使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
「EOS R」シリーズのフルサイズミラーレスでは最軽量モデルとなる『EOS R8』をご紹介いたします。上位機種の「EOS R6 Mark II」の基本性能を継承しながら、小型・軽量化に成功しました。軽さで好評を博す『EOS RP』よりもさらに軽く、約414gしかないというのですから驚きです。その小型ボディにフルサイズならではの豊かな表現力が詰められていることが、一番の魅力と言えるでしょう。
また最高約40コマ/秒の高速連写や、動画撮影ボタンを押す前から動画を記録できる機能が搭載されているなど、とにかく撮影のチャンスを逃しません。小型・軽量だけでなく撮り逃さない、しかも描写はフルサイズクオリティ。 否が応でも期待が高まります。今回は小型のボディに似合う単焦点レンズ『RF50mm F1.8 STM』と、キットレンズでもある『RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM』を付けて撮影してきました。フォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
座っているポーズに惹かれてスーツのマネキンに目が留まります。映り込むシャツ姿の男性たちにピントを合わせて、対比させるように撮ってみました。チーフなどの赤が効いています。
使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
ガラス越しのアンスリウム。日陰で見かける植物なので、こんなに太陽光があたっているとどこか眩しそうです。ワックスを塗ったかのように光っている赤い部分は、花ではなく葉の一種です。他の部分の色が大人しいので、アンスリウムがとても引き立っています。
使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
この写真だとわかりにくいかもしれませんが、赤い壁に開いている穴の大きさに大小があり、離れた場所から見ると文字が浮かび上がるのです。実は現場では気付いておらず、あとでサムネイルを見たときに発見しました。目を細めればメッセージを読み取れるかもしれません。
使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
ナイフで切り出したような変わったデザインのビルにカメラをむけていたら、飛行機が飛んできました。このルートを飛行機が通るということはもうそんな時間か、と気が急いて歩き出します。
使用機材:Canon EOS R8 + RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
背中に砂がついた少年たちの前に、左からビーチバレーのボールが飛んできました。そして白いポールの上にはここを縄張りとしていると思しきカラス。そんないくつかの要素を夕陽が照らしています。
使用機材:Canon EOS R8 + RF50mm F1.8 STM
海岸近くの一帯に花が植えられていました。絞りを開放にして花を撮ると、ピントが合っている部分では花脈や花粉が精細に捉えられて、一方で奥にある花々はそれぞれ溶けて美しい色となり、画を彩ってくれました。
使用機材:Canon EOS R8 + RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
乾燥した流木の白っぽさと、荒れる波の白。質感も色も異なるふたつの白を夕陽が染めます。さほど背が高くない流木から伸びる長い影が、太陽が沈む寸前であることを教えてくれます。
一番軽いフルサイズEOS
小型・軽量で防塵・防滴構造という気軽に持ち歩くための条件を兼ね備えつつ、本格的な撮影と描写が可能なフルサイズ機。そんな最高の条件が整った、バランス感のいい一台です。ストラップを付けて首からかけても、あるいはストラップを付けずにフリップを握って持ち歩いても、快適かつ軽快に撮影することができます。AF性能や高速連写・動画性能などについて上位機種「EOS R6 Mark II」の性能を継承しており、不思議な話ではありますが解釈によっては「上位機種の改良版」とも言えるかもしれません。人により優先したい条件が異なるので、『EOS R8』こそがドンピシャだという方がいらっしゃると思います。筆者もまさにそのひとり。ぜひ手に入れて、軽快な撮影を楽しんでいただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff