APO-Summicron 50mm/f2

2012年06月13日

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/250秒 / ISO:320 / 使用機材:Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

ライカ社がまたすごいレンズを発表しました。『APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.』。50mmでF2という標準的なスペックながら、歴代のズミクロン50mmで初めての非球面レンズの採用。そしてアポクロマート仕様かつフローティングフォーカス搭載という何とも豪華なスペック。もちろん値段も素晴らしいものですが…これほど夢のあるレンズも昨今なかなか見られないのも事実です。聞けばライツ社時代に開発された生産と利用が難しい特殊ガラスを使用しているとの事。その実力、前回『LEICA M Monochrom』と一緒にご紹介しましたが、今回はレンズの魅力をご紹介。

まずはこの1枚、このカットだけはかなり大きく掲載していますのでファイルが重たいですが、ぜひ拡大してご覧頂ければと思います。中央の木々の葉の葉脈まで1本1本描写。もちろんこのデータも縮小版ですので、元画像では更に細かく描写しています。ライカ社が「その性能がMレンズの中でも卓越したレンズ」と言うのも頷ける高性能。驚きを禁じ得ないものです。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/750秒 / ISO:320 / 使用機材:Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

細かくエッジを刻んでいく様な、切れ味の鋭い描写です。ただし、それでも立体感や存在感を強く感じさせるのは驚くべきもの。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/90秒 / ISO:800 / 使用機材:Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

ガラス越しの撮影でも、その実力が陰る事は無いようです。壁の細密画、そのペンの1本1本のラインをたどれるのはまさに恐るべき描写力。それでいてコントラストが高くつぶれてしまう事も無く、情報はしっかりと留めている印象です。光量の少ないシーンでの撮影でしたが、眠さを微塵も感じさせないのは立派なもの。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:320 / 使用機材:Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

トーンも美しく再現。滑らかなガラスにそったゆるやかなグラデーション。暗部から明部まで破綻の無い描写で安心して使う事が出来ます。これで開放F2の描写なのですから、どんなシチュエーションでも安心して任せる事の出来るレンズと言えそうです。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/180秒 / ISO:320 / 使用機材:Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

前ボケも素直。アポクロマート仕様のおかげかピントの切れが良く、そのせいもあって被写体が浮かび上がるような効果も得られます。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F2.0/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:100 / 使用機材:Leica M4 + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

さて、Mレンズであればフィルムとの相性も気になるもの。M4との組み合わせでも使用してみました。レンズ性能を引き出せる様、低感度のフィルムと組み合わせて使用しましたが、この描写力。細部にわたって緻密に描かれているせいか画が力強く、グッと重量感を感じさせる描写。歴代の”ズミクロンらしさ”を感じる部分もありますが、その存在感の強烈さは、1つ抜き出た個性を感じさせます。

Leica M Monochrom + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH. 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:Leica M4 + APO-Summicron 50mm/f2 ASPH.

フィルムらしい描写の滲み、不安定さが加わる事でその描写の緻密さは少し減じますが、その分存在感や立体感を強く感じる1枚です。フィルムとの相性も間違いなく良いようで、まさにスペシャルな50mm。F値や焦点距離のスペックでは計れない強烈なキャラクターの持ち主です。

外観はしっかりとした金属仕上げの作りの良い事は言わずもがな。ピントリングがついている事も日常スナップには重宝する仕様です。初めての仕様となるスライド式の金属フードは携帯性も良いもの。逆光性能もかなり強いレンズですが、フードがあるに越した事はありません。

それにしてもライカ社には驚かされてしまいます。まさかこんなレンズが出てくるとは。『LEICA M Monochrom』もそうでしたが何とも個性的、かつ魅力的な1本に仕上がっています。ライカ社の誇る「新基準」を打ち立てるレンズ。素晴らしい1本です。

>>同時発表の「LEICA M-Monochrom」の試写レポートはこちら

Photo by MAP CAMERA Staff

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