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LEICA Elmar 50mm F3.5  -L39 screw mount-

LEICA Elmar 50mm F3.5 -L39 screw mount-

2012年10月10日

エルマー50mmと言えば、ライカオールドレンズの中でも突出して有名な1本でしょう。1924年にA型ライカに固定のレンズとして登場してから、細かな設計変更を重ねつつ長きにわたって生産が続けられたライカを代表するレンズです。実際に撮影してみるとそれも納得できるもので、上の写真でも葉の輪郭や細かなラインまで実に細やかに描写。開放、最短での撮影ながらシャープでコントラストもつきすぎず、往事の活躍が見える様です。発色も渋みがあり、良いものですね。

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F5.7 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:160 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

もちろん古いレンズですから、レンズコンディション次第で逆光等ではフレアーやコントラスト低下が見られます。ただそんな事はあまり気にせず、実に穏やかなエルマーの描写の個性を愉しまれるのが良いかと思います。ハイコントラスト、高発色、シャープネスといった現代的なレンズとは違った描写を味わって頂ければと思います。

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:400 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

エルマーの近接。これが実に良い描写をするのです。100年近い時を刻んだレンズゆえでしょうか、被写体の『経てきた時代を写す』様な軟らかでいてしっかりと存在感を感じさせるその描写。最新のデジタルへの相性も良いものです。もちろん、モノクローム・フィルムに相性が良いのは言わずもがなですね。

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

もちろんこんな近代的な被写体でも、軟らかな色合いで写してくれます。でもこちら、『東京駅』は1914年の創業当時の姿に復元されましたが、今回使用したエルマーは1930年頃の生産ですから、あまり歳が違わないとも言えそうですね。

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F8.0 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:160 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:160 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

柔らかく、丸みのある描写です。コントラストと発色も穏やかですし、レンズ自体も軽量コンパクトですから、ちょっとした散策などにも良いお供となってくれるのではないでしょうか。

LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5 絞り:F4.0 / シャッタースピード:1/90秒 / ISO:500 / 使用機材:LEICA M9-P + Elmar 50mm/f3.5

実は今回使用したこのレンズ。シリアルナンバーが驚くほど古い個体でした。シリアルナンバーが本当であれば上の写真の様なクロームメッキの鏡筒ではなく、ニッケルメッキの淡く黄色みを帯びた鏡筒に入っているはず。ライカ社では昔、レンズのモディファイやニッケルメッキをクロームメッキに変更する等のサービスを行っていた様です。定かな事を言える個体も少ないですが、100年近い歴史の中で世界中の様々な人の手を渡ってきたオールドレンズ達です。そうした時代、来歴のロマンを感じて頂くのもオールドレンズを使う一興ではないでしょうか。

※M9等の一部Mボディでは沈胴式レンズの沈胴を制限しています。 ボディを損傷する恐れがありますので、必ず伸張させた状態で使用して下さい。

Photo by MAP CAMERA Staff

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