パナソニックのLUMIX Sシリーズレンズの代表とも言える『Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.』。望遠ズーム全域F2.8の明るさで撮影できるレンズは様々な場面で活躍する1本です。今回はパナソニックのフルサイズミラーレス一眼の中でも高画素モデルにあたる『Panasonic LUMIX DC-S1R』に装着し、撮影に行って参りました。
初めに訪れたのは東京タワー。遠くから眺めることはあっても、真下から見たことはありませんでした。視界一杯に広がる真っ赤な鉄鋼は存在感があり、隙間から見える空の青色が印象的でした。
上空には小型のプロペラ機が飛んでいました。とっさにカメラを構えての撮影でしたが、しっかりと飛行機にピントが合っています。高速で精度の高いAF性能に助けられた一枚です。その後、飛行機は東京タワーの周囲をくるくると旋回し、何処かに飛んで行ってしまいました。
見上げて撮影したのは青々とした楓の葉。背景は柔らかくボケており、ピントが合っている部分は葉脈の線がはっきりと描写されています。『Panasonic LUMIX DC-S1R』の有効画素数4730万画素という性能をしっかり発揮できるレンズだとわかります。
公園では走り回る子供たちの姿。転がっていたサッカーボールを撮っていたら、画面奥で男の子が大胆に転んでしまいました。少し心配になりましたが怪我をした様子もなく、元気に遊んでいたので安心しました。
移動して今度は新幹線の撮影です。早く静かに走るために考えられた先頭車両の形状。丸みを帯びた車体の光沢感が気に入った一枚です。
ホームに入ってくる新幹線。ホームドアの隙間に来た瞬間を狙いました。しっかりとピントが合っていることも嬉しいのですが、驚いたのは画面端の解像力。鉄骨のディテールははっきりとし、ボルトの一本一本もしっかり見ることができます。
フロントガラスの反射が目に留まりました。背景の緑色は東北新幹線はやぶさ。真新しいように思いましたが、調べてみると運転を開始したのは2011年。もう9年も経っているのかと時間の経過を感じました。
最後に訪れたのは動物園。フラミンゴの目力が凄まじい一枚です。被写体との距離感がグッと近くなったと感じるほどの迫力があります。
舌をペロッとしているキリン。皮膚の質感やまつ毛などがしっかりと描写されており、背景は綺麗な玉ボケになっています。
開放F値が明るい望遠ズームレンズは暗所での撮影には重宝します。動物との間にある柵も気にすることなく撮影が楽しめました。
ハツカネズミが箱から顔を出している一枚。可愛らしくて微笑んでしまいました。
高い描写性能を誇る大口径望遠ズームレンズ
柔らかいボケ味と立体感のある描写の『Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.』。質量が三脚座を含まずに約1,570gと少し重さを感じますが、『Panasonic LUMIX DC-S1R』のしっかりとしたグリップのお陰で安定して撮影することができました。また、パナソニックのSシリーズカメラのボディ内手ブレ補正(B.I.S.)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)を連動制御する「Dual I.S. 2」に対応していることで、シャッター速度換算約7段分の補正効果を得ることができます。手持ち撮影にはとても強力な味方になるでしょう。開放F値2.8で撮影する場面が多かったのですが、AF精度はとても優秀でしっかりとピントが合い、コントラストも高く優秀な描写性能を持っていると体感しました。これからさらに発展していくであろうパナソニックのSシリーズ。『Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.』は是非とも使っていただきたい1本です。
Photo by MAP CAMERA Staff