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初めてのカメラ。 その10 ~続・RAWデータとJPEGデータ~

皆様こんにちは!
今回はその9でお話したRAWデータに関するお話の続きです。
そもそも「RAWデータを現像する」というのは何をどうすることなのか。
現像する上でどういう項目があるのか…

先日思い立って書いてみた「PENTAX 本体内RAW現像で写真をキレイに仕上げる☆」もご参照ください。
特にPENTAXユーザーの方にとっては順序立てて細かく書いたので参考になると思います。
PENTAXユーザーでない方もコレを読んでからこのブログを見てもらうと
「どういうことをしているのか」という飲み込み具合がかなり変わると思います。

さて、それではさっそくRAW現像についてつらつらと。
上のブログでPENTAXを取り上げたので、
今回は私が買ったばかりのカメラSIGMA dp0 Quattroの現像です。
初めてのカメラなのにマニアックなものを持ってきてみました。

※RAW撮影をしないとRAW現像はできません。
JPEGデータだとここまでのことができなかったり、画質が劣化することがあります。


たとえばこんな写真があったとします。
「なんか色がイマイチ出ていない」とか「陰影をしっかり付けたい」とか
もっとこうしたいな、と思うことが色々あるわけです。
そんな写真を目で見たようなキレイな状態にしたい!と思ったときの
RAW現像なのです☆
自分が思ったとおりの写真に仕上げるための作業ですね。


全体のスクリーンショットだと細部が見にくいので拡大しました。
このカラーモードという項目が写真の印象に大きく作用します。
色の出方やコントラストなどがガラリと変わるので色々試してみると面白いです。


初期設定の「ニュートラル」から「フォレストグリーン」に変更。
先ほどよりコッテリした絵作りになりました。
百合の燃えるような濃い赤と葉の緑が欲しかったので、今回はこれでいきたいと思います。


お次は等倍でピントの合っている箇所を見てみると細かいノイズでザラザラです。
等倍で見て分かるレベルなので本来は気にすることもないのですが
このザラザラを何とかしたい!とします。


左上の○が2つ並んでいるところ、「色ノイズ」「輝度ノイズ」というタブに注目です。
両方ゼロだとザラザラ過ぎて見辛いので前もってちょっとかけちゃいました。
すでに真ん中くらいになっていますがもっとザラザラを消したいとなると…



各ノイズリダクションを最大に(○を一番右に)しました。
どうでしょう!ざらつきが目立たなくなってツルツルです。


ただ、このツルツルにしたデータを等倍から全体像に戻してみると
花弁の質感がなくなってしまいました。
ノイズリダクションは、かけすぎると細部が潰れてしまうので
被写体の質感が失われてしまいます。
先ほどのデータの方がざらつきがあるものの
花弁の質感・立体感がしっかりしているのでそちらを採用したいと思います。

あとは細かい露出やシャドー部の階調などを微調整して完成した写真がこちら!


濃い赤が印象的な百合の花。
葉っぱが赤かぶりをしないように「フォレストグリーン」に。
明るさをチョチョイと調整して整えてあげるとこんな感じに☆

JPEGでパッと撮るのもモチロン良いですが
こだわりたいときはやっぱりRAWで撮ることをオススメします♪



右上のタブを拡大しました。
続いてはカラーで撮影していたデータをモノクロに現像です!
RAWで撮ってあるとこんなことも出来ちゃいます♪



左のタブが先ほどのカラー写真の時と違うんです。
まずは、フィルム写真独特の「粒状感」を生み出す「フィルムグレイン」という機能。
わざとザラザラにして立体感を与えたり、フィルムっぽさを演出したりできます。


続いては「周辺減光処理」という機能。
dpシリーズのレンズは非常に高性能なので周辺光量落ちが少ないです。
なので、意図的に周辺部を暗くする機能です。
中心に視線を誘導したり、昔っぽい雰囲気を出したいときに使います。

試行錯誤の末、出来たのがこちら!

結局特殊な効果を加えずに最初のままにしました。
光沢紙で印刷したら綺麗だろうなと思います。
フィルムグレインをかけてマット紙で印刷するのも楽しそうですが。
このように印刷したい紙や自分のイメージに合わせて使い分けると良いと思います。

…とまぁ、SIGMAのソフトでのお話でしたが、
Adobe Lightroomなどでも基本的にいじる項目は似ています。

・露出(明るさの調整。ハイライト・シャドーなど細かく調整できます)
・彩度(色の強さ。イメージに合わせて濃くしたり薄くしたり)
・ホワイトバランス(ここが重要!全体の見栄えが大きく変わります)
※カラーモード(メーカー純正ソフトのみ対応)

大きくはこの4要素を変えていく作業になるかと思います。
その上でノイズの処理やら何やらが付いてくるイメージです。

そして、現像ソフトを使うにはパソコンが必要です。
スペックが低いと処理が遅いのである程度の性能が求められます。
こだわり始めるとカメラ以外にもお金がかかるんですよねぇ…。
でも趣味というのはそういうものですよね、きっと。悩ましいです。
それではまた!

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[ Category:etc. | 掲載日時:15年07月25日 17時40分 ]

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