初めてのカメラ。 その9 ~RAWデータとJPEGデータ~
皆様こんにちは!
そろそろ関東は私が嫌いな雨季に差し掛かろうとしています。
一般的には「梅雨」と書きますが一説には「黴雨(カビ+雨)」とも言われています。
…カメラの保管も要注意です。
大切な機材が傷まないように防湿庫や防カビ剤などを備えておきましょう。
さて、本日はデジタルカメラで撮影したデータのお話。
カメラ上で設定できる画像のデータ形式に
「JPEG」と「RAW」があります。
特に画質設定をいじらないで撮っていると
初期設定はおそらく「JPEG」です。
画像データを自分で処理したい人は
「RAW」に変えて撮っていると思います。
そもそもこの2つは何が違うのか?
数年前、ずぶの素人だった私にカメラを教えてくれた人に言われたのが
カレーに例えよう、「JPEGはレトルトカレー、RAWはスパイスとかの原材料みたいなものだ」
…何のこっちゃ、と思うかもしれませんが
意外と的を射た例えなので引用してみました。
「JPEGデータ」はそのままデータをすぐ印刷したりブログに載せたりできる
とても便利な「圧縮ファイル」です。
そう、元データではなくカメラ内で色補正などの色々な処理をされた
「圧縮ファイル」なのです。
しかも一度JPEGに圧縮処理をしたら様々な情報が戻せなくなる
「非可逆圧縮ファイル」です。
プリンタなどは基本JPEG対応なのでサッと使いたい時にはとにかく便利です。
最近のカメラは性能も良くて色補正なんかも綺麗にやってくれるので
不満が出ることも少ないですが、自分で手を加えようとすると
圧縮ファイルに手を加えてもう一度JPEGへ再圧縮することになるので
あまり回数を重ねると画質が劣化するデメリットも孕んでいます。
先ほどレトルトカレーに例えたのは、
JPEGデータは既に完成品であるというところから。
レトルトカレーも既に袋の中で完成しているので、自分で下手に手を加えるより
そのまま温めて食べた方が美味しい場合が多い、というところです。
言い得て妙な例えです。
そして今日のメインは「RAWデータ」です。
そのままでは印刷はおろか画像処理ソフトがないとパソコンでも開けません。
一見不便で面倒くさそうですが、その代わりに「JPEGデータ」と違って
「限りなく圧縮率の低いファイル」なので
JPEGデータより遥かに膨大な情報をもっています。
それを画像処理ソフトなどで現像処理をすることで
自分好みの写真に仕上げることができるという大きなメリットがあります。
とはいえ、様々な要素を細かくいじることになるので
相応の知識がないと設定が滅茶苦茶になって画像が破綻してしまったり
思うような表現ができなかったりと
慣れないうちはハードルが高い作業になってきます。
スパイス等の原材料に例えたのは、自分で手を加えないといけないというところから。
ターメリックやクミンなどのスパイスを目の前に並べられて「カレー作って?」
なんて言われても知識がないとできないですよね。
そもそもレトルトと違ってスパイスの調合やら調理がすごい大変です。
でも知識と技術があれば自分好みの味が作れるというところです。
…カメラと料理は通ずるところがあるみたいです。
この例えを持ち出されて当時の私はカレーが食べたく…じゃなかった
「RAWデータ」を自由にいじれるようになろうと思ったのです!
ところで、世の中には様々なRAW現像のソフトがありますよね。
Adobe lightroomや市川ソフトラボラトリーのSilkyPix…etc.
でも私が好んで使っているのがPENTAXの本体内RAW現像機能!
すいません、家ではパソコン不精なのとPENTAXユーザーなもので。
あらかじめ撮影したRAWデータを
カメラ内でJPEGに変換できる優れもの♪
しかも色の出方も他社製ソフトを使うよりも鮮やかで
やはり純正ならではの再現性・安心感を感じます。
よっぽど細かい編集をするのでなければ
本体内の作業で足りてしまうので重宝しています。
ちなみにこのラーメンの写真も本体内RAW現像をしています。
ホワイトバランスや色の濃さ、影の補正など…
本体内RAW現像とはいえ出来る事が多くて助かります。
このラーメンの美味しさを伝えるべく本気を出しました!
次回はRAWデータのいじり方や
どういった項目があるのかについて触れたいと思います。
それではまた!