877: 新次元のマクロ望遠ズーム『SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II』
2023年07月30日
約9年ぶりのリニューアル。なんと世界初のズーム全域最大撮影倍率0.5倍を搭載し、テレコンバーターにも対応。最大400mmまでの超望遠撮影と最大撮影倍率1.0倍を実現させた新次元の望遠ズームレンズ『SONY FE 70-200mm F4 Macro G OSS II』が発売されました。高い携行性を実現するために全長可変方式を採用し、I型より全長が26mm短く、重量も約794gと小型軽量化されています。最新XDリニアモーターを4基搭載した高速かつ正確なオートフォーカス。光学式手ブレ補正機構には手振れ流し撮りに対応したMODE2、動体撮影時のフレーミングの安定を重視したMODE3を搭載。とにかく色々と機能盛り沢山になった望遠ズームレンズ。その使い勝手の良さと写りの良さに驚かされました。ぜひフォトプレビューをご覧ください。
テレコンバーター『SEL20TC』を装着することでズーム全域において400mmという焦点距離で最大で等倍マクロ撮影も可能になります。人間がへこたれてしまうほどの酷暑でも花粉まみれになりながら一生懸命働く蜜蜂。最短で撮影しても構わず働き続けていました。美しいぼけ描写も素敵です。お互い暑さに負けずに頑張りましょう。
高度非球面AA(advanced aspherical)レンズおよび非球面レンズ1枚を採用し高解像・高コントラストな描写を実現した『FE 70-200mm F4 Macro G OSS II』。葉脈を精細に写してくれました。全て手持ちでの撮影でしたが、オートフォーカスも正確で快適な撮影が可能です。
花びらを前ボケにして最短撮影距離で撮影しました。なんというか本当にマクロレンズを使っているような感覚になります。質量約794gという軽さもいいのですが、全長の短さがとても良いです。特にこの暑さのなかではなるべく身軽でいたいもの。機材が小さいというのは気持ち的にも楽です。全長可変方式にしたのも個人的には使いやすくてGood。ズームロックスイッチがあるおかげで携行時も安心です。
ビルなどの硬い質感もこの通り、コントラストや色ノリも良く、細部まで解像してくれます。
最短撮影距離が短い。ということの面白さにはまってしまった筆者。どんどんといろんなものに寄ってみることに。ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍の撮影が可能なのでカフェでこんな撮影も出来てしまいます。広角端では影の映り込みが出来てしまったので調整しながら撮影しました。そして望遠ズームでテーブルフォトする日がくるとは思いませんでした。
広角側、開放絞りで撮影しましたが文字までくっきりと読み取れるほどクリアでシャープな写り。開放絞りでも絞って使っても素晴らしい解像力です。
テレコン使用時でも開放絞りから解像してくれますが、気持ち絞るとさらに良好な結果に。APS-C機と組み合わせて使えば600mm相当で撮影できるというのも魅力的です。
遊ぶことに夢中になってしまいご主人様が先に歩いて行ってしまったことに気づき、慌てて追いかけるワンちゃんを撮影しました。最新XDリニアモーターを4基搭載しズーム全域で最大約20%の高速化を実現した『FE 70-200mm F4 Macro G OSS II』。とっさの撮影でもオートフォーカスがしっかりと捉えてくれました。
F4だと夕暮れ時から暗いのではないかと思っていましたがそんな心配も全く必要ありませんでした。中央のピント面のキレや後ボケの綺麗さ、立体感のある写りに思わず唸りました。
新次元のマクロ望遠ズーム
楽しい!がまず第一の感想です。テレコンを装着してもなお解像力に不満はなく、むしろ等倍撮影できるというメリットに惹かれました。色んな場所に持っていって撮影したくなるレンズで、三脚を使って撮影してマクロ要素を堪能したくなりました。使っているうちに望遠ズームというよりマクロ要素ばかり使いたくなってしまう魅力があります。とにかく色んなことが一本で出来るレンズなのでぜひテレコンもセットで使ってもらいたい一本です。もちろんハーフマクロも楽しいです、テーブルフォトにだって使っていきましょう。この使い勝手の良さはまさに新次元。『FE 70-200mm F4 Macro G OSS II』ぜひ使ってみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff