2021年はカメラ史にとって大きな節目の年となったことに違いありません。3月に『SONY α1』発売、10月に『Nikon Z9』が正式発表、そして11月、遂にキヤノンからこの機種が発売になりました。今回のKasyapaはフラッグシップ級ミラーレス機『Canon EOS R3』をご紹介いたします。自社開発の裏面照射積層型CMOSセンサーに加え、世界最高の最大8.0段分の手ブレ補正効果、独自技術の視線入力AFなどキヤノンの最新技術で完全武装された本機は世界中のフォトグラファーが待ち望んだ1台と呼べるでしょう。まずはファーストインプレションとして『Canon EOS R3』で撮影した写真と共にその性能、その描写性をご覧いただければと思います。
スイスイと泳ぐペンギン。意外とスピードがあるので泳いでいるところを撮るのはなかなか難しいのですが、動物瞳AFがバッチリとピントを捉えてくれます。
カワウソもまた動きがせわしないですが、視線入力があるのでタイミングを逃しません。穴から顔を出した一瞬をキャッチ。濡れた毛とそれについた細かな水滴まで、ガラス越しに精細に写し出されています。
ジャンプするイルカ。水飛沫をまとい、さすがの大迫力です。人間と遊ぶのが好きなんだろうなと感じさせる愛嬌のある態度が魅力です。縦位置で撮りやすいのでつい縦の写真が増えてしまいます。
高校生の時にラクロスをやっていました。まだ競技が浸透していない時代だったので、各高校から少しずつ集まって練習をしていました。ポジションはゴーリーといっていわゆるゴールキーパーだったので、自然とゴーリーの選手に目がいきます。
日没後、空がとてもきれいに染まっていました。分刻みで色やシルエットの具合が変わっていくこの時間帯。どのタイミングで撮影しても絵になって大好きです。
キヤノンが好きだと思わせてくれる一台
更なるスピードと画質性能、そして更なる最新技術を搭載した『Canon EOS R3』はまさにキヤノンのフラッグシップ級カメラとしてふさわしい一台です。基本性能の高さはもちろんですが『Canon EOS-1D』系と比べて圧倒的に軽量化されているのもポイント。小型軽量が図られているRFレンズ群と合わせる事で軽快に撮影することができました。AFスピードはまさに圧倒的。一瞬で被写体にフォーカスし捉えたら放さない追従性能は、今までのEOSシリーズで培ってきたデュアルピクセルAFの集大成と呼べる完成度だと感じます。
カメラ業界をリードする3大メーカーからついに最高峰の機種が揃いました。その中でも視線入力など数多くの独自技術を詰め込んだ『Canon EOS R3』は他には無い魅力を感じる一台です。これからの時代を切り開く新たなEOS、あなたも是非体感してください。
Photo by MAP CAMERA Staff