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979:万能的、標準レンズ『Canon RF50mm F1.4 L VCM』

979:万能的、標準レンズ『Canon RF50mm F1.4 L VCM』

2024年12月20日

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

静止画と動画どちらも必要とするクリエイターのための新世代・開放F1.4Lレンズシリーズに『Canon RF50mm F1.4 L VCM』と「Canon RF24m F1.4 L VCM」が加わりました。11群14枚のレンズ構成による開放F値1.4を生かした大きく美しいボケ味と「VCM(ボイスコイルモーター)」と「ナノ USM(超音波モーター)」を組み合わせた「電子式フローティングフォーカス制御」により優れたフォーカシングを実現。そしてこの新シリーズの特徴は統一された小型軽量設計。単焦点はすべて全長が約99.3mmで統一されており、重量も揃って600g未満となっています。これにより67mm径のフロントフィルターを使い回せたり、ジンバルを使った動画撮影において、レンズ交換時の調整が少なくて済むなど、撮影現場での使い勝手の良さを追求しているとのこと。「RF35mm F1.4 L VCM」同様に動画撮影時の絞りをコントロールできるアイリスリングも採用し、「EOS R1」「EOS R5 Mark II」では静止画撮影にも対応しています。今回はまず『Canon RF50mm F1.4 L VCM』を持って撮影してまいりました。RFシリーズとして実は初の50mmF1.4となります。ぜひご覧ください。

 

絞り:F8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

開放絞りからF8まで絞りながら解像感を見てみました。開放絞りから十分シャープですがF2.8に絞ったところからすでに中央辺りはピークに。F8まで絞ると周辺部までさらに解像してくれました。35mm と同様にレンズ補正ONを前提としているのでJPEGの撮って出しでレンズ補正・レンズオプティマイザを標準でONにしています。ビルのガラスに反射した光もうまく表現してくれています。後方のビルの窓フレームに合わせて手前のビルの輪郭を合わせてみましたが、立体感もしっかりあって丁寧な描写をしてくれるレンズです。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

ラッピングのビニールの光沢感の良さに驚いた一枚です。使い始めてまだ1時間くらいしか経っていない状態でしたが「このレンズ、ものすごく良く写るんじゃないか」という期待が確信に変わった瞬間でもあります。明るい発色かつギラつきがないのでクドさが全くありません。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

最短撮影距離は約40cm。標準レンズとしてはかなり寄れるレンズだと思います。光に透けて見える葉脈もしっかり写りました。近接撮影時の解像性能も非常に高いことがわかります。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/6500秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

アメジストセージが咲き乱れていたので中間域にピントを置いて手前奥のボケの出方を見てみました。小さめの花や蕾なのでかなりボケが騒がしくなってしまうのではないかと思いましたが、予想よりもずっとキレイにボケてくれました。中間域に置いたピント面の立体感もよく出ています。ここではマニュアルフォーカスに切り替えて撮影したのですが、ピントリングの滑らかさが非常に気に入りました。動画も視野に入れたレンズなので当然かもしれませんが、程よい重みでじっくりと合わせることが出来ます。写真でもマニュアルフォーカスを使いたくなる使い勝手です。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

野球グラウンドの片隅でひっそりと咲いていたタンポポ。このカット、手前にネットがあるのですが開放絞りで撮影すると、ほぼ見えなくなりました。ピント面の解像力も高く、ボケ味もとても綺麗です。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

「非球面レンズ」2枚、「UDレンズ」1枚を効果的に配置した11群14枚の光学設計により、諸収差とフレア・ゴーストを低減しているのことです。いや、これでは防げないだろうというのは承知のうえで、ネットの細い糸で直射日光を防いでみたのですが思った以上の結果を出してくれました。

 

絞り:F5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

F5に絞って、ロゴの面より少し奥にピントを合わせてみました。分厚いチューブや細いワイヤー、光沢、マットな質感などそれぞれのパーツを忠実に再現してくれました。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/16000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

「VCM(ボイスコイルモーター)」と「ナノ USM(超音波モーター)」を組み合わせたオートフォーカスは、瞬時に飛び出してきた被写体にも対応できるのですが、これが本当に速い。ランニングで周回してくるタイミングを待って無人の競技場をファインダーで見続けました。足音がしたので身構え、ファインダーに現れたタイミングからシャッターを切りましたが、しっかりと合わせてくれました。瞬間を逃したくないスナップ撮影でも非常に頼もしいレンズです。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/6500秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

 

絞り:F11 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

 

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

日没後、小型船が停まっている河原沿いを少し絞って撮影しました。小型船の輪郭をシャープに描写したいと思っての絞り込みでしたが、全体的にキリっとした画にまとめてくれました。拡大してみると奥側の文字まではっきりと読み取れるほど解像してくれていてさらに驚きです。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

ガラス越しに店内のワイングラスを写した一枚。ガラスで透明とはいえ隔てるものがあってなおこのシャープな解像力です。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

被写体として選んだオーナメントの立体感たるや。『Canon RF50mm F1.4 L VCM』は先鋭なピント山、美しいボケ味の単焦点Lレンズというコピーですが、まさにその通り。多少明るさは調整しましたがJPEG撮って出しでこのクリアな描写が得られます。RFマウントの標準域レンズでお悩みの方はひとまずこの一本を選んでおけば間違いないのではないでしょうか。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS R5 Mark II + RF50mm F1.4 L VCM

 

 

 


 

万能的、標準レンズ

2025年を目前にして素晴らしい標準レンズが登場したと感動しています。高画質かつ高速なオートフォーカス、静止画動画どちらにおいても便利な小型設計と快適な操作感。『Canon RF50mm F1.4 L VCM』は電子補正に対して苦手意識があった筆者の邪念を振り払ってくれました。VCMシリーズの未来を大いに期待させてくれる一本です。ぜひともこの描写、一度体験してみてください。

 
Photo by MAP CAMERA Staff
 

 

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