小型・軽量ボディーに「EOS Rシステム」の高い撮影性能や便利な通信機能を凝縮したミラーレスカメラ『EOS R50』のご紹介をいたします。キヤノンのエントリーモデルとして多くの支持を得ている「EOS Kissシリーズ」を彷彿とさせるプロダクトデザイン。重量は約376gで『EOS Kiss M2』と比べて約12g軽くなっています。ボディカラーがブラック・ホワイトの2色展開なのも嬉しいところ。『EOS R10』と比べれば機能は抑えられていますが、画像処理エンジンやデュアルピクセルCMOS AF IIなど『EOS R10』と同等で連写性能「電子シャッター時最高約15コマ/秒」や動画性能「4K(3840×2160) 30p クロップなし」などエントリーモデルとしては十分すぎるほどのスペックを搭載しています。また「クリエイティブブラケット」「アドバンスA+」や「Vlog用新動画モード」などカメラが撮影者を手助けしてくれる機能が搭載されているのも嬉しいポイントです。今回はダブルズームキットにもなっているズームレンズ2本と単焦点1本を組み合わせて撮影にいってきました。なんとこれだけ持っていっても総重量1kg未満。小型軽量モデルと呼ぶにふさわしい『EOS R50』の写りをぜひご覧ください。
プラスワンで加えたいレンズとしておススメの『RF50mm F1.8 STM』。手軽にこれだけのボケ量を出せるのと「写真の楽しさ」を一目で感じることが出来るのが中望遠の魅力です。より寄れるようになって没入感が一層強まります。
ダブルズームキットレンズでもある『RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM』。狙った風鈴のピントのキレや立体感、ボケ具合も絶妙にいい感じで、改めて写りの良さを実感しました。望遠端が約300mm相当とさらにもう一歩届くのもグッドです。
開放絞りで撮影。広角端でも手前に被写体を置くことで背景もいい感じにボケも出ます。これくらいコントラストもあって良い色を出してくれるなら、旅行のワンシーンもパチリパチリとテンポよく撮っていけます。
個人的にこういうフラットで自然な光をしっかり汲み取ってくれるのは信用できます。誇張することもなく出てほしい分だけの色味と明暗で描き分けることができるレンズです。
のどかな田んぼ道。特に撮るものを見つけられずにいたら、色違いの電柱を発見。モノクロで表現すれば面白いかもしれないと撮影しました。するとカラーで見ていたときには気付かなかった空の細かなディテールを見ることが出来てお得な気分に。『RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM』はキットレンズとしてもかなり小型な部類だと思いますが、最初にカメラを手に入れてから撮りたい景色や物を撮るのに丁度いいレンズだということが一日使ってみて実感できました。
少し絞って『RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM』の広角端で撮影してみたのですが、とてもシャープな仕上がりを見せてくれました。花や金属、いろんな質感の違いもうまく描き分けてくれるのでとても頼れる望遠ズームレンズだと思います。
夕暮れ前のまだ少し明るい空の光を頼りに撮影してみたのですが、光が当たるところの艶っぽさや陰のトーンの描写が非常に上手いと思いました。
日がとっぷりと暮れた頃。電球の光が綺麗に反射した風鈴が気になったので撮影。素晴らしい立体感とボケ味です。ガラス風鈴の光沢もとても美しく描いてくれています。夜だからこそ撮りたくなる世界もあります。『RF50mm F1.8 STM』に切り替えて、撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
手軽に本格的
例えば、なるべく予算は抑えつつ「アレもコレもソレも、ああいうものもいつか撮りたい!」という方にはおすすめの選択肢であること間違いなしの一台です。子供やペット、撮影したい被写体はそれこそ人それぞれ。そして年中それだけを撮影するのではなく、スナップでも。撮りたくなったものはほぼ撮影できる安心感というのは良いものです。今回一緒に組み合わせたレンズ3本はもちろん、ちょっと予算を足せばマクロレンズや広角単焦点も手が届く範囲内。自分に合った組み合わせを作るハードルが低いというのも魅力です。EOS Rシリーズはいよいよラインナップが揃ってきたという感じがありますが『EOS R50』はどのユーザーにもおすすめ出来る「ちょうどいいポジション」のカメラだと思います。メインとしてもサブとしても、ユーザーのニーズにピッタリはまる『EOS R50』をぜひ。
Photo by MAP CAMERA Staff