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【ATOMOS】FUJIFILM X-T3でF-Log・10bit外部収録を試す

[ Category:FUJIFILM|掲載日時:2019年02月11日 11時00分]


今回はATOMOS 「NINJA FLAME」とFUJIFILM 「X-T3」を使い動画の外部収録テストを行いました。


使用機材:FUJIFILM X-T3+XF16-55mm F2.8 R LM WR/ATOMOS NINJA FLAME
撮影設定:4:2:2 10bit ProRes HQ

F-Logでの収録自体は前モデル「X-T2」「X-H1」でも対応していましたが、8bitではどうしても階調表現に限界があり、今回10bit記録に対応した事でよりLog収録を活用しやすい環境が整いました。

~撮影~

4KやLOG収録が浸透し、映像撮影では多機能モニターは必需品となっています。
この分野には様々なメーカーが参入していますが、モニター&レコーダーという新たなカテゴリーにおいて常に最先端にある「ATOMOS」NINJA/SHOGUNシリーズは、プロはもちろん、個人制作の現場でもあらゆる可能性をもたらしてくれます。

ATOMOS製レコーダーではX-T3のレックトリガー出力に対応していますので、シャッターボタンを押して「REC」状態にするとATOMOS側でも録画が始まります。
外部収録するメリットとしては、X-T3では内部収録は4:2:0 10bitですが、HDMI出力時は4:2:2 10bitへ情報量が増えます。
ちなみに、10bit収録することで色情報は8bitに比べ64倍に増加するので、F-Logの広いダイナミックレンジと組み合わせて、
より階調豊かな素材を収録できます。
HDMI出力されたデータはATOMOS側で10bit 4:2:2、Apple ProResAvid DNxHR形式で収録されます。

モニタリング機能

Log収録時に問題となるのが適正露出の見極めです。
LOGガンマは見た目がフラットなため露出のアンダーやオーバーの判断が難しく、各社Logによっても仕様が異なります。
その為、正確な露出を見るにはカラーチェッカーを用いてウェーブフォーム機能でモニタリングするのがより的確です。

しかし、個人制作でカットごとにカラーチェッカーを用いて撮影に臨むのは非常に面倒な作業となります。
そんな時に役立つのが、作成した3D LUTファイル(.cube)をモニターに適応して表示する機能です。

編集時のイメージを掴みながら撮影できるので簡易的ですが、直感的で分りやすいです。
また、AtomHDRパネルは、10+stop 以上のダイナミックレンジと4つのモード
(Rec.709/AtomHDR/Log to Video/Custom Look)によりLogガンマ収録をサポートしてくれます。
カメラ側のモニターではピントや構図など細かい確認が難しかったので今回の撮影では大変重宝しました。

Logガンマによる収録は、グレーディング必須になるため、万人向けでは無いと思いますが、センサーの持つダイナミックレンジを出来る限り活かすことができる収録方法です。Logガンマ機能を持つカメラをお持ちの方は、是非活用してみて下さい。

~編集~

編集には主にAdobe After Effectsを使用しましたが、これから映像編集を始める方には無償版もあるDaVinci Resolveもおすすめです。


今回はF-Logで収録したため、カラーグレーディングが必須となりますが、公式サイトよりF-Log用LUTのダウンロードが可能です。
落ち着いた発色と豊かなシャドウトーンが特徴な映画用フィルム「ETERNA(エテルナ)」を再現したLUTが使えるのもFUJIFILMの特権です。
※X-T3用のLUTをダウンロードすると下記の3種類が入っています

・F-Log(収録素材)

外部収録した4:2:2 10bit素材


・FLog_FGamut_to_ETERNA_BT.709

フィルムシミュレーションETERNA を再現するLUT です。色域はITU-R BT.709 になります。


・FLog_FGamut_to_WDR_BT.709

ニュートラルな再現を意識したLUT です。⿊レベルは0(10bit)になります。色域はITU-RBT.709 になります。


・FLog_FGamut_to_FLog_BT.709

ニュートラルな再現を意識したLUTですが、階調はF-Logから変換していないため、⿊レベルにはオフセットが付いています。
色域はITU-R BT.709 になります。


私自身FUJIFILMのカメラには動画のイメージは強く持ってなかったのですが、今回撮影をしてみてX-T3が捉える映像品質の高さに驚かされました。
撮影日は曇り空だったため、良い撮影状況ではなかったのですが解像感・ダイナミックレンジ、シャドウ部のノイズ感などが素晴らしく、動画用のカメラとしても十分に楽しめる一台だと実感しました。



...

少し前までは「ATOMOS」と言うと、映像機器に興味のあるユーザーには馴染みのあるメーカでしたが、最近では写真ユーザーにも認知されてきました。
その背景には各カメラメーカーが映像機能へ力を注いでおり、その性能を余すことなく生かすツールとしてより注目されている為です。
Log収録に対応する民生機も多くなり、少し前までは業務機の特権であった10bit収録も小型のミラーレスで撮影できる時代となりました。
映像の収録品質が良くなることで、動画も写真と同じように好みのルックにグレーディングする際に映像を思い通りにコントロールし易くなります。
ATOMOSは収録映像の品質を高めるだけではなく、収録中のモニタリングや撮影後の映像確認など制作環境を強力にサポートしてくれます。
映像分野への関心がカメラ業界で高まっている今こそ、映像制作を始めてみてはいかがでしょうか。

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