『TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount』が登場しました。フルサイズミラーレス用ソニーEマウントレンズにおいて世界初となる超広角域17mmから標準域の50mmをカバーするズームレンズで、最短撮影はワイド側で19cm、テレ側で30cmと寄れるのも魅力です。レンズ構成は13群15枚。LD (Low Dispersion:異常低分散)レンズを3枚使用し他にも、GM (ガラスモールド非球面)レンズ、複合非球面レンズなどの特殊硝材を効果的に配置し、色収差をはじめとする諸収差を効率よく抑制、かつ画面全体をクリアかつシャープに写します。AF駆動には、リニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用しており、動きに予測がつきづらい被写体もしっかり追従し、質量460g、長さ114.4mmというコンパクトさを活かしたジンバルなどの動画機材での撮影でも活躍します。非日常の超広角から日常のワンシーンを一本で撮ることが出来る新しいズームレンズ。早速撮影に出かけてきました。それではフォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
公園の中は木漏れ日が綺麗です。木漏れ日が落ちる先が平らな地面だけでなく、凸凹した立体的な場所にも等しく模様が付くと、ひとつの世界として統一感がでるように思います。そんな景色が好きで自然とシャッターを切っていました。歩いている方が着ている目の覚めるような赤いコートが印象的だったのですが、モノクロの方が世界観が伝わるように思い選択しました。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
金色のおみくじが巻かれていました。紙が金色だと光の存在をより強く感じます。テレ端でおみくじにピントを合わせると背景が大きくボケました。F4ということでボケ味の具合が気になるところですが、実際に撮ってみると品があり美しかったです。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
「左側通行」の表示と光がとても印象的。人が通るのを待って1枚収めました。偶然その方の服装が床と同じ茶系で、「左側通行」がよく目立つことになりました。また光が反射して白っぽくなっているのがアクセントとなりました。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
未来の宇宙船のようなデザイン。川などを通っているのを遠くから眺めることはありましたが、初めてこんなに近くで見ることができました。しかもドアが開いていたのです。いつまで経っても心は少年なのでワクワクが止まりません。よく見ると奥に東京スカイツリーも写っています。網目のような骨組みも見て取ることができ、描写の精細さに驚きました。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
少し移動してビル群を主役に一枚撮りました。手前が少し暗くて、ビル群とここでは時間が異なるかのよう。
ビルに反射する夕日でフレアやゴーストも出ることなく見たままの美しい光景を写しだしてくれました。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
朱色の螺旋階段がとても印象的な光景を絞り開放で撮影。階段にピントを合わせましたが、手すりの前ボケも自然でとてもきれいな表現が印象的です。
使用機材:SONY α7RV + TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount
ガラス越しに夜の道路を撮りました。こういった場面では光の川を作るくらいの長時間露光にすることがよくありますが、あえて1秒という長さで撮影しました。光のラインが二本ずつ綺麗に並んでおり、幻想的な表現となりました。
豊かな表現と旅をしよう
超広角ズームレンズというとテレ側でも「準広角」というのが一般的。『TAMRON 17-50mm F4 Di III VXD E-Mount』は非日常の超広角と標準域の日常の景色をレンズ交換することなくシームレスに撮影できるのは新鮮で楽しい体験でした。どのズーム域でもシャープな描写、コンパクトなおかげで一日通して手振れに悩むことなく撮影できること。広角端テレ端、どちらにおいても短い最短撮影距離でボケ味を楽しんだり、撮影者の工夫と創造で色々な楽しみ方が出来ます。旅で出会う超広角の風景を撮りつつ、合間合間の何気ない日常も撮る。きっと今までとはまた違う時間を切り撮れる新しいズームレンズです。ぜひ皆様のお手元に。
Photo by MAP CAMERA Staff