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Photokina Report:2 『 LEICA S 』

2012年09月26日

LEICA S

LEICA社製ミディアムフォーマット一眼レフである『S2』も、今回各所にブラッシュアップを加えてリニューアル!新生『LEICA S』としてこちらもナンバリングを削除しお披露目されました。レンズ群も超広角レンズ・標準ズーム・ティルトレンズを揃え、ミディアムフォーマットのシステムカメラとしては実に充実したレンズラインナップとなりました。その詳細をお送り致します。

LEICA S

ミディアムフォーマットの一眼レフとしては珍しく、『LEICA S』ではボディ本体にGPSを内蔵。こちらの突起に搭載されており、撮影場所等を記録する事が出来る様です。防塵防滴機構を備え、ミディアムフォーマットデジタルカメラとしては抜群の取り回しの良さを誇る『LEICA S』、ネイチャーフォトなどでこのGPS機能は大きく活躍してくれそうです。

LEICA S

また、本体背面にはジョグレバーを追加。メニューの4ボタン分の機能を割り振る事が出来るそうで、自分の最も使う設定に指定しておく事でカスタマイズして使用する事が可能です。

LEICA S

アクセサリーシューはブラッククローム仕上げとなり、一段と引き締まった印象に。『LEICA S』のネーミングもここに刻まれます。

また、内部機構にも更にブラッシュアップが加えられ、フォーカススピードも従来機より大幅に早くなりました。また予測AF機能等フォーカシングに関してはかなり強化された模様で、実機撮影が楽しみに待たれます。

LEICA S

また、今回は『LEICA S』発表と同時に3本の新レンズも発表されました。標準ズームレンズの『LEICA VARIO-ELMAR-S 1:3,5-5,6/30-90mm ASPH.』、超広角レンズである『LEICA SUPER-ELMAR-S 1:3.5/24mm ASPH.』、そしてティルトレンズ『LEICA TS-APO-ELMAR-S 1:5,6/120mm ASPH.』。どのレンズも実に魅力的なスペックで、それぞれにしっかりとした個性を持つ事から『LEICA S』システムの完成度を更に高めるレンズと言えそうです。

まずは『LEICA VARIO-ELMAR-S 1:3,5-5,6/30-90mm ASPH.』ですが、写真を見て頂ければ分かる様にミディアムフォーマットで35mm判換算24-72mm F3.5-5.6という十分なスペックを持ちながら、実にコンパクト。他のレンズよりレンズ本体の重量はありますが、1本で全てがまかなえる万能性はアウトドアでの撮影も十分にこなす『LEICA S』にとって大きな力となる事でしょう!

LEICA S

そしてこちらが35判換算で19mmという超広角レンズ『LEICA SUPER-ELMAR-S 1:3.5/24mm ASPH.』。全てを吸い込む様なその前玉の美しさは素晴しいもの。これだけでも良く写りそうですが、『LEICA S』に装着して覗くとその広がりに驚かされます。普通でも『LEICA S』はファインダー視野が大きく開放感が有りますが、このレンズを着けると実にダイナミックなパースが広がります。作例を見ましたが周辺まで実にシャープに結像し、嫌な歪みも見えないのはさすがLEICA。意外とコンパクトなそのサイズも魅力な1本です。

LEICA S

外観からもその特異さが伝わるのが『LEICA TS-APO-ELMAR-S 1:5,6/120mm ASPH.』。『LEICA S』唯一のティルト・シフトレンズとしてラインナップされた本レンズはピント位置とパースペクティブの調整が可能な特殊レンズ。建築撮影はもとより、商品撮影等のコマーシャル撮影でも需要の有るレンズです。ティルトを加える事で全面にピントを合わせたり、ピントを外したり。逆アオリで遠景でもピントをごく薄くして撮影する等、自在な撮影が可能になります。

※当初ティルトレンズと記載しておりましたが、正しくはティルト・シフトレンズです。訂正してお詫び申し上げます。追加情報についてはこちらをご参照下さい>>

LEICA S

これがティルト状態です。レンズ本体の光軸をずらす事によって、ピント位置を調整します。角度の記載されたリングを回すとスムーズに角度が変わります。レンズ本体はこうした機構により大きいですが、重量はさほどでもなく見かけによらず軽量、ピントはマニュアルで絞りはプリセットになりますが、このレンズでしか撮れない写真が必ずある1本です。

LEICA S

業務用途などで、ストロボ撮影を行う際に大きな魅力となるのが『LEICA S』用のレンズとして準備される『CS(セントラルシャッター)レンズ』。レンズ内シャッターを用い、最高速1/1000秒を実現する高速シンクロシャッターはストロボ撮影でも新たな表現を可能にします。CSレンズは『LEICA S2』の時点から発表が有りましたが、プロユースを想定した10万回以上のシャッター耐久性を実現する為に発売まで時間がかかっていたとの事。今回のPhotokinaでは既に発表済みの5本全てのSシステムレンズのCSタイプが並んでいました。これもプロユースの機材として期待したいレンズ群です。

LEICA S

今回のPhotokinaでは大型ストロボを用意した本格的な撮影スタジオもLEICAブース内に設営され、『S』や『M』での撮影風景が見受けられました。アウトドアからスタジオユースまで想定したライカカメラの活躍の場の広さを改めて実感できる光景。新しくなった『LEICA S』、その活躍の場も更に広がりそうです。

フォトキナレポート:1『LEICA M』編はこちら>>

フォトキナレポート:3『LEICA M-E』編はこちら>>

Reported By MAP CAMERA Staff

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