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924:期待を超える体験『SIGMA Art 50mm F1.2 DG DN E-Mount』

924:期待を超える体験『SIGMA Art 50mm F1.2 DG DN E-Mount』

2024年03月27日


 

「Art F1.4」の評価を決定づけた「SIGMA Art 50mm F1.4 DG HSM」の後継レンズ「SIGMA Art 50mm F1.4 DG DN」。そしてこの度Art 50mmからついに『SIGMA Art 50mm F1.2 DG DN』が登場しました。「MADE IN AIZU」F1.2の明るさでありながら約745g(L-Mount仕様)という小型軽量化を達成させました。ArtシリーズでF1.2のレンズというと「Art 35mm F1.2 DG DN」がありますが、1,090gと少しヘビーでした(写りは最高です)。本来相反する高い光学性能と携行性を兼ね備えた常識外れの一本。実はこのレンズ「SONY FE 50mm F1.2 GM」より少し軽いのです。はたしてどんな写りを見せてくれるのか。撮影前からワクワクしていました。今回はE、Lマウントそれぞれで異なる被写体を選んで撮影してみました。別記事として「926:Artライン最高レベルの描写力『SIGMA Art 50mm F1.2 DG DN L-Mount』」も同日公開いたしますので、よろしければ合わせてご覧ください。

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

推力はそのままに体積を削減した新方式のリニアモーターHLA(High-response Linear Actuator)を搭載。高精度・高速AFを確立しながらコンパクトなレンズボディという両立が実現しました。元気に走り回る子供たちも街中でのスナップもストレスなく撮影できます。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

少しだけ絞ってみました。開放絞りでも中央の解像力は十分すぎるくらいですが、F2くらいまで絞ることでより画が引き締まりつつボケ味も硬くならないので良いバランスだと思いました。

 

絞り:F5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

大胆に真俯瞰での構図。F5まで絞ってみるとピント面はもちろん、周辺部に至るまでスッキリとした写り。花弁の質感をリアルに表現しながら奥行もしっかり感じることが出来ます。

 

絞り:F1.3 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

開放絞りで順光・サイド光(斜光)で青空一面を撮ったときなど、周辺減光が多少気になることもありますが、ボディ内の周辺光量機能をONにしておけば問題ありません。開放値に近い設定で撮影したことで、被写体が背景と分離され、見せたい部分をより強調することができました。大口径レンズだからこそイメージ通りに撮影できた一枚です。

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/6000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

ガラスの映り込みが絶妙なボケとなり魅力の一つとして成立するからこそ、ガラス越しから積極的に撮りたくなります。その時の静けさまでしっかりと伝わってきます。空気感をそのまま切り抜くレンズといっても過言ではありません。

 

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

しっかり考えて撮るばかりじゃなく、なんとなくシャッターを切りたくなる時もあると思います。そんなカットでもしっかり画として魅せてくれる描写力の高さ。これくらい距離感があっても開放F1.2の立体感がしっかり出ています。

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

さすがにこれはハードすぎるだろうと思っていたのですが、逆光での撮影でも驚くほどクリアで抜けの良い画が出てきました。コントラストも高い状態を維持しており、より一層印象的な一枚に。夕暮れの時間帯でもフレアゴーストも全く気にせず撮影することができました。

 

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

全て撮って出しのカットなのですが「出てくる色が本当に美しい」その一言に尽きます。使っているうちにどんどんレンズの魅力に引き込まれて、シャッターを押す回数が増えていく自分がいました。

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

日も暮れかなり薄暗くなってきてしまいましたが、このレンズなら少しの光があれば日が沈んだあとでも大丈夫です。

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7RV + Art 50mm F1.2 DG DN

 

 


 

期待を超える体験

「常識も期待も超える体験を」というキャッチコピー。初めて撮るレンズは等しくどんな写りをするだろう?という期待を込めていつも撮影していますが、撮り終えたあとの私の気持ちを表す言葉そのままとなりました。レンズの魅力に引き込まれ、レビュー撮影という事を抜きにして個人的に「好き」になってしまったので、ただただ良い!と言ってしまうのみです。「リニアモーターHLA」によるAF性能ばかりに注目されてしまいますが、マニュアルフォーカスで撮るのが好きな私にとってこのピントリングの操作感がたまらなく使いやすいです。そしてぜひともピント拡大してみてください。開放絞りで撮影してもピントがどこに当たっているのかがすぐに分かる解像力の高さに感動するはずです。フードもロック機構付きなので、不意に外れることもなく安心です。「良い写りを手に入れるための代償として重くなる」という常識を覆し「こう写ってほしいという期待」を超越する撮影体験が出来る『SIGMA Art 50mm F1.2 DG DN』。ぜひ一度手に取ってみてください。

 

 
Photo by MAP CAMERA Staff

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