本日はRFレンズ史上最小サイズ『Canon RF28mm F2.8 STM』をご紹介いたします。質量約120gと軽量で実はRFレンズとしては初のパンケーキレンズ。軽さとフルサイズでは広角28mm、APS-Cサイズなら35mm換算45mm相当の標準レンズとして使うことが出来る画角の使い勝手の良さが魅力的なレンズです。フルサイズのカメラでもAPS-Cサイズのカメラでも使えるレンズなのでどちらで使おうかと悩みましたが、今回はEOS Rシリーズのフルサイズとして最小最軽量かつ「ボディ内手ブレ補正」が内蔵されていない『EOS R8』と組み合わせて撮影してきました。はたして軽快な撮影は出来たのか。ぜひフォトプレビューをご覧ください。
モニターを見ながら右斜め上を歩く人の足だけを狙います。28mmという画角は、直感的にどんどんシャッターを切れるのが面白いところです。
ガラス一枚隔てているのですが、そんなことを感じさせないほどの素晴らしい解像感。レンズフードは未装着で、ほぼガラスに密着するような感じで撮ったので、反射や写り込みがなかったのも功を奏しました。
広角レンズですが、絞りを開放で寄ればしっかりとボケてくれますし、立体感もありボケ味も綺麗です。発色も鮮やかでRFレンズ史上最小サイズのレンズでありながら描写力は非常に高いです。
なだらかな坂になっている芝生。開放絞りで坂の際にピントを合わせてみたのですが、そこに予期してなかったとんぼの写り込み。画角が広めのレンズだからこそ撮れた瞬間です。28mmはこのような偶発的なシャッターチャンスによく巡り合う気がします。
おそらく私が撮る今年の最後の紫陽花です。少し絞って最短撮影距離付近で撮影してみたところ、花脈も精細に写りました。
緩いカーブを描く等間隔に置かれた石の道。実際にはもっと先まで続いている道をトリミングするかのように切り取ります。広角レンズで撮るときはこういうものを見つけては遊ぶのが楽しみです。
午後から曇り出してしまいトボトボと帰路についたのですが、一時だけ顔を出した陽が綺麗な夕焼けを見せてくれました。タイミング良く鳥がフレームインしてくれたのでその瞬間を狙い撮影。空のグラデーションの綺麗さが映える一枚となりました。
フルサイズもAPS-Cも
『EOS R8』と組み合わせたら本当にフルサイズ機なの?と自問してしまうほど軽いです。この軽さは間違いなくカメラのホールド性を高める一助になってくれることでしょう。APS-Cサイズのカメラにつけても標準画角で使えるので重宝します。今までならAPS-Cサイズと共に使いたいおススメ単焦点レンズといえば『RF50mm F1.8 STM』だったのですが、これからはこの『RF28mm F2.8 STM』をおススメすることも増えそうです。すべてのEOS Rシリーズユーザーに。そんなレンズです。ぜひお手元に。
Photo by MAP CAMERA Staff