【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】コリドラスの夏休み旅行記08(その3)

こんにちは、コリドラスです。
山陽地区で「0系新幹線」、四国で「ことでん」と懐かしい車両を見て廻ったコリドラスの夏休み。
旅の締めくくりは山陰地区へ渡り、島根県の地方鉄道、一畑電車に乗ってきました。
一畑電車は島根県の東部、松江から出雲大社までを宍道湖の北側を湖に沿って走っています。

前回、高松琴平電気鉄道で再会した旧京王電鉄の5000系車両。実は同じ形の車両が一畑電車でも使われています。
一畑電車の2100系と5000系
正面デザインの異なる2種類の車両ですが、元は共に京王電鉄の5000系。(松江しんじ湖温泉駅にて)
オリジナルの外観を維持している写真右の一畑2100系に対し、写真左の一畑5000系は、出雲大社への直通列車
などに使われる急行/特急用車両として改造が施されています。
一畑電車5000系の車内 一畑電車2100系の車内
車内も、一般通勤仕様ロングシートの2100系(写真右)に対し、5000系は転換クロスシート(写真左)で
優等列車感を出しています。

松江市街地の端、宍道湖畔にある松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅まで直通急行で45分。
念願の思い出の車両に乗って出雲大社へ向かいました。
心地よい揺れと、宍道湖や田園風景からなる自然豊かな景色を眺めていると、時間はすぐに過ぎてしまいます。
運転席越しに見る宍道湖 一畑電車の車庫
運転席越しに見る宍道湖(写真左)。途中、雲州平田駅側にある車庫に旧型車両を発見(写真右)。

出雲の山並みを走る一畑電車
出雲大社の脇を流れる堀川を渡る一畑電車2100系(出雲大社前~浜山公園北口にて)

一畑電車の出雲大社前駅 出雲大社の大鳥居
一畑電車の出雲大社前駅は、日本古来の神様が祭られている町のイメージとはちょっと異って、ステンドグラスが
きれいな教会風な造りになっています(写真左)。
さっそくお参りに…。と思ったのですが、鉄道倶楽部的に外せない観光スポットがあるので先にそちらに向かいます。
青空に栄える出雲大社の大きな白い鳥居(写真右)を逆にくぐり抜けて向かうのは、

旧国鉄の大社駅。
旧国鉄の大社駅
1912年6月の開業から1990年3月の大社線廃止まで明治・大正・昭和・平成と4世代に渡り出雲大社の玄関口と
して親しまれていました。大正13年に改築された現駅舎は瓦屋根に木造神殿風造りで国の重要文化財にも指定
されています。
かつてはお召し列車の送迎用に貴賓室まで設けられていた格式高い大社駅。とにかく綺麗に維持されている事に
感動です。

大社駅の待合室 大社駅の時刻表
内部の細かい造作や広い待合室(写真左)からは、多くの団体列車で賑わった頃の活気が伺えるものの、天井から
下がる最終運行時の時刻表(写真右)が、ローカル線のもの悲しさを語っています。

大社駅駅名板 雑草に覆われたホーム
錆が目立つ駅の屋根 駅に停まる蒸気機関車
錆が目立つ屋根、雑草に埋もれた線路…。綺麗な駅舎の裏側には、同じ駅とは思えない廃止駅の姿がありました。
昔の様子を伺えるようにとホーム隅に展示された蒸気機関車(写真右)。
傷みが激しく、側に寄ることを禁止されています。
駅舎側からは分からない、廃止からの18年の歳月を感じる風景です。

ちょっと寂しい気分になってしまったので、気持ちをリセットするために出雲大社に向かいました。

出雲大社の入り口 境内へ続く参道
縁結びの神様として有名な出雲大社は大国主大神を祭神とする古社。
創建の歴史は神話の時代まで遡るといわれています。その中で今年は60年に一度の大遷宮の年にあたります。
(御神体を御仮殿に移し神殿を改築・修理します)
出雲大社「御仮殿」
御神体が一時的に移されている御仮殿でお参りを済ませます。
通常、神社の拝礼では手を2回打ち合わせる「2拍手」ですが、出雲大社では「4拍手」するようにと書かれています。
詳しい理由は分かりませんが、4回手を合わせることで「幸せ」を呼ぶという話を聞いたことがあります。
縁結びの神様にピッタリのおもしろい一説です。

