眼レフが少数派となってきましたが、『Carl Zeiss Milvus 25mm F1.4』を使用できるというのはニコン・キヤノン一眼レフユーザーの特権と言っても良いかもしれません。他にはない写りと魅力を感じたレンズでした。



Photo by MAP CAMERA Staff















カテゴリー: Carl Zeiss & Voigtlander   
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