760: 2022年製のオールドレンズ『Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical (Z-Mount)』
2022年05月03日
2022年5月発売予定、味のある描写が魅力的なレンズ『Voigtlander NOKTON D23mm F1.2 Aspherical』をご紹介します。フルサイズ換算で35mm相当の画角をもつAPS-C用レンズで、ニコンZマウントに対応し、合焦はマニュアルフォーカスです。クラシカルな見た目ですが電子接点が搭載されており、最新ファームウェアを入れた対応ボディと組み合わせることで、Exif情報の埋め込みや、ボディ内手ブレ補正、3種類のピント合わせサポート機能などが可能となります。F1.2という大口径に心を弾ませながら、街スナップに持ち出しました。フォトプレビューをぜひご覧ください。
綺麗な庭でしゃがんでカメラを下に構えます。猫の目線から見たらこんな感じでしょうか。小道も大冒険になるような視線で撮影してみます。
静かな洋館の窓辺に佇んで外を見ると、ふと窓ガラスに白い花が映っていることに気づきました。まず映っている花だけを撮ってみると、最近流行りの3Dホログラムライブのような写真に。これはこれで不思議でいいけれどちょっとわかりにくいかなと思い、少し説明的にはなりますが、元の花も一緒に写したショットを採用としました。
ダイニングに入ると手入れの行き届いた床に窓から入った光が反射して輝いていました。それと雨に濡れた窓の外の木々も美しく、両方を表現したいと思いながらシャッターを切ります。
生け垣の隙間からお隣を覗いてみると、美しいツツジが咲き乱れていました。子どもの頃はよく花を取って後ろから蜜を吸ったものです。しかし大人になって調べてみると、蜜に毒があるツツジもあるようで驚きました。
窓を見上げると、手前にある葉っぱの美しさに心惹かれます。後から写真をじっくり見てみると葉脈がくっきりと写っており、F1.2でこの描写かと唸りました。
可愛らしいサボテンを俯瞰で撮影。F1.2でどこにピントを合わせるか迷います。ボケた部分がふんわりすることから、太いトゲにピントを合わせて細い毛のような部分を柔らかく写すことにしました。
外は雨が降っており、なかなか止んでくれません。でも外光に照らされた立体的な窓枠がなんとも素敵で、しばし見とれます。室内側の壁も暗部の粘りが素晴らしいです。
雨上がりの陸上競技場には誰もいません。少しオレンジがかった光が斜めの光線を作り出し、エモーショナルな印象に。
2022年製のオールドレンズ
紛うことなき2022年製なのですが、そのクラシカルなルックスと絶妙な描写は、どこかオールドレンズを彷彿とさせます。『Z fc』との組み合わせがベストマッチで、ぜひ揃えて使っていただきたいです。オールドレンズ風といってもそこは最新のレンズですから、使い勝手は格段に上です。写真を撮る楽しみを改めて感じさせてくれる一本。お試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff