777: 描写も機能も高密度。『FUJIFILM フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR』
2022年07月19日
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
富士フイルムのラージフォーマット対応レンズ『フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR』をご紹介します。35mm換算36-79mm相当のズームレンズで、その焦点距離は準広角域から望遠域までまたがります。大きなサイズのセンサーを活かすべく、非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚、スーパーEDレンズ1枚という贅沢な構成を以って収差などを徹底的に抑制。ズームレンズとは思えない息を呑むような描写性能を実現しました。手ブレ補正は5.0段分。ラージフォーマットにおいては目立ちやすいはずの手ブレを強力に制御します。開放F値は4と明るく、安心の防塵・防滴・耐低温対応ですから、幅広い撮影で活躍が期待できる一本です。持っているだけでワクワクするような当レンズを携え、街に出てきました。フォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
レインボーブリッジが大きく旋回する特徴的な箇所。普段は地図や航空写真で上方向から見ていますが、今回は船に乗って海側から眺めます。高さによる迫力があり、いつもとは別の魅力を感じます。船は揺れが激しく体勢をキープするのもままならない中でしたが、そんな条件でもマンションの柵など細部に渡るまで精細に描写されており唸ります。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
波立つ海の向こうにカラフルな豊洲の街が見えます。豊洲は個人的に住んでみたい街のひとつ。海や商業施設があり、人が多くて寂れておらず、家族で生活を楽しむのに向いているように思えるからです。すぐに海に出られるなんて最高です。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
特に照明が当てられているわけではないのにも関わらず、イエス像が明るく輝いて見えました。まるで像が自ら発光しているかのよう。写真で見てみると、改めて周囲との明暗差に驚きます。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
花の散るらむ。ひとつの葉の上に花びらがまとまって落ちていました。そこだけ色づいたような不思議な光景をまじまじと見つめます。フィルムシミュレーション「CLASSIC Neg」はそんな光景におあつらえ向きの色調。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
ドアにステンドグラスが施されていました。折しも反対側から太陽の光が射し込んでおり、色やガラスの質感が際立ちます。手すりのデザインも素敵でついうっとりしてしまいます。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
窓の外にはたっぷりとした緑の葉があり、その印象が強かったので露出を木に合わせます。手前の室内は必然的に暗くなりますが、そうすることで光の向きやどこにどう当たっているかがかえって明白となり、趣深い様相を呈します。
使用機材:FUJIFILM GFX 50S II + フジノン GF45-100mm F4 R LM OIS WR
もしかしたらこのデザインは外国製でしょうか。水色の美しいスクーターの足置き場に、ピンクの花が落ちていました。水色とピンクの組み合わせがとても綺麗で、思わずシャッターを切ります。
描写も機能も高密度。
このレンズを一言で表すなら「詰まっているレンズ」。技術が詰まっていて、描写も高密度というダブル・ミーニングです。目の前にあるかのようなリアルな質感はもちろんのこと、湿度や温度、空気感をも写し出してくれるように思います。そこから音や匂いを想像することも容易いでしょう。フルサイズより大きいラージフォーマット用レンズということで気後れしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、強力な手ブレ補正がサポートしてくれるので躊躇わず挑戦していただきたいです。よく使いたくなる領域をカバーし開放F値も明るいので、この上なく使いやすいおすすめの一本です。ぜひお試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff