『EOS R5』が発売されたばかりのキヤノンから、ニュースタンダード『EOS R6』の登場です。『EOS R6』はフルサイズCMOSセンサーにより高感度性能・高速性能に優れます。またノイズ処理能力の高いDIGIC Xを採用。常用最高ISO感度は102400ですから、暗いところで早く動く被写体を撮ったり絞った撮影の際に頼りになります。AFはデュアルピクセルCMOS AF II採用で高速で正確。AFフレームは『EOS R』や『EOS RP』から大幅に改善され『EOS R5』と同等。AFフレーム選択可能ポジションはなんと『EOS R5』を上回る6072ポジションとなっています。手にした第一印象は「ちょうどいい」。しっかりしていて、でも重すぎることもありません。そんな新登場の『EOS R6』を持って、江ノ島に撮影に行ってきました。
ここは地元に住んでいる友人に教えてもらった穴場スポットへ続く路地。知っている人しか入ってこないので空いています。細い道の先には景色の良い小さな砂浜があり、時間によっては岩場が現れるのです。
こちらもあまり人が来ない神社です。誰もいない境内の賽銭箱の下で寝ていた猫に話しかけると、のっそりと出てきてくれました。とても人懐こくて、撫でてくれと体を摺り寄せてきます。一通り撫でまわすと落ち着いたのか毛づくろいを始めました。
恰幅の良い猫がいました。先ほどの猫と柄は似ていますが、ふたまわりほど大きい別の猫です。シーンインテリジェントオートでアップを狙ったところ、木陰で暗かったせいかISO12800という高感度になりました。当機の常用ISO感度は102400ですからまだまだ余裕があるくらいです。常に猫の瞳を検出し続けてくれたおかげで、虹彩まで精細に写っています。
ショーウインドーにガラスの猫が並んでいました。こういったお土産屋さんにある手作りの品は顔立ちが色々。味があるとも言えますが、正直残念ながら可愛くないことも多いものです。こちらの店頭にいた猫たちはいずれも可愛く、家のテーブルに並べて飾りたくなりました。
山の上から、いま通って来た道を望みます。広がる視界にもくもくとした雲が夏らしく、身体をすり抜けていく海風も心地よくて、いつまでも眺めていたくなりました。いつかこのあたりに住みたいものです。
遅めのランチ。せっかくですから、名物のしらすを使った丼ぶりをいただきました。筆者の次に生しらすを注文したお客さんに、店員さんが売り切れである旨を伝えていました。どうやら本日最後の生しらすを運よく注文できたようです。乗っているのは、生しらす、釜揚げしらす、いくらに桜えび。どれもとても美味しい海の幸を頬張り、また撮影に戻ることにします。
こちらのお店はテラス席があり、おしゃれなヨットハーバーと海を眺めながら食事ができます。店員さんにも薦められましたが、あまりに暑かったので店内の窓際の席でいただいたというわけです。暑さが和らいだ日にはテラス席を指定しようと思います。雲が色づき、夕方の日差しになってきました。
デニム生地で作られたお花の壁をアップで撮りました。デニムといえば経年変化。この壁はまだできたばかりでデニムも新しいのですが、これからどのように変わっていくのか楽しみです。
影絵遊びをする人たち。スタンダードなポーズの方は少なく、昔流行った「命」のポーズや、身体を思い切り反らせるポーズなど、みなさんいかに面白い格好をするか競い合っているかのようでした。
普段は街灯のないこの道にも灯篭が灯り、小京都のような風情。たまに浴衣や甚平の人とすれ違うと旅気分が掻き立てられました。
「新標準」にふさわしいフルサイズミラーレス
キヤノンは『EOS R6』を「フルサイズミラーレスの新標準」と位置付けています。なんて優れた標準なのでしょう! 標準を「最も普通」と捉えることもできますが、「お手本」「あるべき姿」という解釈もあり、その意味でまさにそうと呼ぶのにふさわしいと感じました。操りやすくもあり、オートでも信頼して任せることもできる。『EOS R6』がニュースタンダードになった今、この先の未来は明るいと確信しました。新標準、ぜひお試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff