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918: 無限の創造性『HASSELBLAD 907X & CFV100C』

918: 無限の創造性『HASSELBLAD 907X & CFV100C』

2024年02月21日

 


 

2020年に発売された「907X 50C」から約4年、1億画素の裏面照射型センサーを搭載した『907X & CFV 100C』の登場です。907XとCFV 100Cの組み合わせはもちろん、取り外し可能なCFV 100CデジタルバックによるVシステムのフィルムカメラやテクニカルカメラなど3通りの構成を実現しました。そして15ストップのダイナミックレンジとネイティブISO64に対応。さらに1TBの内蔵SSDとCFexpress Type Bカードスロットを搭載したことでRAW画像1枚で約200MBというビッグサイズでもカードが無くて撮影が出来ないという心配もなくなりました。ちなみに本機では動画機能は省略されています。フィルム時代から現代までさらにはこの先までも繋いでいくのであろう可能性に満ちた『907X & CFV 100C』。今回は数ある可能性のうちの一つ、高性能なXCDシリーズレンズと組み合わせて撮影してまいりました。Youtube動画では中判フィルムカメラ「500C/M」とも組み合わせていますのでぜひそちらもご覧ください。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

フォーカスゾーンが294点配置され「907X 50C」よりフォーカス速度が約300%向上したという本機。近づいて撮ろうと思っていた海鳥たちが飛び立ってしまったのでとっさにシャッターを切ったのですが、その瞬間をしっかりと捉えてくれました。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X&CFV100C + XCD 55mm F2.5 V

 

『XCD 55mm F2.5 V』は35mm判換算43mmのやや広めな標準域ながら立体感、ボケ感ともに非常に優れた常用レンズです。しかしこの立体感、中判のセンサーの余裕さを感じます。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X&CFV100C + XCD 55mm F2.5 V

 

筆のかすれ具合や塗装の剥がれ、色の鮮やかさなどどれもが凄まじいクオリティで描かれています。こちらの画像は等倍でご覧いただけますのでぜひご確認ください。

 

絞り:F9.5 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 28mm F4 P

 

超広角レンズの『XCD 28mm F4 P』と組み合わせて、冬の時期ならではの樹々を撮影しました。超広角レンズをしっかりと絞り込み撮影することでどのような表現をしてくれるのか。そんな思いで空を見上げシャッターを切ります。細い枝の先端まで繊細に描写に驚きを隠せません。ぜひ拡大して等倍でご覧ください。

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:400
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:250
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

年季がこもった蒸籠。木の質感はもちろんのこと、今にでも湯気が立ち込めるのではないか。そんな空気感を上手に写し出してくれました。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:250
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

ディスプレイを40°、90°と傾けることが出来るので低いアングルでの撮影も難なくこなせます。クラシカルな撮影スタイルでいくのか、悩みどころではあるのですが細かな露出調整をしたい時には907X用のコントロールグリップがオススメです。正直このカメラを持つならグリップは外して撮っていきたいなと思うのですが、一度使ってしまうと手離せなくなるほど重宝します。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:6400
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

高感度 ISO6400で撮影にチャレンジ。アウトフォーカスこそ僅かながらノイズを感じますが、ピント面は信じられないくらいクリアです。解像の低下もなく低感度で撮影したかのような解像感あふれる繊細描写が得られました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:6400
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 28mm F4 P

 

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

『HASSELBLAD 907X & CFV100C』の設定はシンプルで、カラーモードのようなものもありません。ナチュラルカラーソリューション (HNCS)というファイルで専用のRAW現像ソフト「Phocus」で現像することで最大限の能力を発揮するのですが、撮って出しでも十分すぎるほど、理想的な良い雰囲気を演出してくれます。『XCD 90mm F2.5 V』は中望遠ながらコンパクトな造りで組み合わせもちょうどいいレンズです。この時間帯でも周辺減光があまりないところも優秀です。ちなみに筆者はこのレンズのシャッター音が非常に気に入りました。静かにしたい時にはちょっと大きいかもしれませんが「シャッターを切っている」感覚が一番気持ちの良いレンズです。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:64
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 90mm F2.5 V

 

太陽を構図に入れないように気をつけ、それでも「ハイライトが飛んでしまうかな」と思いながら撮った一枚。中判センサーの15ストップのダイナミックレンジは明暗部をしっかりと捉えてくれました。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:800
使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 28mm F4 P

 

日が沈みきるまえの薄明光線が空のグラデーションに与える影響まで繊細に表現してくれました。以前に『X2D 100C』と『XCD 28mm F4 P』の組み合わせで似たシチュエーションで撮影したこともありますが、そのときも同じような繊細な写りでした。

 

使用機材:HASSELBLAD 907X & CFV100C + XCD 55mm F2.5 V

 

XPanから受け継いだパノラマ比率「65:24」も選択できます。壮大な景色を撮るだけでなく、物語本編の挿し絵のような感覚でも撮れるこの画角はとても使いやすくお気に入りです。

 

無限の創造性

このカメラをどんなスタイルで使うか。もう手にしている方も、まだ手にしてはいない方もこのカメラで出来るあらゆる可能性を想像して組み合わせるだけでもう楽しくなってしまうのではないでしょうか。最新光学設計のレンズによる圧倒的な描写力を楽しむも良し、クラシカルなスタイルでフィルムカメラのように楽しむも良し。一つのスタイルを突き詰めたり、そのスタイルに飽きてしまった時にはまた違う撮影スタイルで楽しめるカメラです。このカメラでしか得られない体験が必ずある『HASSELBLAD 907X & CFV100C』。ぜひお手元に。

 
Photo by MAP CAMERA Staff

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