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536:『Canon EOS 90D』

2019年09月21日

焦点距離:50mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:1600 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

CanonEOS 90D

ミラーレスカメラが普及し始めた現在、Canonから新しい一眼レフカメラが登場しました。それがAPS-C一眼レフEOS 80Dの後継機として登場したAPS-C一眼レフEOS 90Dです。

EOS 80Dが発売されたのは2016年3月。3年の時を経て誕生したEOS 90Dは格段に進化したカメラとなっています。有効画素数は2420万画素から3250万画素に上がり、APS-Cサイズの一眼レフとしてはトップレベルのものになりました。また、映像エンジンはCanonのフルサイズミラーレスカメラのEOS Rと同じDIGIC8を搭載しています。この組み合わせにより高画質な画像が実現しています。

まずは、キットレンズでもある「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」で我が家の猫(メス)を撮影。室内での撮影で気になるのは写真の四隅。何かしら映り込みがちではありますが、視野率100%であればその心配はありません。ファインダーを覗き、しっかりと狙って構図を決められます。いつも近くにいる被写体で豊かな表情をしてくれる我が家の猫ですが、この日は眠いのか機嫌が悪く、少ししか撮らせてくれませんでした。そのような中で撮れたこの1枚。鼻や口元、髭の細かい毛の質感や瞳のクリアな輝きを鮮明に描写する3250万画素のすごさがわかると思います。

Canon (キヤノン) EOS 90D

焦点距離:200mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/330秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF70-200mm F2.8L IS III USM

2〜3枚目は「EF70-200mm F2.8L IS III USM」でスナップ撮影。APS-Cサイズのセンサーにより画角が1.6倍になります。フルサイズよりも望遠域で撮影することができるため寄らずとも撮れるのが魅力です。F2.8のボケ感や望遠による圧縮効果で面白くなると思い、お台場を散歩していた際に発見した赤いハートに向けてシャッターを切りました。大型の望遠レンズを付けてもEOS 90Dのグリップは深いので、男性の大きな手でもしっかりとホールドすることができ、扱い易い印象です。

焦点距離:185mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF70-200mm F2.8L IS III USM

同じくお台場を移動中、ビルとビルの隙間に観覧車が顔を出していました。カラフルなゴンドラが印象的で、背景の夕焼けがかった曇り空と一緒に、無機質なまま撮影した1枚。こちらもAPS-Cによる1.6倍の恩恵で、トリミングすることなくビルを入れずに収めることができました。

Canon (キヤノン) EOS 90D

焦点距離:100mm / 絞り:F5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1000 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

緑の葉に囲まれた中に、大小様々なサイズの水滴がいい演出をしていた花がありました。APS-Cサイズではマクロレンズも活躍します。また、高画質のカメラであればより植物の繊細な部分を写すことができます。足元に咲いていたこともあり、ファインダーを覗いての撮影が難しかったため、背面モニターでのライブビューで撮影しました。ライブビュー撮影のAFエリア任意選択時、最大5481ものポジションから測距点を選ぶことができます。お陰で素早く思い通りにピントを合わせることができました。また、ライブビュー撮影でのシャッターを切った後のタイムラグが少なく、快適にリズムよく撮影できました。

Canon (キヤノン) EOS 90D

焦点距離:100mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:320 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

焦点距離:91mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

人通りが多い場所でしたが、少なくなったタイミングで高所から収めた1枚。コンクリートの僅かな凹凸やタイヤ痕が描写されていることに驚きました。灰色のグラデーションを滑らかに再現し、横断歩道の白と人物の黒がポイントとなり写真全体を引き締めています。

Canon (キヤノン) EOS 90D

焦点距離:62mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:1000 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

万華鏡のように煌びやかな装飾の建物を発見。筆者が映り込まないように注意するのはもちろん、露出をアンダー気味にすることで光沢感が増すと思い撮影しました。マニュアルモードでは従来の回転するマルチコントローラーが非常に便利です。

Canon (キヤノン) EOS 90D

焦点距離:56mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

何かいい被写体はないかと高架下を探し回っていた時の1枚。僅かな光が挿し込むことで、人工物の幾何学的な造形美をより強く感じました。咄嗟に見つけたものにもAFを素早く合わせられる独立式のマルチコントローラーが活躍。今までは上位機種にしかなかったものがEOS 90Dにも搭載されより素早く、被写体を逃すことが少なくなると思います。

焦点距離:71mm / 絞り:F10 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

以前この展示されていた自動車を撮影した知人がおり、「自分だったらどう撮るか」「半光沢をどう表現するか」と考えながら撮影しました。被写体の質感や細かな明暗もはっきりと表現することができ、赤色の変化が水の流れの様にも感じる1枚です。

焦点距離:104mm / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:640 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

白いビルの壁面にある無数の窓ですが、カーテンが閉まっているものや完全に開いているもの、半開きのものなど個性があるようで面白みを感じました。また、白も純白ではないところに味を感じました。

街撮りでは「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」が非常に便利。スナップ撮影ならこの1本でほぼカバーできます。EOS 90Dの機動性の良さとボディとの相性の良さを感じました

焦点距離:93mm / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

最後に撮ったのはビルの内部。天井の鉄筋とガラスの反射が魅力的でした。様々な線が交差している中、画面の中心にXを作り、左右非対称にすることで、その面白みを協調。ずっと眺めているとその空間に飲み込まれてしまいそうになりました。微妙なガラスの歪みもモノクロであるからこそ目に留まります。

Canon (キヤノン) EOS 90D

クラスを超えた表現力

「決定的瞬間」は単なる瞬間を表す言葉ではありません。撮影者の意図した瞬間に感じたものをそのまま表現することを示し、『EOS 90D』はこれを実現しています。APS-Cサイズのカメラとして、最高の完成度と言って間違いないでしょう。

コンパクトなボディには様々な撮影条件に適応できる性能が詰まっています。3250万画素の高画質と格段に向上した操作性を持つEOS 90D、物撮りは勿論のこと、動体にも力を発揮する非常にパワフルな1台です。また、1日撮影してもバッテリーの消耗が少ないのも魅力の1つです。

ミラーレスカメラの良さを持った新しい一眼レフカメラ、EOS 90Dの描写力をぜひ手に取ってお試しください。旧モデルからのステップアップはもちろん、望遠撮影を多用するフルサイズユーザーの方にもオススメの1台です。センサーサイズによる1.6倍効果に加え、トリミングに耐えうる3250万画素、テレコンバーター使用時も使えるF8対応のAFなど、APS-C機ならではの魅力が詰まっています。

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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