本殿へ続く八足門 隙間から覗く本殿
本殿へ続く八足門(写真左)は閉められ、修理が終わる2013年まで奥に入ることは出来ません。
隙間から少しだけ覗かせていただきました(写真右)。

あと出雲大社といえば有名なのが神楽殿の大きな注連縄。
出雲大社神楽殿
長さ13m、胴回り8m、重さ4.5t。その大きさは驚愕の一言ですが、それを支える神殿も迫力があります。
お賽銭が投げ込まれる大注連縄 出雲大社西十九社
注連縄の下からお金を投げ入れ注連縄に差し込むことができると御利益があるといわれています。(写真左)
数回のチャレンジでなんとか入れることができました。どんなご縁があるのか楽しみです。
最後に、神無月(旧暦の10月)に全国の神様が出雲大社に集まる際の宿舎といわれている十九社(写真右)を
見ながら一畑電車の出雲大社前駅に戻り、再び一畑電車に乗って松江に戻ります。

一畑電車の3000系
駅で電車を待っているとやってきたのは、もう一つの一畑電車の主力3000系。
マップカメラ鉄道倶楽部を読み続けている読者の方はもう気づかれたかもしれませんが、以前ヴィンテージカメラ
担当が乗りに行った「大井川鐵道のクラシックカー」と同じ旧南海電気鉄道のズームカー2100系です。
南海の2100系が一畑の3000系。京王の5000系が一畑の2100系。少々ややこしいですね。

松江方面への直通列車がなかったので途中駅、川跡駅で乗り換えます。
川跡駅では、松江方面と出雲市方面へ向かう列車との接続をとるため、複数の電車の横並びを見ることができました。
一畑電車大集合
のどかな駅に往年の名車勢揃い的な風景は、昭和にタイムスリップした気分になります。(川跡駅にて)

行きに見た旧型車両が気になって雲州平田駅で途中下車。
雲州平田駅の一畑電車車庫 車庫の奥に停まるデハニ50形
車庫の奥に見えるオレンジ色の旧型車両がデハニ50形。現役では日本最古の電車と言われ今年で80歳になります。

もっと側で見たかったな…と思いつつ再び電車に乗って先に進むと、終点の松江しんじ湖温泉駅に同じ形の車両が
停まっているのを発見!これが縁結びの御利益?と感動しながら早速、車内を覗かせてもらいました。
松江しんじ湖温泉駅に停まる3000系とデハニ50形
都心で寿命10年のステンレス車両ばかり見ていると、昭和33年生まれの旧南海ズームカーと昭和3年生まれの
デハニ50形の並ぶ姿は不思議な感じです。

屋根の傷みが目立つデハニ50形
デハニ50形の床は木製板張り 車内はお座敷
屋根の傷みと板張りの床、お座敷の車内はものすごい年期を感じさせます。

デハニ50形は夏の間、生ビーが飲めるイベント列車「酔電」として走行していました。
車内にはこれまた懐かしいデザインのビールのポスターが貼られ、運転席脇にはビールサーバーが置かれていました。
まさに走る居酒屋、飲み鉄(電車の中でお酒を飲むのが好きな人)にはたまらないですね。
ビールのポスターとビールサーバー デハニ50形の運転席
残念なことにデハニ50形も来年の3月での引退が発表されており、もうすぐ見納めです。
正直あまり縁の無かった車両なので、感動は薄いものの、最後に日本最古の車両を見ることが出来て良い記念に
なりました。

以上で、今回の旅行の行程は終了。
松江から伯備線の特急「やくも」と東海道山陽新幹線を乗り継いで東京まで約6時間かけて帰ります。
かなりハードな日程でしたが、思い切って普段出掛けない土地に足を伸ばしたおかげで、いろんな発見や再会が
あって楽しい思い出になりました。
初めてなのに何故か懐かしい感じがする地方鉄道…。そんな鉄道を求めてまた旅をしたいと思います。

使用機材:Nikon D300
     Nikon AF-S ED80-200mmF2.8D
     TAMRON AF17-50mmF2.8XR Di II

[ Category:etc. | 掲載日時:08年09月26日 10時00分 ]
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