
Insta360(インスタサンロクマル)の『ONE R』をご紹介します。当アクションカムの一番の特長は、モジュラー式であること。カメラモジュール(センサー+レンズ)、コアモジュール(モニター+制御部)、バッテリーモジュールの3つのブロックを合体させてひとつのカメラになります。カメラモジュールは、360度撮影が可能な『360 Edition』、4Kが撮れる『4K Edidion』、5.3K対応1インチセンサー搭載の『1 Inch Edition』という3つのエディションがあります。
動画ももちろん撮れるのですが、Kasyapaでは『ONE R』で撮影した写真をご紹介していきます。冒頭の写真は『360 Edition』で橋を撮影したものです。撮影方法は『ONE R』に伸ばした自撮り棒を取り付け、頭の上に高く掲げています。シャッターを押すことができないので、5秒タイマーで撮影しました。自撮り棒は自動でレタッチされ消えます。当機はレンズモジュール交換式ですから、このような特徴的な写真はもちろんのこと、広すぎることのない広角の写真を撮ることも可能です。

こちらも『360 Edition』で撮影した写真。遊園地をギュギュっと詰め込みました。360度の写真は、撮影後にどんな写真に編集するかを決められます。PCやスマートフォンで専用のアプリケーションを使用し、JPEGで切り出します。編集アプリケーションにはフィルター機能などもついており、簡単に思い通りの写真を作ることができます。

今度は遊園地を逆方向に丸めました。観覧車を主役に、カラフルな射的場などの低い建物で囲みます。曲がりくねるジェットコースターも全て画面に収めることができました。

ここからは『1 Inch Edition』で撮影した写真をご覧いただきます。曲線が美しい美術館が、超広角レンズの歪みでさらに曲げられます。360度ほどではありませんが、超広角レンズとして面白い描写ができました。

傘立てを保管するためだけの贅沢な建物。美術館には傘を持って入れませんから、雨の日はこちらに預けることになります。超広角レンズらしい描写で、屋根がとても大きく写りました。

強い日差しの中でゲームをする少年たち。日陰の方がいいのではないかと最初は感じたのですが、海風に当たりながら友だちと並んで遊ぶのは贅沢な青春の過ごし方なのだと思い直しました。きっと思い出に残ることでしょう。

『1 Inch Edition』は撮影の際に画角を「超広角」から「鋭角」まで数段階の中から選択することができます。こちらは最も狭い「鋭角」で撮影しました。35mm換算で何mm相当なのかは正確にはわかりませんが、標準ズームのワイド端くらいでしょうか。インパクトのある画作りだけでなく、使いやすい焦点距離で表現することもできるのです。

船の中に入ってみました。古い豪華客船には、たくさんの客室があります。向かい合わせの客室の扉を、超広角で切り取りました。部屋番号を見ると「9」を避けているのが日本の船らしいところでしょう。

360度のインパクトも、高画質も。
『ONE R』を渡されたとき、まずその外観に気分があがりました。モジュールを差し替えて合体させる様は、さながら合体ロボットで遊んでいるときのようにワクワクさせてくれます。撮影時には、人の目では一度に見ることができない広い範囲をくまなく見渡して、なにがどこにあるのかバランスを考えてじっくりと撮り、あとから編集するのも2度目の撮影をしているかのような楽しさがありました。ポップな見た目とは裏腹に、じっくり撮影するのに向いていると感じます。1インチセンサーのおかげで、こんなに小さなカメラで撮ったとは思えない画質に仕上がるのもよかったです。今回はどんな写真が撮れるかに絞ってご紹介しましたが、アクションカムですから当然動画も得意です。そのコンパクトさからも様々なシーンに連れて行きたくなりますし、360度写真などの超広角写真を見て人が驚くのもまた楽しいので、思わずシェアしたくなります。幾通りもの楽しみ方は、撮影者のアイデア次第で更に広がるでしょう。新しい表現にぜひ挑戦してみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff