SONYハイエンドコンパクト・ライン、RXシリーズに新しいモデルが登場しました。『SONY Cyber-shot RX100M2』、裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、液晶はバリアングル化。EVFの装着も可能になり、より一層使い勝手良く進化した印象です。先代の『SONY Cyber-shot RX100』も完成度の高いモデルでしたが、今回の改良点がどう違いとなって現れるのか、撮影しました。
まずは近接での撮影。フォーカススピードの早さは先代譲りの気持ちの良いものです。そして、このカットでISOは1250。高感度という感じもほぼなく、色彩もニュートラルで美しい再現です。裏面照射型CMOSセンサーは高感度への対応が強みとのことですので、ここも大きな『SONY Cyber-shot RX100M2』のポイントでしょう。
今回撮影していて感じたのはアンダー部のトーン再現の美しさ。こうした少し暗がりの、その暗部の描写がとても美しいのです。時代を経た事物の存在感や、窓の外との明暗のコントラストなどが実に自然に描かれています。コンパクト機で暗部の表現の楽しみなモデルは、これはなかなか少ないものです。
そして、ISO3200。いかがでしょう?ラチチュードは少し狭まる様です。鮮明さも、少し減じています。ただそれも言われればのレベルではないでしょうか。色や光も美しく、ノイズもほとんど気になりません。正直ここまで高感度に強くなっているとは思いませんでした。撮影中も手ぶれや暗すぎて撮れないなど気を遣うことなくサクサク撮影していましたし、『SONY Cyber-shot RX100M2』の最大口径はF1.8ですから、光の条件を気にかけることなくいろいろなシチュエーションで活躍してくれることでしょう!
明度差の大きい条件ですが、上手くまとめてくれています。この感じは撮影していても実に助かるポイントでした。
これも、ISO3200ですね。撮影データを見返して驚いた1枚です。「ノブや金属の光沢感まで素晴らしい描写!」そうこの感度で言わせるのが『SONY RX100 II』の底力なのでしょう。
モノクロームで見て、更に感じるトーンの美しさです。大理石の肌の質感や光の照り返し、ぜひご覧ください。
暗い中でも望遠が生きてくるのはこの大口径と、高感度の強さによるものでしょう。 コンパクトデジタルでいて、この使い勝手の良さは特筆ものです。
改めてみて、その小ささに驚きます。それこそジャケットのポケットに入るサイズながら、この描写力。先代『SONY Cyber-shot RX100』の時も強く感じましたが、コンパクトデジタル機の昨今の進化は驚くべきものです。その進化の先鋒に間違いなく位置する銘機、『SONY Cyber-shot RX100M2』の登場です。
Photo by MAP CAMERA Staff